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就活応援隊 基礎編           好きなことが向いているとは限らない

就職活動を始める時は、まず好きなこと、関心があることに関連した所から受けるが、その仕事が向いているのか、本当にそれを仕事にするのが幸せなのかは別の話だ。なぜならば好きであることと向いているかどうかは必ずしも一致するとは限らないからだ。
何事もやってみないと分からないというのが本当の所ではないだろうか。好きなことは仕事にしないでプライベートでやった方が楽しいかもしれない。仕事となれば上司の指示、お客の注文などに応じなければならない。納期に追われ、ライバルとの競争の中で実績を上げ続けなければならないなど、楽しみより辛いことの方が多いかも知れない。
「旅行は、売るより行った方が楽しい」「ファッションは売るより身に着けていた方がいい」ということもある。

好きなことを仕事にするのは理想だが、それで稼いでいくには抜きん出た才能がなければならないし、その世界で生き抜くには想像を絶する努力が必要となる。人の夢と書いて儚いと読むように実際この選択肢は現実的にはそう簡単ではないかもしれない。
私事で恐縮だが学生時代は新聞記者を目指しており主な新聞社はほとんど受けたが全て見事に散ってしまった。少年期に放映されていた事件記者を主役にしたテレビ番組が好きでよく見ていた。それがきっかけでなんとなく受けただけで大した志望動機もなかった。文才もないし、時事に深い関心がある訳でもなく、何かの分野に精通している訳でもなかった。ただ単純にあこがれや格好良さで受けただけであり落ちるのも当然、世の中そんなに甘くはなかった。
関心がある業界の企業を一通り受けて結果が出なかったので諦めてマスコミに関連した他の業界を探してみた。考え方を変えて世の中を見ると新たな選択肢が見えてくることを実感した。
向いているかどうかを判断するのは採用側なのだから、適性があるかどうか見てくれというくらい開き直った気持で様々な分野を受けてみよう。ものは考えようだ。