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ぼっち・ざ・ろっくをきっかけにギターを始めてもすぐに挫折するその理由について

黒のレスポールカスタムやYAMAHAのパシフィカが飛ぶように売れているみたいだ。でも、ぼっちざろっくに感化されて楽器を始めた人の大部分はすぐに挫折すると思っている。

総務省の調べによると高校生のオンラインの平均利用時間は5時間半だ。余暇時間のほとんどをネットに費やしているといって過言ではない。

ネットの最大の魅力はSNSもゲームも共通してすぐに楽しめるわかりやすさにあると思う。また誰に対しても入り口のハードルが低く、常に更新されていくので飽きることがない。

それと比べて楽器は毎日一時間以上オフラインで自室にこもり独りで練習に励まなきゃいけない。しかもわかりやすいチュートリアルはない。当然だが練習をしないと楽器は弾けるようにならないのですぐ楽しめない。その練習は単調で同じことの繰り返しがほとんどだ。つまり最高にタイムパフォーマンスが悪い趣味が楽器演奏というものなのである。おまけに楽器は高い、コスパも悪いときている。

隙間時間を使ってすぐに楽しめる。お金もそれほどかからないし無料のコンテンツも多い。そこに慣らされてしまった人がどうして楽器演奏のようなタイパとコスパが最低の趣味を持てるというのだろうか?回転寿司のように向こうからどんどん食べ物が運ばれてくるような状況が当たり前になっている人に狩りや釣りをしろ調理をしろと言っているようなものだと思う。

キャプテン翼がきっかけにサッカーをはじめて一流のサッカー選手になった人はいる。同じようにけいおんをきっかけに楽器を持ち音楽を楽しんでいる人もいるだろう、でももうそこでギリギリ終わり。学生の殆どがスマホを持つようになってしまうともう誰も面倒くさいリアルの趣味なんてやらなくなる。別にギターなんてやらなくてもいい。ステージで演奏している錯覚を与えてくれるVRみたいなものがあればいいんだと思う。

参考:令和三年度 青少年のインターネットの利用状況 | 総務省
参考:「無趣味になっていく日本人」の実態と背景事情


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