私という被害者達よ

私には苦手な人がいる。
いや、いいように言った。
私には嫌いな人がいる。

人を嫌うことの責任について、考えなければいけない。
人に嫌われれば傷つく。とてもエネルギーが要る。
だから、考える。過去に出会ってきた私の障害の元を作ってきた人だったり、その人たちになんとなく似ている人についてを。
元の人は、まあ、置いておこう。後で触れる。
けれど似ている人たちにとって、私の忌避の行動は、余りにも理不尽だ。
けれど、ダメだ。ムリなのだ。

それなのにどうしても会わなきゃ行けない。避けるには、この心地良い水から移らなければ行けない。そんな体力はない。
どうしたら良いのだろうか?
人を嫌う責任について考え初めたある日、どうしてもその人と会わなければい場面に出くわした。
ちょうど占いで「変化」と出たから、仕方なくその人に向き合ってみる事にした(私はスピリチュアル女子である)。
向き合うと言っても、別室へ行かずに、同じ部屋で作業をする、というだけの事だけど。
何が怖いんだろうと心と向き合ってみる。
元の人に嫌なことをされた記憶がフラッシュバックするのを、ただ眺めていた。
恐怖への向き合い方は、いつだって変わらない。
高校卒業間近、授業中にぼーっとしているのを教師に指摘され「今、フラッシュバックしてます。すみません」と言い、「フラッシュバックってそういうのじゃないんだけどね」と呆れられたりしていた。
まあ、意図的に軽い乖離(かいり)を起こすのだ。瞑想と言い換えても良い。閑話休題。
さて、フラッシュバックだ。
これは元の人でしかなくて、今向き合っている似た人ではない。
命を脅かされる可能性も、自我を失うほど心を傷つけられる可能性もない。
頭では分かっている。分かっているけれど体が震える。
結局15分か30分しない内に挑戦は終わって、また別室へ戻った。頭と胸が痛い。
後日文章で「貴方が来ても大丈夫になる事が目標です」と伝えた。
「目標は責任者に相談してください。僕はそれに従います」と返された。
私の、個人的な気持ちで、傷付けてしまってごめんねの意味も、みんな伝わらない。似た人の気持ちも私には伝わらない。「私は仕事で関わっているだけで、貴方に対して何も感情は動きませんよ」と言いたかったんだと思う。
それはそうだ。
私も「仕事で関わってくれてる貴方だからトラウマ治療の為に遠慮なく使わせてもらってますよ」と思っている。
ただ、伝わっていないことは残念だ。
伝える術もないことも残念だ。

因みに元になった人についてはアレだ

奪うだけでなく与えてくれたものもあった。それだけだ。
もう会えない人については死んだと思うことにしている。死人は喋れない。私だけが一方的に悪口を言ったり感じたりするのは、フェアじゃない。
思いを伝えあえないというのは不便で、噂が大きくなるように、悪い物語ばかりがどんどんと膨らんでいく。
悪く思いたくないという気持ちは伝わらない。伝わらないものなのだ。
だって、病気なのだから。
高いお金だして辛いカウンセリング治療しなきゃ治らない病気だ。それでも治らない病気だ。
そういうのが最近ボロボロ見つかる。

自分ばっか被害者ぶってるんじゃねーぞ
と、思う。
悪いのはいつも相手で、自分は少しも悪くなく、被害者だなんて、思ってんじゃねーぞ と。
切にそう思う。それしか言えない。
私という加害者共よ。

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