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氷室友里とCLASS GLASS@伊勢丹新宿店
こんにちは。CLASS GLASS事務局です。
伊勢丹新宿店で開かれる企画展「CLASS GLASS であう つくる とどける」は、いよいよ明日から! 来週の21日(火・祝)まで開催します。
CLASS GLASS であう つくる とどける
会期:2023年3月15日(水)~21日(火・祝)
会場:伊勢丹新宿店本館5階 リビング センターパーク
東京都新宿区新宿3丁目14-1
詳細はこちらから
この企画展の注目のコンテンツのひとつは、CLASS GLASSと著名クリエイターのコラボレーション。クリエイターの方々に、山陽小野田のことを知っていただいた上で、ガラスアート作品をオーダーいただき、CLASS GLASSの作家たちが、技術を生かして応えていくという取り組みです。
参加いただいたのはクリエイティブユニットKIGI(植原亮輔さんと渡邉良重さん)、テキスタイルデザイナーの鈴木マサルさん、同じくテキスタイルデザイナーの氷室友里さん。この3組のクリエイターたちから、CLASS GLASSは、どんな要望を受けて、どんなガラスアートで応えたのか。その実物の作品は、ぜひ企画展でご覧になってください。数量限定で販売もいたします。
今回のnoteでは、その3組のクリエイターの皆さんからいただいたコメントと、企画展開会場でも紹介しきれていない、制作中の様子を見ていただこうと思います。3組を3回の記事に分けて、ご紹介します。今回はその3回目、氷室友里さんの登場です。
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ただの糸くずが、まるで魔法にかかったように。
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氷室友里さん:私は実際に山陽小野田の工房に行くことはできませんでしたが、リモート打合せの際に少しツアーをしていただいて、事務所から工房に向かう途中に見えた、水平線が広がる海がとても綺麗で感動しました。あんなに美しい景色の近くでものづくりができるのはとても素敵だなと思いました。
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今回のプロジェクトは、私にガラスの知識がほとんどないため、作家さんからもアイデアをいただきながら、対話を楽しむような形で進行したいと思いました。
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最初は普段私がテキスタイルでも大切にしているコンセプト「人が関わる経過や時間も含めて楽しめるようなもの」をめざして、容器の作品というアイデアからスタート。私のアトリエでミーティングを行った時、集めていた糸くずを見たCLASS GLASSの皆さんが「これを入れる容器をつくってあげたい」と言ってくださり、今回の作品につながっていきました。
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この作品の形状は石をイメージしており、原石を意味する「Gemstone」と名付けました。ただの糸くずが、この作品に入れると一気に輝きを放ちます。原石を宝石に変える魔法の変換装置のような作品になったのではと思います。
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「Gemstone」はガラスの厚みによって中身が湾曲して反射してガラスが一体化したように見えたり、糸くずがまるでスノードームのようにキラキラして見えてきたりと豊かな表情が魅力です。
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これは池本先生がいろいろなガラスの厚みをご提案くださったことで発見した表情です。ガラスの生み出す様々な表情をよく観察して、それを引き立てるような中身の入れ方はないかな…とガラスと対話していくように糸を入れていきました。糸の種類や密度、曲がり方などによって個性を放つ作品の表情を、ぜひ近くで見ていただければと思います。
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今回は私たちのアトリエで出た糸くずを入れた作品と、空の容器両方を展示販売します。小さな葉っぱや小石、貝殻、洋服のボタン、他の人にとってはなんてことないものでも、自分にとって美しいなと思うものがある方はぜひ、この作品に入れて飾ってみてください。
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HIMURO Yuri テキスタイルデザイナー
日本とフィンランドでテキスタイルを学び、活動しているテキスタイルデザイナー。人と布との関わりを通して、日々に驚きや楽しさ、豊かをもたらすことをテーマにテキスタイルブランドYURI HIMUROを立ち上げ、オリジナル作品の開発や空間演出、企業へのデザイン提供などを行う。ミラノサローネをはじめ、パリ、台北、上海、エルサレムなど多数の海外展示会に出展。2020年にイタリアのラグメーカーcc-tapisで新作のラグを発表するなど、国内外に活動の幅を広げている。2018 Salone Satellite Award - THIRD PRIZE、2021 Maison&Objet Riging Talent Award等、受賞多数。
http://www.h-m-r.net/
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