見出し画像

うちの子が公立中学に向いてなかった話⑦

私立高校受験のサポートがない

私立高校と決めている我が家にとってかなり負担だったのは「公立中学は都立高校へのサポートしかない」ことだった。

「私立受けるのね?併願優遇は必ずキープしてね。私立は好きなとこ受けていいよ。私立が第1希望なら都立受けないでね」

これが担任の言である。受験へのアドバイスもなければ激励もない。そして進路説明会の内容は8割が都立受験の仕組みだ。

私立高校200、都立高校200を抱える大都会。自由競争のように見えて、浪人生を出さないよう東京都全体で行先調整している。

取れない内申点、都立重視の進路指導、選べない併願優遇。この構造をもっと早く理解していたらガチな中学受験を考えただろうか…?いや、それでも公立中学に進学しただろう。それはまた別の話だ。選択した道ゆえ仕方ないとはいえ、この度重なる都立重視の進路指導には辟易した。

結局、息子は4つの私立高校を受験した。

〇本命校
〇本命校より高い附属
‪✕‬本命校より高い附属
〇併願優遇の私学

本命校は附属ではない。親としてはよりレベルの高い附属に受かったのだからぜひそこに…と薦めたが、本人の意思は固かった。

「まだ何がやりたいのか分からないのに大学が決まってしまうなんて嫌だ」

そうだ。これが我が家が中学受験をしなかった理由だった。目の前のニンジンに食いついた親の情けなさよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?