意宇里風

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神名樋野と高天原

神名樋野は高天原と想定できる特別の神名火だったのではと考える (1)出雲の四神名火 『出雲風土記』に四神名火が宍道湖を囲むように点在することが記されている。  ・意宇郡 神名備野 茶臼山 171m        ・秋鹿郡 神名火山 朝日山 341m ・楯縫郡 神名樋山 大船山 327m  ・出雲郡 神名火山 仏教山 366m 神名火は神が籠る山、神が降臨する山として神聖視されていた。意宇郡の茶臼山だけは野であり、後の三つは山が付いている。 その理由としては標高から来

    • 溝のある岩

      私が生活する松江市にある大庭町は、古代出雲の中心地で有力な首長の墳墓や出雲国造館の居住跡がある場所である。2013年7月に山歩きをしていた時に偶然発見したこの岩には東西南北と北東(鬼門)に溝が入っているように見えた。時間の経過と共に正確な位置からズレた可能性はあるものの、その大きさは約2mで、厚さは約30㎝の岩だが、その形状の珍しさに何か意味があるのではと胸の高鳴りがしたことを覚えている。一つの仮説として、人工的につけられた溝のあるこの岩は、何か祭祀が行われていた磐座ではない

    神名樋野と高天原