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私の進む道

私は営業マン。
自家用車を仕事でも使う。
田舎暮らしのため通勤も車だ。通勤往復80キロ。
営業エリアもほぼ県内全域。
今朝、出勤後でメーター確認すると174,033㎞。
2019年9月に新車で購入。ということは土日祝も走って1日平均110㎞くらい走行ということ。
確かにクルマやさんからは「私のお客さんで一番走ってるのがしいさんだよ」と言われる。

2022年6月頃

いつも通る道は、慣れた道を通るのが普通だ。
先日、低い山を挟んで平行して走る県道と国道を結ぶ(山を突き抜けるのでトンネルも長い)道を初めて通った。こんなに近いんだ。これからは、この道も使おう。

いつも、こんなだったらいい。いつも、こんなふうにはいかない。
過去、何度か死ぬ思いをした。今も生きているから死んではいない。
カーナビの誘導に従い山中の近道を利用したのだ。
1回は、日中。明るいからよかった。だんだん道が狭くなる。ガードレールもなくなる。右側の山肌からは枝が競りだし、蔦も上から垂れ下がっている。左側は崖だ。ハンドル操作を誤ったら谷底に落ちてしまう。対向車が来たらどうしよう。
対向車が来た。このまま進んでも通れるんだと安堵する。
すれ違うためにハラハラしながら少し幅員のあるところに後退し、なんとかすれ違う。その後は対向車はなかったが生きた気持ちがしなかった。

もう1回は、夜だった。カーナビの指示通り進んだ。山の中に。ここはハングライダーの飛び立つ地点のある場所だったなと思う。街灯もないし、灯りはヘッドライトだけだ。道幅は車幅と同じくらい。右側は崖だ。真っ暗だから見る気もないし、そもそも見えない。それでも、前に進んだ。道が狭くて後戻り出来ないし、バックで戻るにも数メートルの話しではない。間一髪。こんなに心細いことはない。もう二度とカーナビは、頼るまいと心に決める。要は、通る人がいないから正しい情報の蓄積がないのだ。


希望がひらけた。

数十メートル進んだら切返し出来るだけの幅がある。迷わず車を切返し、窮地を脱する。

私の進む道は、いつもこんなだ。