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相続 ~認知証①~

こんには、今回は、相続と認知証について紹介し認知症が相続にどのように係わるのかを少しまとめてみます。
6月11日付け日本経済新聞に「エーザイの認知症薬レカネマブ 米で承認勧告」という記事がでていました、アルツハイマー型認知症の患者さん、ご家族の方々へ朗報となります。認知症の悪化スピードを27%抑える効果が認められているとのことです、日本においても10月くらには、承認の可否が判断されるのではないかと予想されています。

認知症とは?


「認知症」とは、「いったん正常に発達した知能(脳)に何らかの原因で記憶・判断力などの障害が起き、日常生活がうまく行えなくなるような病的状態」を言います。 原因としては「アルツハイマー病」や「脳血管障害」によるものが多く、高齢者の方に多く見られますが、単なる「もの忘れ」とは違って、「脳の病気」とされています。

人ごとではない認知症


厚生労働省では、全国における認知症の患者数が2025年には、700万人を超えると発表しています。これは、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に該当する数となり、さらに「認知症予備群」と言われる軽度認知症障害(MCI)を加えると約1300万人となり、65歳以上の3人に1人が認知症またはその予備軍となる、恐ろしい時代が到来することになります。
誰しもが認知症に関わってくるという、まったく人ごとではない状態となります。

加齢による物忘れと認知症との違いとは?

自分もそうですが、歳を取ってきて感じる「人の名前が出てこない….」「あれ、何しに此処にきたのか….」「最近、忘れ物が多いな….」 等々は、
加齢による物忘れで「良性の健忘」の為、心配することがないと言われています。
認知症では、さまざまな原因で脳細胞の働きが悪くなったり壊死したりすることで、記憶力や判断力などに障害が生じ、「対人関係や社会生活に支障をきたしている」状態となることです。
昨日の夕飯に何を食べたか忘れるは、物忘れだが、食べたこと自体忘れているのは、認知症です。

認知症の症状

認知症には、「中核症状」と「行動・心理症状(周辺症状)」の2つの症状があります。

中核症状

脳の細胞がこわれ、死んで減少していくことにより現われる症状を中核症状と言う。これは認知機能が低下した人であれば、誰でも起きる症状である。
具体的には、
記憶障害
見当識障害:現在の年月日、時間、場所、人等が分らない。
 時間→場所→人の順番で分らなくなる。
理解・判断力障害
実行機能障害:仕事や家事を段取りよく進められなくなり、支障がでる。
失行:今までの生活で身につけていた動作が行えない状態(服がうまく着られなくなる等)
失認:身体的に問題なくとも五感による認知力を正常に働かせなくなる。(目で醤油を見ているが、醤油を取ってと言われても、醤油と認識できない等)
失語

周辺症状(BPSD)

中核症状の状態より、本人の性格、身体状況、生活環境、人間関係等により、左右される症状である。
具体的には、
活動更新症状:興奮、異常行動、暴言、暴力、徘徊
精神病様症状:幻覚、妄想、夜間行動異常、不眠、睡眠障害
感情障害症状:不安、悲哀感、自責感
アパシー症状:意欲低下、自発性低下 等

これらの現われ方は、人それぞれで異なり、ほとんど出ない人もいれば、ある症状が極端に強くでる人もいます。

認知症の主な種類

アルツハイマー型認知症

何らかの原因で脳にアミロイドβという特殊なタンパク質がたまり、それが神経細胞を破壊して脳が萎縮することにより発症する。
初期は、物忘れから始まり、記憶が近い時期から徐々になくなり、そして徘徊、失禁、性格の変化などが現われ、最終的には日常生活全般において介護が必要となる。
*前述のレカネマブは、このアミロイドβというタンパク質を除去することにより効果を発揮する。

脳血管性認知症

障害を受けた部分で出現する症状が異なる、うつ、アパシー症状 人格変化、歩行障害 等々が出現する。

レビー小体型認知症

幻想、身体の動作が遅くなる、転びやすい等の「パーキンソン症状」、睡眠中に突然大声をあげたり、悪夢で寝言をいう等々の特徴である。

MCI

軽度認知障害、認知症の一歩手前の状態のことを指す。
したがって早期に、このMCIの状態で認知症を発見して治療することが重要である。
*レカネマブの臨床試験もこのMCIの方が対象とされています。

医師による問診や認知機能検査、脳画像検査などから診断される。
診断基準は、「認知機能レベルの低下」「認知領域での障害が1つ以上ある」「生活機能が自立している」「認知症とはいえない」の4つです。

今回は、認知症とは、認知症と物忘れの違い、認知症の症状、種類等を紹介いたしました。
次回以降 診断、そして相続に関わる認知症について紹介していきます。



今回お伝えしたいこと。

認知症と物忘れの違いについて理解してください、
また将来、自分自身、ご両親、親戚の方々を含めこの認知症という疾患に関わる可能性が高いことを認識してください。 




最後に、私は今、相続終活コーディネーターとして活動中です。
こちらのHPをご覧ください。

これからファイナンシャルプランナー2級、相続終活専門士、趣味、
個人事業主、いずれも初心者ですが、皆さんの将来設計にむけて情報を届けていきます。
よろしくお願いします。






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