見出し画像

「作っているときは穏やかな気持ちになる」キルト作家のキャシー中島さんが語るハワイアンキルトの魅力とは

「CLASS101」でハワイアンキルトクラス「ハワイアンキルトを日常に取り入れ お出かけ気分を味わおう」を開講するタレント・キルト作家のキャシー中島さん。なんともうすぐキルト歴50年になるという大ベテランです!今回はハワイアンキルトに出会ったきっかけや魅力、自身のイチオシの作品について語ってもらいました。

画像1

はじめまして、もうすぐキルト歴50年のキャシー中島です。ハワイアンキルトを中心に、毎日みなさんと楽しく、チクチクと縫っています。

ハワイの自然のものをモチーフにしたハワイアンキルトは、ハワイが好きな人や海が好きな人など、ハワイまで旅行に行けなくてもハワイを感じられ、プレゼントとしても喜んでいただけるのが魅力です。また作っているときは「出来上がったらこんな風に使ってみたい、あんな風に飾ってみたい」と想像が広がりとっても幸せな気分になれますし、自分で持って歩いているときは楽しい気分になれます。そういうところがすごく好きなところですね。

「針を持つのも嫌だな」スランプに陥ったときに出会ったハワイアンキルト

画像2

私がハワイアンキルトを始めたきっかけは家族で行ったハワイ旅行です。もともと二十歳のときからパッチワークが好きで、仕事の合間に縫っていたりしたんですね。パッチワークは小さい布をつなぎ合わせて大きくしていくから、仕事の間の待ち時間にぴったりだったんですよ。仕事の合間にずっと作ってたいたんですけど、だんだん人に教えるようになりましてね。そうすると、ものすごくちゃんと作らないといけない、細かくしなきゃいけないとプレッシャーがかかって、針を持つのも嫌だなって思うようになってしまったんですよね。

そのころに、たまたま家族で行ったハワイでハワイアンキルトを見て「素敵!これもキルトだな。これなら作ってもいいな」って思ったんですよ。ハワイアンキルトはおおらかな雰囲気で2色しか使わないので色を決めることに悩むこともなく、気負わずに作れそうだなと始めました。30年ほど前の話なんですけど、その当時はもうハワイにはハワイアンキルトを作れる人がほとんどいなくて、貴重なものになっていて、独学で本を読んで作り始めました。

「嫌な事とかその日にあった辛かったこととかが全部飛んでいっちゃう」

画像3

ハワイアンキルトとパッチワークの違いは、決まりの多さ。パッチワークは線の上を縫わなきゃいけない、角が合わなきゃいけないなど、決まりがたくさんあります。ハワイアンキルトは、そういうことから解放されたキルトなんです。だから作っているときはとっても穏やかな気持ちになって、嫌な事とかその日にあった辛かったこととかが全部飛んでいっちゃうんですよ。「まあいいか!」という気持ちにさせてくれますね。1つの作品を作るのには、大きいベッドカバーだと1年から1年半ぐらいかかりますけど、それだけ長い間幸せな気分でいられるってことですよね(笑)。小さいクッションとかポーチなんかでしたら、初めて作る人でも1ヶ月か2ヶ月あればゆったりとした気持ちで仕上げることができますよ。

どんなベテランにも最初がある と思わせられるキャシー中島さんのイチオシ作品

画像4

皆さんに見てほしい作品は、ファーストキルトと今作っている珊瑚とイルカのデザインのキルトですね。両方見ていただくと「最初はこんなに大きな針目だったのが、今はこんなに細くて綺麗な針目になるんだ」とわかっていただけると思うんですよ。誰にでも最初があって、誰でもたくさん作ってベテランさんになれば上手になるので。自分が作ったものを皆さんに見て褒めていただくとパワーになるので、たくさん見てもらいたいですね。

おわりに

キルト歴50年の大ベテランにもかかわらず、とても気さくにお話しいただきました。今回は初のオンラインレッスンということで、全国のみなさんにハワイアンキルトの魅力を伝えたいとキャシー中島さんご本人も楽しみにしていただいています。CLASS101のレッスンでは、より詳しいインタビュー映像やレッスンの特典もございますので、ぜひ一度ウェブサイトにもいらしてください。


-プロフィール-
キャシー中島さん

ハワイマウイ島生まれ。3歳から横浜に移る。16歳よりモデルとして活動。その後タレントとして活動する。27歳の時に俳優の勝野洋と結婚し1男2女の母として静岡県の御殿場市に移り住み7年ほど子育てに専念する。その間、20歳から始めたパッチワークを教え始める。タレントとして活躍する一方で、キルト作家として創作や指導に当たっている。ハワイアンキルト、アメリカンキルト、ステンドグラスキルト、ガーデニングキルトなど色彩豊かな作品を生み出しており、著書も多数ある。中でもハワイアンキルトは日本に初めて紹介し、その普及に努めている。現在、御殿場にあるキルトミュージアムをはじめ国内に6店舗運営している。海外のキルトコンテストでも数々の受賞歴がある。