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『きみの膵臓をたべたい』感想Part76

こんばんは。

今日も読書ノート書いていきます。

・何故か感情が動くのはどうしてだろうかと思う。

・その日は雨が降っていた。
もうすぐ夏休みが終わるというのにこの天候では誰も残った課題をやる気にはならないだろうと起床してすぐそう思った。
もう11回目の彼女がこの世界にいない朝だった。
ちなみに僕は夏休みの課題は速やかに終わらせてしまうタイプなので今までの学生生活で夏休み終了直前に慌ててバタバタした経験はない。
・学生生活の長期休みの課題は難敵だと思っていた。何度も慌ててふためいたことが経験が私はある。

・1階に降りて洗顔をしていると父が出勤前の身だしなみチェックを始めた。
軽い挨拶を交わして洗面所を出ようとする時に前回のように父は僕の背中を叩いた。
何か意味があるのだろうと思ったけど考えたくなかった。

・キッチンに立つ母にも挨拶をして食卓に着く。
いつもの朝食が用意されている。僕は手を合わせて味噌汁を飲んだ。
母の作る味噌汁はいつでも美味しい。
食事をしていると母が芳ばしいホットコーヒーが入ったカップを持って食卓にやって来た。
チラッと見ると彼女は僕を見ていた。
『あんた今日出かけるのよね』と訊かれたので『うん、お昼過ぎてからね』と応えると『はい、これ』と何気なく母が差し出してきたのは白い封筒だった。
受け取って中身を見る。1万円札が1枚入っていた。
驚いて母を見る。
『これ……』
『ちゃんとお別れをしてきなさい』とこれだけを言い母はテレビに目線を向けて芸人のくだらないギャグに笑った。
僕は何も言わずに朝食を食べ終わって白い封筒を持って自室に戻った。
母も何も言わなかった。
・お昼まで自室で過ごしていた。
僕は出かけるために制服に着替えた。
なんとなく私服で行くよりは制服の方がいいという噂を耳にしていたのと彼女の家族に怪しまれてはかなわないという理由があった。
・中学・高校の在学中の制服は冠婚葬祭の際に適しているという話を私は聞いたことがある。

今日も読んでいただきありがとうございました。
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次回はまた明日アップします

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