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稼ぐ日本人 増やせない資産

スーパーに勤務していた頃、1番印象的なのはお金の稼ぎ方。つまり経済について色々学ぶことが多かった。
上司に言われて耳が痛かったのは人件費、利益率、生産性、残業時間の長さ。
 高校で簿記をかじったくらいの知識であれば良いと考えていたが仲介業者との取引や損益や棚卸し、発注作業、POP作り…。

それまで福祉業界でお金の回り方すら全然知らない畑違いに戸惑いはあったが、パート&アルバイトさん達の意識の高さのお陰で仕事をしていた。

福祉業界でも小売業界でもお局様による給料泥棒問題に戦いながら、稼ぐ日々。
それでも小売業界の給料イビリはひどかった。
 商売を生業にしていると人の稼ぎが余計気になるようだ。
同じ正社員からも
「パートの方が働いているのに、給料はお前の方が多い。どう考えてもおかしくないか?」
と経験値の違いやスキル不足で、一気に叩き落とされた。

稼ぐ手段として働きに来ているので、スキル不足は弱点でもあったが、そこは腹をくくっていた。
 時給が違うのはそれぞれのライフスタイルによるものでないかと感じていた。

けれど生産性を向上するにはパートさんのイビリも多少耐えねばと堪えていた。

そんな事よりも
私が辞める前に、アルバイトの大学生と高校生の指導をさせてもらう。短期間ではあったが人の上に立つ事がなかったので小売業界で稼ぐスキルアップの1つになってくれたら幸いだ。誰だって未経験から入るものなので、スキルを伸ばす事は悪い事ではない。
 それは福祉業界にいて学んだ事のひとつ。

そんな時に
朝日新聞出版 両@リベ大学長 お金の大学
を読んだ。

この中で、私は増やす・守ると言う観点を知る。

それまでは貯める、稼ぐ、増やす。
までは福祉業界にいた時には実践していた。

小売業に従事して、株主優待、利益率、損益、株等の言葉を身近に感じるようになった事は大学で経済学と言う分野がある理由の深さを知る。

義務教育では経済学について、商業科でもない限りあまり関わりもなく過ごすのではないか。

しかし、社会人になり共通して言えるのは稼ぐ、貯める、使うについての会話はよくあるのに「増やす・守る」についてはグレーゾーンだとされてしまう。

話しを戻す。給料泥棒と言われるのは置いて、10年前からNISAなど、資産形成についてファッション雑誌でも度々取り上げてられてきた項目で福祉業界にいても用語としては見ていたが実際のところが難しくて分からず終い。

2024年、新NISAが始まり映画の「シン・○○」みたいな語呂合わせで面白いと思うのは私だけだろうか。

かと言って、会話で聞こえてくるのは住宅ローン問題や日々の収支の生活費について。
稼ぐ、増やす、貯めるの話しはポイント活動、節約、副業くらいである。
 

介護業界に戻り、驚いたのはデイサービスがここ数年で廃業数が沢山あること。
それは実際に祖母の利用していた事業所もその中のひとつであったため、薄々感じていた。

介護施設が廃業に追い込まれるのは、
そうした知識が小売業界よりも経済意識が圧倒的に低い事も要因の1つではないか。

共通して言えるのは意識の高さは
専門分野でより輝く。
しかし輝く世界をその分野の中だけで完結しているので、他分野に行きずらいのも現状。

価値観を更新していくのも悪くないのかもしれない。

両学長で好きな言葉「今日が人生で1番若い日」

昔話と現状分析でした。

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