車いすラグビー世界選手権⑥(デンマーク・ヴァイレ)

おとといの準々決勝でニュージーランドを下した日本は、きのう(15日)の現地時間16:45から、準決勝のアメリカ戦を迎えた。アメリカは準々決勝でカナダを53-51で下しており、日米決戦は3年ぶりとなる。
気負い過ぎたのか、日本は序盤からキャッチミス、パスミスが続き、何と第1ピリオドで13-10とリードされ、苦しい展開に。
予想以上にアメリカのチャック青木のコンディションがよく、終始、キレがあった。
第2ピリオド終了時で29-23に。
パスの出どころを封じられるという去年の東京パラリンピックのイギリス戦のような展開となり、またアメリカは池崎さんを走らせず、2人のマークをつけて日本を締めあげる。
第3ピリオド、43-36。
その後、橋本勝也選手が投入され、日本は素早く点が入るようになる。
橋本、乗松をもっと早く使っていればよかったのでは?
残り0.01秒で島川さんの得点があったが、57-52でアメリカに凱歌が上がった。
今、ノートを見返すと、試合中に
・日本は技術の問題ではなく、メンタルの問題。
・相手との相性の問題あり。
・前日までそれほど調子が良く見えなくても当日のコンディションがすごく良くなる(相手の)選手もいる。
と書いている。
以上3点は今後の日本の課題。
もっと書きたいこともあるが、オフレコ情報が多くあり・・・
とにかく今日は残念だ。3位決定戦に勝って日本に帰ろう!

おととい、もう1つの山の準々決勝フランス対デンマークは、延長の末、55-53でデンマークが競り勝った。両者どのピリオドもドローで最後は自国開催の執念でデンマークがフランスを上回った。
フランスは最後痛恨のキャッチミスが2度あった。
デンマークは会場を埋める大応援団が背中を押す。
イギリス対オーストラリアは、オーストラリアの勝利への執着に尽きる。
スコアは44-36だったが、普通はここまで広がらない。
イギリスは予選のフランス戦を逆転で落とし、そこから士気が上がらず、今回のオーストラリア戦も後半から試合を諦めたようなメンバー構成で、見ていて正直つまらなかった。
こんなチームに日本は東京パラリンピックで負けたのか、と。
デンマーク対オーストラリアのもう1つの準決勝(昨日14:30)は、予想通りの好ゲームで大接戦の末にオーストラリアが56-55で決勝進出を果たした。
第4ピリオド残り3分半で4点差で負けていると相当キツい。
キャリアの差でオーストラリアがねじ伏せた形だが、2年後のパリでどうなるかわからない。

これで3位決定戦は、日本対デンマーク、決勝はアメリカ対オーストラリアというカードになった。
決勝で日本が輝くシーンが見たかったが、次回に持ち越しとなった。
残り1試合、全力で応援取材する。


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