【創作の中毒×中毒の創作34】

「げげげのげ」
 ドクターは奇声を上げる。
 電動キックボードにまたがったまま、奇声を上げながら俺の周囲をぐるぐる回転しているんだ。

「おい、やめろ」
 俺は叫んだ。

「げげげのげ」

「げげげのげじゃないっ」
 俺は吐き気がしてきた。
 ようやく、青山霊園の墓地から逃げ出したのに、再び白塗りしたイキモノにからまれている始末。
 バカみたいだ。

「げげげのげ」
 白塗りゾンビドクターは、ぐるぐると回転を続けている。

「ううん」
 俺は目が回ってその場にぶっ倒れた。


 

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