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.中央銀行バブルについて

今回は少し堅いお題について話していきたいと思うのですが、記事の最後には世界経済と住宅ローンが繋がって来ますので、よろしければ最後までご一読ください。

※この記事は元々コロナショックが発生する前の2019年に書いていたものを再掲載する形で今回リリースしています。とはいえ、経済の考え方を織り込んでいますのでアフターコロナ時代にも共通することも多いです。

ぜひご一読ください。

2008年にサブプライムローンの破綻とリーマンショックが起きて金融危機が発生して以来中央銀行は危機の火消しに奔走して来ましたよね。

そして、新興国や中国の爆買いに始まり、金融緩和や経済対策を大規模に行って来ました。中国の息切れを待たずに、米国もFRBが利下げや金融緩和を進めて来ました。

そして欧州は質的、量的大規模金融緩和とマイナス金利の深掘りをしています。日本はというと、日本国が株式会社の筆頭株主になるくらいの勢いで株式を間接的に購入し続けいています。

おそらく大企業を国有化してその後売却し、日本の赤字を埋め合わせするのでしょう(笑)

なんてことはないと思いますが、輪転機をずっと回してETFをずっと買っています。

これまでの経済の経過はこんな感じだと思います。
そして最近の経済動向で気になるのは、

1、中国の景気下支えと株価の下支えを強めていること。

2、欧州ではドイツの景気がピークアウトしていること。

3、アメリカでも、経済指標がピークアウトして来ているのにまだ経済政策の催促相場が続いており買い上がろうとしていること。

4、日本では金融政策がうまくワークしておらず、将来の不透明感で国民の消費マインドが低く安定しています。そして日銀の株価釣り上げ。

これらは中央銀行がなんとか景気を落ち込ませないために行なっている政策があってこその今なのでこれらはずっと続けることができないのです。

いつかは出口に向かっていかなければなりません。

私がいつも聞いているラジオ日経に出演される石原順氏も「両建て経済の弊害」を危惧しています。

負債を増やしながらなんとか資産を増やしている。ある時その資産に相当の価値がないとなってしまった場合に連鎖的に評価が落ち、負債に耐えられなくなってしまう。とのこと。

耐えられなくなる前に出口に向かっているのだと私は思うのですが、うまくいくか心配です。これらの世界経済の話は、株式投資などをやっていない人にも関係する話なのです。

まずは最近の米国の長期国債の逆イールドの問題。

何に影響があるかといえば保険、銀行、ローン、でしょう。

イールドスプレットという差額で保険会社や銀行は利益を出しています。これが取れなくなれば、別なところからとるでしょう。ATMの手数料を多くとったり、無料の時間を短くするでしょう。

そして、ローンです。あまり直接的ではないですが、米国長期金利にほとんど連動する形で日本国債の金利も変動していきます。逆イールドということは長期国債の金利が低くなる、すなわち日本の国債も低く安定するということです。ここは結果的には嬉しいことですね。

もう一つ、世界各国の中央銀行が行っている政策は長期の国債の金利を0近辺に固定させて、お金を借りやすくすることで市中にお金が回るように政策を進めています。だから住宅ローンは低いままなのです。

これから日本が景気後退となれば、日本の住宅ローン金利はまだ低いままでしょう。ましてやマイナス金利の深掘りをすれば、さらに低くなるでしょう。

そして、私たちの将来がかかっている年金基金などを運用する機関投資家達は買いエントリーしかしませんので、株価は右肩上がりに上がってもらいたいはずなのです。

まあ、日本も、米国もこの10年の間右肩上がりで成長して来ましたが、このあとが問題だと考えています。それは、「政府の借金がこれまでに経験したことのないくらいに膨大になっている」ということです。どんな副作用が起きるか想像がつかないので心配です。

経済的には心配なことが山積している昨今ですが、自分を守れるのは自分だけです。このような情報を少しでも知っているとあとあと差が出てくると思います。

ではでは。

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