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会いに行きたい動物5選!【葛西臨海水族園編】
こんにちは!すあまと申します!
今回は第ニ弾目!東京都が運営する「葛西臨海水族園」のオススメ動物をご紹介します。
葛西臨海水族園は恩賜上野動物園の中にあった、水族館を移転・拡充して平成元年に開業しました。
葛西臨海水族園と検索すると、「葛西臨海水族園 つまらない」と上位に検索ワードが出てきますが、実際のところはどうでしょうか?
確かに、他の水族館とは異なり大規模なショーや大型の海獣が展示されておりません。
ただ、日本や世界で初めて成功したとある実績があるんです…!
今回はそのご紹介も含めて記事を作成していき、魅力をお伝えしていきたいです。
この記事を読んでいただき、実際に足を運んでみてからご判断してくださったら嬉しいです!
【アクセス】
JR京葉線「葛西臨海公園」駅から徒歩5分
車の場合 首都高速道路湾岸線 葛西ICから約10分
※水族園専用の駐車場はありません。葛西臨海公園の駐車場をご利用ください。
※土日祝日・夏休み期間は特に混雑するので、公共交通機関がオススメです!
【営業時間】
9:30〜17:00(入園は16時まで)
※毎週水曜日・年末年始は休園
※8月夏休み期間限定でナイトズーの開催があります!公式HPをご覧ください。
【チケット・料金】
一般:700円
65歳以上:350円
中学生:250円
〜小学6年生:無料
※無料公開日
みどりの日(5月4日)
都民の日(10月1日)
開園記念日(10月10日)
【所要時間】
サクッと見たい方:1時間
じっくり見たい方:1時間半〜2時間
※2024年1月〜ペンギン展示が休止になりますので、その期間中は更に短縮されます。
①海藻そっくり!
「ウィーディーシードラゴン」
まず最初にご紹介するのは、タツノオトシゴの仲間「ウィーディーシードラゴン」です!
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ウィーディーシードラゴンはオーストラリア南部にのみ生息しています。
彼らは他のタツノオトシゴの仲間と異なり、曲がった腰が特徴的です。
また、葉のような皮弁(皮膚が変化したもの)により海藻の擬態を助け、天敵から身を守ります。
長い吻(ふん:口部分)も特徴的で、長い管状により水中から素早く餌を吸い込むことに特化しています。
泳ぎはあまり得意ではなく、水槽内でも活動的な印象はなかったので、ゆっくり観察することができました!
野生下でも海藻や珊瑚に尾を絡め、流されないように過ごしているそうです。
そして、葛西臨海水族園では日本で初めて繁殖に成功しました!
野生の個体数は減りつつあるそうなので、繁殖の成功はとても喜ばしいことです。
彼らの子育ては「オスが卵を守る」という特徴があります。
メスがオスの尾部に卵を産みつけ、それをオスが大切に守り、3センチほどの大きさの赤ちゃんを孵化させます。
葛西臨海水族園では赤ちゃんの成長過程に合わせて、餌を変えるなど工夫しているそうです。
展示されていたら是非覗いて見てください!
展示場所:1階「世界の海」
②逆さまに泳ぐ「ヘコアユ」
続いてご紹介するのは世にも珍しい逆さまに泳ぐ魚、ヘコアユです!
葛西水族園ではディズニー映画でお馴染みの「カクレクマノミ」と同じ水槽で展示されています。
見にくる人は口を揃えて「あ!!〇〇だ!(某主役の名前)可愛い〜」と言いますが、その後、謎のヘコアユに目を奪われておりました。
ヘコアユ、地味だけど人気者に負けない存在感があり、強いです!
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彼らは熱帯の珊瑚礁や藻場などの浅い海に生息しています。
その体はとても薄く、甲板(こうばん)と言われる硬い組織で覆われています。
体の薄さのおかげで、海中の風景に溶け込んで、敵に見つかりにくい
ただ、危険を感じると頭を前方に向けて泳いで逃げるようです…笑
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状況に合わせて泳ぎ方を変えるなんてすごいですよね!いつか前方を向いて泳ぐ姿を見てみたいです。
展示場所:1階「世界の海」
③世界初!水槽で泳ぐ「クロマグロ」
みんな大好きお寿司の定番マグロですが、葛西水族園では世界初!水槽での群泳展示と水槽内産卵を成功させました!
