読書から考える【食べ物から学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは? 平賀緑】
世界では、かたや飽食、かたや飢餓が起こっていて、生産者が稼げず廃業したり、大量のフードロスや環境問題など、食を取り巻く問題に溢れている。
そんなことを考えていて本書に出会った。
私がスーパーでアルバイトしていた時もおびただしい廃棄の量に驚いた記憶がある。みなさんにも食品をもったいないと思いながら捨てた経験はないだろうか。
本書では、近代から興った資本主義の動向を〈食〉を中心に捉え直してみよう、という試みがなされている。
前近代→資本主義・産業革命→世界恐慌→大量生産 +