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#4 経済学

昨年9月から修士課程にて経済学を勉強し始めたのだが、ようやく経済学という学問が自分の中で腑に落ちた気がする。

Platform Economicsの授業にて、「Digital Platformを分析する際に、ビジネス分野と経済分野での分析ではどう異なるのか?」と教授に尋ねた。

教授からの返答は、「基本的に同様の分析を行い、ビジネス関連の学部と経済学部を同列で扱う大学も多いが、経済学ではモデルを用いて分析を行うことに特化している。」とのこと。

ここのところどうも勉学に身が入らず、「経済学を勉強して意味はあるのか?ファイナンスやビジネスを勉強したほうが実用的ではないか?」という疑念が頭の中をぐるぐるしていたが、モデルを用いて人々の効用を測るってところに特化しているという説明にてなんとなくスッキリした。

効用という可視化不可能な概念を数値化し、過去のデータを用いて推計を行うという意味で、経済学がMaster of Scienceの一学問として扱われていることも自然である。

私は「なんとなく世界をよく理解したい」って理由から経済学を専攻することにしたが、現実社会を理解して即座にその分析を当てはめる金融・ビジネス分野よりも、知識をこねくり回して種々の証明する経済学のほうが、根本から世の中の事象を理解したい欲求を満たしたい自分にはあってるのかもしれない。

オリンピック。東京オリンピックにおいても様々な議論が沸き起こったが、開催することが本当に国民、市民のためになるのだろうか。可視化不可能な便益ものも含めて、経済的にどの程度のインパクトがあるのかを市民が納得できるように説明するツールとして経済学を用いることは、回りくどい説明になるかもしれないが個人的には興味深い。

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