有名な話ですが、マグロは生まれてから生涯を終えるまで泳ぎ続けなければなりません。
泳ぎ続ける彼らにはかなり大きな水槽が必要となるため、見られる水族館はとても貴重です。
そして、海で獲れたマグロ類は市場に行ってしまうので、入手すること自体ハードルが高いようです。
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400kg超えの大きな個体も。
普段、私たちが目にするマグロはお刺身だったり、解体ショーだったり、食料としての姿です。
ここでは生きて泳いでいる姿がとても近くから見られるので、子供に限らず大人にとっても良い体験ができると思います。キラキラした体と、大きさ、速さに圧倒されます。
普段美味しく食べているマグロも、実際に泳ぎ、生きているということを私は改めて感じることができました!
当たり前なことなのですが、忘れないように見ることが大事だと思います。
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2200tの水が入るドーナツ型の大水槽
そして、葛西臨海水族園では「スポットガイド」という飼育員さんによる解説が毎日行われています。
クロマグロのスポットガイドは1日3回実施され、生態や「秘密のヒレ」についても詳しい解説が聞けます。
秘密のヒレは上の写真には写っていません。水槽の端っこで、秘密のヒレが見られます!
気になる方はスポットガイドも是非聞いてみてください!
【クロマグロのスポットガイドスケジュール】
12:00
14:30(飼育員さんによる給餌あり)
15:30
※タイミングが合えば給餌の時間がオススメです!ものすごい速さで餌を食べるマグロたちが見られます!
※展示場所:2階「大洋の航海者」
④上からも!下からも!「フンボルトペンギン」
国内No.1の飼育羽数を誇るのが、このフンボルトペンギン!
前回サンシャイン水族館編でご紹介したケープペンギンと見た目はそっくり。
(🔽お時間あれば前回の記事もご覧になってください!)
見分け方のポイントは「クチバシの付け根周りがピンク色であるか」という点です!
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※このピンク部分はペンギンが興奮したり、暑かったりすると赤みが増します。
そして、葛西臨海水族園ではフンボルトペンギンを上からも下からも観察でき、二度楽しめるんです!
まずは上からの光景はこちらです…!
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日差しも強く、暑い日だったためほとんどのペンギンが泳いでいました!
みんなそれぞれ自由に過ごしていて、見ていて面白いです笑
続いて、そばの階段を降りてみます!
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なんと…!これは…!!
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理由は分からないのですが、ペンギン達がぎっしり並んでいました笑
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野生のフンボルトペンギンは、南アメリカ大陸に生息しており、温暖な気候に適しています。
ただ、いくら暑さに強いといっても最近の異常な暑さは彼らにとっても厳しそう…!
(ピンク部分も色濃く見えます)
体調を崩さないか、少し心配です…!
飼育員さんたちと一緒に、なんとか今年の夏も乗り越えて欲しいですね。
また、葛西水族園では寒い地域に暮らす「オウサマペンギン」と「ミナミイワトビペンギン」も飼育されています。
体調を崩してしまうので、夏の間は別室で飼育されておりますが、様子は掲示板やモニターで展示されています!
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涼しい季節になったら、この2種類のペンギンも展示再開されるとのことです。
今から会える日が楽しみですね…!早く涼しくなって欲しいです!
※ちなみにコガタペンギン(フェアリーペンギン)も展示されているのですが、また別の機会にご紹介させていただきます!
展示場所:1階屋外エリア「ペンギンの生態」
‼️⚠️ペンギン展示休止のお知らせ⚠️‼️
葛西臨海水族園ではペンギン展示施設の補修工事のため、2024年1月〜2024年10月末まで展示が休止されます。
2023年9月〜順次日本各地の動物園・水族館へペンギンたちがお引越しします。
しばらくの間、葛西臨海水族園ではペンギンが見られなくなりますので、ご来館される際はご注意ください。
(2023年8月24日公式HPお知らせより抜粋)
全羽引越し先から元気に戻って来れるよう願います…!
