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空の巣症候群

 一人息子が、独り立ちしてから既に6年がたち

昨年度で長年取り組んできた保育の仕事も辞めて

ホっとしていたところ、抑えていた感情が

溢れ始めた。

 息子が産まれてからの私は

子育てが全てで、仕事もその一環で

一生懸命取り組んで生きてきた。

 子育ての最終目標は自立なので

寂しさを押し殺し、自立を促すよう

ある程度、子どもの手が離れてからは

自分は仕事に邁進していた気がする。

 そのかいあってか、一人息子は

難なく無事親元を離れて6年前から

自活するようになった。

 

「空の巣症候群」とは


 子どもが成長し、独り立ちすることをきっかけに

言葉にできないような寂しさを感じること

 最近の私は、今頃になって

抑えてきた感情を味わっている。

 一人の時、息子が巣立ったばかりの頃も

寂しくて泣いていたはずなのに

 一緒に暮らしていた人がいなくなる寂しさ、

 喪失感

 ましてや、生きていればまた会えるけれど

亡くなったときの喪失感は耐え難いものがある。

 大切な人と会えなくなった時の喪失感は

まるで、自分の一部がもぎ取られたように辛い。


 歳をとるとは、

こういう喪失感を味わうことが多くなる

ということなのだろうな…




 





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