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スーパーの店員が、今解決したい5つのこと

こんにちは!私はスーパーで店員をしています。
コロナ禍もありここ2年間は普段の生活を始め、職場での働き方や仕組みにも多かれ少なかれ変化がありました。
職場では「生産性の向上」がテーマとなり、必然的にデジタル活用も求められています。
いきなりデジタル活用といわれても、個人的にできることなんてあるのか?そもそも今まで無縁と思っていたのにどうしたらよいのか?と混乱しました。
そんな中、私は有難いことにデジタルに触れる機会をいただきました。
実際にデジタルに触れた感想は、技術的なことでも「やってみたら意外とできた!」が存在することでした。

お祝いの品を販売する私が、LINEbotで今日は何六曜か教えてもらった

この記事では、まず等身大の課題を5つあげ、無理無駄を少しでも減らすことで効率改善を行い、生産性の向上を目指します。
また、デジタル活用によるアプローチで改善できないかも考えていきます。



日頃感じる、これやだな(課題)とその解決案

①引継ぎに時間がかかる・全員に伝わらない

まず初めに、私は複数のグループを担当しており、日々様々な情報が入ってきます。
それは業務内容であったり、働くメンバーのことであったり、連絡や引継ぎだけで1日が終わるのでは?という日さえあります。
また、引継ぎに過不足があると狙い通りに伝わらず、全く違う作業をさせてしまい後日修正のために二度手間になることもあります。
さらに、引継ぎ方法もメールや手書きメモなど様々で統一されておらず、メールの場合はそれを確認できるメンバーに限りがあります。

→改善アイディア

・メンバーの作業レベルの把握をし、個々のレベルによって引継ぎ内容を変える(高レベルの人には簡潔にする)
→まず簡単なアンケートをとり、分かる分からないを把握する
・毎日発生する引継ぎに関してはフォーマット化を行う
・売場に関することは、文字でなく図式化して分かりやすくする
・社内スマホにボイスレコーダーで音声として残す、もしくは音声入力をしテキスト化する
・複数あるレジにそれぞれに書類を配布するのでなく、事務所で管理し目を通してから売場へ行くよう仕組みを変える
・社内スマホで共有・書類管理ができるようにする(本社からの情報やメンバーからの発信)→既読機能があるとよい
・書類が多すぎて重要な情報と不要なものが混在しているため、期限切れ書類はスキャンして日付で分ける仕組み

②ルーティン作業に漏れがある

毎日決まった時間に行う作業は、季節や時期に合わせて変化していきます。
例えば、開店前にテレビモニターの電源をONにして商品のPRを行ったり、ショーウィンドウの点灯をしたり、店内放送をかけたり、避難経路に物が放置されていないか確認したり……
実施するのを忘れる箇所は、大体そのシーズンで新規に立ち上げたばかりの商品に関することです。
また、それについて引継ぎを残すのも時間がかかります。
簡単で忘れない方法はないでしょうか?

→改善アイディア

・売場レイアウトを用意し、ルーティン作業場所をレイアウト上に書き込む
作業内容に応じてマークを決めておき、文字でなくマークで示す
(例えば、モニターの電源に関することは★、店内放送なら◆など。マークを書くのでなくシールを貼るのでもいいかも)

③POPの紙、インク、それを印刷して取り付ける時間がもったいない

価格の表記や商品説明、演出やテーマを伝える媒体としてPOPがあります。
大量のPOPたちは取り付け期間が終了するとお役御免となり、裏紙の利用かリサイクルに出されていきます。
中にはたった1日限りのPOPや、多めに印刷して余ったPOPもあります。
次に、それを売場に取り付ける作業にも時間がかかります。
まとめて先に作っておいても、不足が発生してもう一度作りに行くということがよくあります。

→改善アイディア

・常用するセールに関しては、取付場所の棚卸をし印刷数を固定してしまう(無駄に印刷しない)
・来店する前にお客さまが情報を持っているようにすることで、店内に過剰にPOPをつけなくても伝わるようにする
→SNSによる発信の強化
・紙での取り付けをやめ、商品の近くでスマホアプリのお知らせ通知が入るようにする
・プロジェクションマッピングのように、セール情報や告知を店内に投影させる

④商品の展開レイアウトを手軽に引きたい

新商品の売場立ち上げ前にレイアウトを作成して、どのようにどれくらい陳列するか、どのように演出するか考えます。
私の場合、売場で実際に売場の広さや形状を確認して手書きのメモをとり、パソコンでレイアウト図にしています。
データとして残すのは反省や来期のためでもありますが、手書きしたものをパソコンで清書するのは時間の無駄と思ってしまいます。
また、私以外の人でも簡単にレイアウトを作ったり、動かしてイメージできるような手段があれば、もっとたくさんのアイディアや自発的に「こうしてみたい!」が集まるのではないかと思います。

→改善アイディア

・OCRアプリを利用する
・売場で実際に広さを確認しなくてもいいよう、売場レイアウトを確定したフォーマットを作っておく
・上記のフォーマットにタブレット上で線を引けるようにする

⑤商品陳列の棚や什器を集めるのに時間がかかる

商品の陳列棚や什器は、お店所有のものとレンタルしているものがあります。
経費削減のため、当然レンタル什器や備品の発注にもメスがはいりました。
いざ売場を作ろうとすると、什器が足りないということが起きます。
自分グループの管轄になければ他のグループまで探しに行きますが、かなり無駄の時間です。
時期によって商品のボリュームが違うため、あるグループでは余っていて、あるグループでは足りないということが発生します。
さらにグループ間で貸し借りを行った後にきちんと返却されず、不和が生じることさえあります。

→改善アイディア


・定位置管理を徹底→管理場所に備品の画像を貼り付け誰でも戻しやすくする
・近くのグループ同士、共通の場所に戻す→「自分たちの使いやすいように」という考えでバラバラの場所に保管しているのを1か所にまとめる
・そもそも「自分たちの使いやすい場所」に管理場所を移す
・管理場所に、返却しなければならないレンタル備品や什器が紛れていたら、音声やランプで教えてくれる仕組みをつくる



一緒に働くメンバーと楽しく仕事がしたい!


スーパーの店員という仕事の中にもデジタル活用により効率化できることと、今はまだ人の手が必要な仕事があります。
会社全体に係るような大きな課題に取り組むのではなく、まずは自分レベル・グループレベルの課題を見つけ、放置しないことが必要です。
その課題に対し、改善する手段の中にデジタル活用があります。
課題を深堀することで、仕事の中で「人の手が必要」な部分を見つけ出し、その部分対して十分な時間を充てるようにしていきたいです。
そうすれば、働くメンバーも「この作業は私たちしかできない」というモチベーションを得られますし、時間的・体力的な余裕を持つことができます。

今回は自分目線で日頃やだな…と思っていることを取り上げましたが、視野が狭く偏りがあったので、次は一緒に働くメンバーから「やだな」を集めて、より多くの人が課題に感じている問題について掘り下げて改善を目指していきたいです。

#小売業 #業務改善 #楽しく働きたい #デジタル初心者


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