⑤ビビットなくちばし「エトピリカ」
最後にご紹介するのがオレンジ色のくちばしが可愛い!エトピリカです!
ペンギンと間違われることもあるのですが、彼らはペンギンとは違い、空も飛べちゃう海鳥の仲間です。
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このエトピリカは泳ぐ速度がめちゃくちゃ速くて、何度も挑戦したのですが全く撮れず…。
潜った!と思うと一瞬で移動してしまって無理でした…泣
しかし、水中でキラキラと散っていく気泡や、鮮やかなくちばしはとても幻想的で、泳いでいる姿は見ていて飽きません。
まるで水中を飛んでいるようで、地上での様子と全く違います!
エトピリカは、アイヌ語で「美しいくちばしの鳥」という意味があります。
【エト=くちばし】
【ピリカ=美しい】
この特徴的なくちばしは繁殖期になると、根元に「鞘」ができます。
春が過ぎ、彼らの繁殖期が終わるとくちばしが外れて抜け落ちるそうです。
雌雄ともにこの現象が起きるのですが、その明確な理由はわからないとのこと。
また、このくちばしで小魚を多く運ぶことができ、野生下では64匹もの小魚を一度に運んだ記録もあるようです。一生懸命運んだ小魚は雛に与えられます。
見た目が綺麗なだけでなく、生きるのにとても大事な機能も兼ね備えているんですね。
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この後、若い子がこの岩場から追い出されていました
エトピリカはアラスカ沿岸に数千万個体が生息し、日本には北海道東部沿岸において少数が生息しているそうです。
ただし、漁業の網に巻き込まれたり、人が持ち込んだネコに捕食されたり、環境汚染によりその数は減少傾向にあるとのことです。
私たちでできることから始めて、減少に歯止めをかけていきたいですね!
ちなみに、エトピリカへの給餌は毎日11:45と16:00に行われています。このタイミングに行けば彼らの泳ぎが見られます!
私は今回このタイミングを逃してしまったので、次回はリベンジしたいと思います!
以上、葛西臨海水族園のオススメ動物でした!
葛西臨海水族園は、確かに大型海獣や、ショーなどありません。
つまらないと思ってしまうのももちろん実際にある感想なのですが…。
飼育員さんたちが努力して成し遂げた、日本初・世界初の実績は揺るがないものだと個人的には思います。
この記事で少しでもそのイメージを払拭できたら嬉しいです!
次回第3弾は「五月山動物園」あの人気動物の記事を書きますので、良かったらまたご覧いただけますと幸いです。
【参考資料】
池田和博.タツノオトシゴ図鑑.丸善出版株式会社.2018.160p.
加藤昌一.ネイチャーウォッチングガイドブック改訂新版海水魚ひと目で特徴がわかる図解付き1000種+幼魚、成魚、雌雄、婚姻色のバリエーション.(株)誠文堂新光社.2014.383p.
松浦啓一.日本の魚はたくましい!けなげな魚図鑑.(株)エクスナレッジ.2020年.160p.
さかなクン.このお魚はここでウォッチ!さかなクンの水族館ガイド.(株)ブックマン社.131p.
葛西臨海水族園HP「葛西臨海水族園の見どころ」https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/about.html(2023年8月27日 閲覧)。
木村悦子.日本で会えるペンギン全12種パーフェクトBOOK.株式会社グラフィック社.2023.143p.
安部直哉.三溪名前図鑑野鳥の名前.(株)山と渓谷社.2008年.352p.
東京ズーネット葛西臨海水族園ニュース「水族園の鳥類から探る、くちばしに隠された秘密」https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=kasai&link_num=24722(2023年8月27日 閲覧)
東京ズーネット葛西臨海水族園ニュース「エトピリカの鞘」https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=kasai&link_num=11433(2023年8月27日 閲覧)
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