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褒めるということの本当の意味を知ろう!

突然ですが、
私にはADHDの特性に当てはまるなぁと思う節がいくつかあります。
特に「物忘れが激しい」「時間にルーズ」という点が
どんなに努力してもなかなか変えることができない困っている特性です。

これ、一般の人からすると
「いやいや、気をつけたら改善できることでしょ?」
というのが正直な気持ちだと思います思います(笑)

しかし、自分を擁護する訳では無いのですが、
一言に「物忘れが激しい」と言っても
ただ注意が足りないだけとかではなくて、
頭の中で整理することが難しい脳の特性なのです。

例えば、きっとみなさんは
注意しておきたいことを頭の片隅に残して
今必要のないことを頭から省いて
という取捨選択を無意識に脳内でされているんだと思います。
「今日は月曜日だから保育園に昼寝の布団を持っていかなきゃ」
ということを当たり前のように気づき、
家を出る時には布団を手に持っている。というようなことです。
「当たり前のことじゃない?」と思うでしょう?

これ、”無意識で”というところが結構重要で
考えてみても頭の中でそんなことが起こっているのかどうか
よくわからないと思います。無意識なんで(笑)
考えなくてもできちゃうから「当たり前」なんです。

でも私のようなタイプは
次から次へといろんな事を思いつき、
先に思いついたことは埋もれてしまう。
起きた時に
「今日は月曜日だから保育園に昼寝の布団を持っていかなきゃ」
ということに気づけたとしても
次の瞬間には
「朝食で息子の好きなパンがなくなったから今日買い物に行かなきゃ」
「あ!携帯の充電できてなかった!刺しとこ!」
「やべ!幼稚園遅刻しそう!急げ!」
と次から次へと上書き保存のように新しい考えが上塗りされて
最初に気づいた昼寝の布団のことは埋もれてしまってるのです。
そして幼稚園に着いて、他の保護者が布団を持っているのを見て
上書きされていたことに気づく。

ちなみに、「次から気をつけよう!」と思っても
そう思ったこと自体が上書きされてしまうので
また来週同じことを繰り返すのです。笑

前置きが長くなりましたが、
人の当たり前が私にとっては大変難しかったりするんです。

子どもたちもそれは同じで、
私たちが「当たり前でしょ」と思っていることが
とても困難だったりするのです。
特に特性をもった子どもはそれに苦しんでいます。

「どうして何度言ってもできないの?!」
と言っちゃうことってあると思います。

でも子どもからしても
「どうして同じことばかり言われてるのにできないんだろう」
と意味不明な状態なのです。

で、本題なのですが、、、

私はABAをやっていく上で
”褒める”という事を大事にしていますが、
これを勘違いして受け取っている人がすごく多いと思います。

”褒める”というのは
”一般的に素晴らしいことをしたときに評価してあげること”
ではありません。

少なくとも私の言う”褒める”は
それとは全く違って
”適切な行動を強化するための方法の一つ”です。

でもこんなことを言っても
「どういう意味?」と言う答えが返ってきちゃうので
みんなに分かりやすく伝えるために
”褒める”という表現を使っています。

つまり、
子どもに適切な行動を学んでもらうために
”褒める”ということをするのです。

私の例で言うと、
私が月曜日に息子の布団を忘れず持って行けたとて
「当たり前のことができただけ」と思ってしまっては
夏来ちゃんは成長しないんです。

逆に布団を忘れず持って行けるたびに
幼稚園ですれ違う保護者や先生方がみんな口を揃えて
「すごいじゃないですか!今日は布団持って来れたんですね!おめでとう!」
と言ってくれたら行動は強化され
布団を持って行ける頻度は高くなるんです。

いや、実際にそんなことあったら
逆に恥ずかしすぎますが、例えば!の話ですよ?笑

お子さんに困り感を抱えている保護者に
「たくさん褒めてあげましょう」
とお伝えするとほとんどの方が
「褒めるタイミングが本当になくて…」
とおっしゃいます。

これは
”親が求めていることができたら褒めてあげる”
と言う基準になっているからなんです!

「一日中騒がしくて一つのことに集中できなくて…」
と悩まれていても
実際にデータを取ってみたら
静かになっている瞬間、遊びに没頭している瞬間が
必ず1日の中で中で何度か訪れることに気付きます。

その時にすかさず褒めるのです!!

「ほしいものがあると衝動的に奪い取っちゃうんです」
と言う悩みがあれば

「ちょうだい」と言える機会をわざわざ作って
「ちょうだい」と言うように促してあげるんです。
手伝ってでもできたのであれば褒めていいです!

そうやって
ハードルを「一般的」から「この子」に合わせてあげること。
そして
褒める機会をこちらからどんどん作ってあげること。
を意識してあげるだけで、
子どもの適切な行動をどんどん増やすことができますよ❤️‍🔥

”褒める”はゴールではなくて
目的を達成するためのツールなのです!!


時間にルーズな私ですが、
今日は雨が降っていたので早めに家を出たおかげで
渋滞にはまっても仕事に間に合うことができました。

皆さんからしたら当然のことでしょうが
私にしてはよく頑張った!!

子どもに対してだけじゃなく
ママも一般的なママのイメージにとらわれず
自分なりの頑張りを日々褒めてあげてくださいね🥰

https://classpits.com








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