詩文の立ち上がる場所

筆、墨、紙がなくてはなりません。

曾祖父は、内外の書籍を多く集めていました。しかし、戦争で紙が入手しづらくなると、それらは反古紙と同等の扱いとなりました。

一人息子があとを継ぐ予定でしたが、南方戦線にて死去。ついに一族の詩文の伝統は絶えたのです。

だからこそ、当方の筆鋒は、やわらかであります。ポエジイの欠片もありません。あるいは、泉下より詩文を詠むに等しいのか。


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