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初期の神聖かまってちゃんはクレバーだった

皆さんは神聖かまってちゃんというバンドをご存知だろうか。

恐らく世間的に一番有名な曲は進撃の巨人のオープニングテーマに選ばれた「僕の戦争」だろう。


僕の戦争が出る前は「ロックンロールは鳴り止まないっ」が一番有名な曲だったと思う。


最近ではあのちゃんがfeaturingしたりなんかしている。


そんな神聖かまってちゃんのほとんどの楽曲の作詞作曲を手がけるギターボーカルの「の子」は、奇行が目立つ人間だ。

路上で配信して警察を呼ばれて連れて行かれたり、ズタズタに切り裂かれたリストカットの跡をSNSにあげたり、ライブ中にメンバーと殴り合いの喧嘩をしたりと、彼のことをよく知らない人の目にはただ単に頭がおかしい人と映るかもしれない。


だが俺は、の子は頭がおかしいだけじゃなくて、ものすごくクレバー(利口、賢い)な人間なんじゃないかと思っている。

特に神聖かまってちゃんというバンド活動の初期の行動には、の子なりのバンドを売るための戦略があったんじゃないかと睨んでいる。

そんなの子の戦略的な面についてつらつらと書いていきます。

1.奇行はプロモーション

過去のインタビュー記事での子は、「良い曲を書くのは当たり前で、その上で世間を巻き込む」と発言している。


その発言からして、初期の頃からの子は「音楽」の部分を決してないがしろにしていないのだろう。良い曲を書くのはの子にとって当たり前なのだ。その上でその曲を届けるためには世間に自分達の存在を気付かれないといけない。警察署への連行も、そのための計算され尽くしたプロモーションでしかなかったのだ。俺達はの子の手のひらの上で踊らされていたのだろう。

2.狂気は手段

の子の過去のツイキャス配信で、ファンの人が「の子さんは日本のシドヴィシャスだよ」みたいなコメントを残した。

そのコメントに対しての子は「シドヴィシャスは薬物やりまくっただけ。セックスピストルズならシドヴィシャスより悩みながら曲を作っていたジョンライドンの方が好き」と言っていた。

やはりの子にとって頭のおかしいパフォーマンスはあくまで表層で、一番大切な部分は自身で作詞作曲している曲なんだろう。SNSや配信上での狂人ムーブはその楽曲を届けるための手段でしかないのだ。

3.まとめ

神聖かまってちゃんの音楽が素晴らしいことは百も承知だ。だが、もしの子がこういった正道からは外れているプロモーションをしていなかったから、もしかしたら神聖かまってちゃんは、日の目を浴びずに埋もれたままだったかもしれない。の子は批判されたり奇異の目で見られることも覚悟の上で、バンドを売るためにリスクを取ったのだろう。

この記事で神聖かまってちゃんの魅力がほんの少しでも伝わったなら感無量だ。

今まで、神聖かまってちゃんってなんか頭のおかしい人がやってる色物バンドでしょ?って思って食わず嫌いしていた人にこそ、読まれたのなら幸いです。


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