何が正しいかではなく、何を信じたいか。
いつ買ったか定かではない、本をずっと読み進めている。
悩み続ける自分を肯定してくれるような本。
だけど、最近はその本が特効薬ではなくなった。
私は今まで、正しさばかり追い求めていた。
SNSのおすすめに出てくる誰かの格言。
書店に売られている本。
目に入った言葉のほとんどを共感しては、信じてしまっていた。
相手に優しくして、勝手に期待して不安になって
好きなだけ悩めば良いと思っていたし
実際、ろくに生活習慣も整えないまま、不安な夜に縋りついていた。
けれど最近気がついたこと。
私を幸せにできるのも、不幸にできるのも私だけなんだ。
幸せになりたいなら、この不安な夜をとことん愛すか、抜け出すかの2択でしかない。
だから私は、少し歩いてみることにした。
自分のできる範囲で、毎日を過ごす。
SNSは見過ぎない。
寝れる時に寝て、食べる。不規則で体に悪いことはしない。
不安に押し潰れそうな時は、ネットでカウンセラーの方に自分の思いを話した。
ポジティブになろうということではない。
私は私で、自分を良く見せなくていい。見せたくない姿を隠すだけでいい。
友達や恋人が離れていっちゃうかもしれないだとか、後先のことは、一旦考えない。
不安になることを考えそうな時は、すぐに目を閉じた。
特段心が軽くなったということはない。
けど、少しだけ丁寧に生きれるようになった気がする。
世の中にはいろんな人間がいて、色んな考え方があり、
モテる人の特徴だとか成功者のマインドだとか、
「繊細であれ。」「挑戦し続ける人が勝つ。」色んな言葉が飛び交うけど
世間一般に見て正しい言葉なんて私には何の薬にもならなくて、
私が信じたい言葉を信じることが、1番大切なのだと思った。
私が自由にやりたいと思ったら自由にやるし、
私が誰かに影響を受けて、真似してみたいと思ったならそうしてみる。
とことん悩んでみたくなったなら、悩んでみる。
結局伝えたいことはあまり伝えられていないような気がするけど、
今は、そんな風に少し前を向いている。
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