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相続 ~認知症②~

今日は、今回は前回紹介した認知症①につづき、認知症の診断について、製薬会社勤務していた時の知識や、区の生活援助員として受けた研修での知識、ならびに自分自身の身近な事例を踏まえて紹介します。

早期発見、早期治療

認知症は、早期発見、早期治療が重要です。
認知症を患った方々の心情も様々です。また、「認知症の本人は自覚がない」と言われていますが、はやり最初に気づくには、自分自身だと思います、自分は認知症になってしまうのでは、という不安と、それを認めたくないという気持ちが葛藤するのではないかと思います、
自分の身近な人も認知症の疑いがあるのではないかと思い、医療機関の受診を促しても、かたくなに拒否して受診せず、認知症が進んでしまった事例も見てきました、認知症の人は理解力が落ちているものの、感情面はとても繊細です。あたたかく見守り適切な援助を心がけ、認知症という病気を理解して、さりげなく自然で優しいサポートしていきたいと思います、
誰でも認知症になる可能性があることを踏まえて。

自宅で実施する簡単なテストもあります、
東京都が開設している「とうきょうと認知症ナビ」では、自分でできる認知症の気づきチェックリストもあります、参考としてください。

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/zaishien/ninchishou_navi/checklist/index.html


診断の流れ

受診する科は、基本的には精神科や脳神経内科、神経科、脳神経外科などを受診します。最近では、物忘れ外来や、認知症外来、等の専門外来を設置している医療機関も増えてきました。
もちろん「かかりつけ医」がいればまず相談した方が良いかと思います。

また、地域には、地域包括支援センターが設置されていますので、そこでは、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員など専門家が設置されており、65歳以上の高齢者や、その高齢者の相談をしたい家族が利用できます。認知症の検査ができる病院が分からないときなども、問合せや相談を受け付けてくれてます、前述した自分の身近な事例でも相談に行きました。

面談


医療機関に受診した際は、
最初に面談が行われ、ご本人とご家族から現在の状態や、これまでにかかった病気などを先生のお伝えすることになると思います、
実際の面談時には、最初なので、うまく情報を伝えられないことがありますので、メモを事前に準備した方が良いかと思います。
・気になる症状はどのようなもので、いつ頃から出はじめたのか
・なにかきっかけの病気や事故などはあったか
・進行・悪化した具体的な事例
・既往例や、現在の治療受けていればその情報(薬等)
・その他、心配なこと、気がかりなことはあるか 等々

ご本人が検査に乗り気でない場合には、何も話さなかったり、何もおかしいところはないと言い張ったりすることもあります、
自分の身近の事例でも本人は、かたくなに「大丈夫です」を繰り返しました、その時にもメモを用意しておくとスムーズかと思います。

認知症検査 神経心理学検査


神経心理学検査には、さまざまな種類がありますが、以下の3種類が代表的な検査です。一定基準の点数を下回ると「認知症の疑い」と判定されます。

改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
ご本人に今日の日付や記憶などについて言葉で質問したり、単純な計算や記憶想起をしてもらったりする検査です。

ミニメンタルステート検査(MMSE :Mini Mental State Examination)
ご本人に言葉で質問したり、字を読んでもらったり、図形を書いてもらうなど、単純な計算や作業の検査です。

時計描画テスト
具体的な時刻を示して、時計が正確に描けているかどうかをみる検査です。

認知症検査 脳画像検査

認知症検査の検査でもっとも重要で、早期発見のKeyとなるのが画像検査でる。画像診断は、客観的に脳の状況を確認することができる。
画像診断には、PET、MRI、SPECTといったものがあります。

PET
Positron Emission Tomography(陽電子放出断層撮影法)の略で、特殊な薬剤を利用して、組織や細胞の活動状況を画像化する方法である。
MRI
Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略で、磁気と電波を利用して、あらゆる断面の画像を得ることができる撮影方法。
SPECT
Single Photon Emission Computed Tomography(単一光子放射型コンピューター断層撮影)の略で、専用の特殊な薬剤を使用して、脳の内部の血流状態を画像化する。

最近では、アミロイドβ PET検査が活用されてきています、
これは、アルツハイマー型認知症の発症の機序として、発症の20年前より、アミロイドβという特殊なタンパク質が脳内に沈着し、その複合体が脳細胞を破壊しアルツハイマー型認知症を発症するという機序に基づいて、脳内のアミロイドβとうタンパク質を可視化する検査です。

以上の検査を通じて診断という流れになります。

認知症の疑いがある場合は、早めに受診することが大切です。ご本人が受診を渋っている場合や専門医での受診に抵抗がある場合は、かかりつけ医や地域包括センターに相談する方法もあります。
自分の身近な事例においても、本人がかたくなに医療期間の受診を拒みました、はやり事実は、怖いですし、認めたくないという気持ちも分ります、自分に降りかかってきた場合にも、複雑な心境となる気がします、如何に早く医療機関に受診することが重要かと思います。


今回お伝えしたいこと。

認知症と物忘れの違いについて理解し、大切なご家族、もしくは、自分自身でも「少しでも変だな」と感じたら早めに医療機関に受診しましょう。



最後に、私は今、相続終活コーディネーターとして活動中です。
こちらのHPをご覧ください。

これからファイナンシャルプランナー2級、相続終活専門士、趣味、
個人事業主、いずれも初心者ですが、皆さんの将来設計にむけて情報を届けていきます。
よろしくお願いします。






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