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[やりたいことリスト80]宗教に関する本を読む

海外旅行で教会とか行きながら、宗教について全く理解していないと思い、こちらを購入。

世界で活躍するビジネスマンであれば宗教を理解すべき、と説く元外交官の著者による5大宗教の概論。

■印象に残った部分

・ユダヤ人でビジネスの成功者が多いのは、「学ぶことが大切」「時間当たりの成果を意識する」等の教えがユダヤ教にあるから。もう1点、キリスト教社会の中で差別されたことで、政治家や完了は目指せない代わりにビジネス・金融等で人生を切り開こうとしたから。

・「労働は辛い義務」という認識のカトリック→仕事/プライベートの切り替えがはっきりしている。スペイン、イタリアなど。
経済的に上手く行っている国にプロテスタントが多い理由は、聖書を読むことで識字率が上がった、「神の前では自分で立つ」=自分で動くという価値観、「仕事=神の教えに従う」という概念、の3点にあるというのが著者の考え。

■感想
・最近ユダヤ人はなぜ迫害されがちだったのか、またビジネスに 長けているイメージがあるのか、といったことに興味があったので、この本で謎が解けたのが良かった。

・「イエス・キリスト」という言葉について特に考えたこともなかったが、キリスト=救世主という意味だと初めて知って、同時に自分の知識の無さに驚いた。

・欧米ではホームレスが日本より目立つが、キリスト教の「隣人愛」を体現するボランティアが多くあることで、日本よりはホームレスとして生きやすいのではないかと感じた。

・「新興宗教は怪しい」「宗教=ネガティブ」といった考えは危ないという筆者の指摘があるが、これはなかなか変えられなさそうだなという所感。
主に仏教や神道由来の価値観を自分も持っていることは自覚しているけど、どこか他人事に感じてしまうこと、宗教由来の問題のほうが目につくことが原因かも。
後は、今回宗教について学ぼうと思った理由が宗教が世界の文化と密接に関わっているからで、その点新しい宗教は国の文化にまではなっていないという認識が自分にはあるので、あまり身近には感じないという点もある。

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