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会社員の自分と刺繍アクセサリー作家の自分が「繋がった」瞬間とは? 二足のわらじで活躍するハイトモニカさんにインタビュー

 インスタグラムのフォロワー数は1万人越、秋には自身2冊目の書籍の発売が決定している人気刺繍アクセサリー作家のハイトモニカさん。「魔女と旅と異国情緒」をテーマに温かみのある色彩豊かな刺繍アクセサリーを製作しています。「CLASS101」では「基礎から応用まで楽しめる!刺繍アクセサリー制作」を開講しています。今回はそんなハイトモニカさんに、オンラインクラスを開講してみた感想やクラスのこだわりポイント、刺繍に出会ったきっかけなどをお話ししていただきました。

粘土・パール系アクセサリー・プラバン…etc.様々なハンドメイドに挑戦した過去

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 ハンドメイドが浸透し始めた2011年〜2012年ごろに、刺繍に興味を持ちました。粘土・パール系アクセサリー・プラバンなど、一通りのハンドメイド作品作りを試してみて、最終的に刺繍にたどり着きましたね。民族衣装や伝統文化などの地域の文化が好きなのですが、刺繍は民族衣装にも使われていて文化と紐づいているので、そういうところからも刺繍に惹かれました。

あとは元々イラストを描いていたのですが、絵の具と刺繍糸を選ぶ感覚は似ていると感じました。どちらもたくさんの色を使えるのが魅力で、自分に合っているなと感じましたね。

イラストは描いて終わりですが、刺繍アクセサリーは、誰かに身に着けてもらえるのがいいですよね。

リアルなワークショップでマーケットが拡大 その経験がオンラインクラスでも役立っている

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 通販やイベント出展、対面でのワークショップなどを行ってきましたが、その中でもキット販売でハイトモニカ を知ってくれる人が増えました。作品を身に付けたいという方への販売から、作りたい人への販売を始めたことでマーケットが広がったなという印象があります。

対面ワークショップでは会社員の経験が活きました。それまでは作家としての自分と会社員としての自分(Webのディレクター)は独立していたのですが、対面ワークショップをやるようになり、その2つが「繋がったな」っていう不思議な感覚を覚えました。Webのディレクターは、お客さんに説明する場面が多いのですが、ワークショップも人に説明をする仕事なので経験が役に立ちましたね。

寄り道や雑談を入れたクラス作りを意識

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 せっかくクラスを作るのであれば、内容の濃いクラスをつくりたいという思いが最初からあって。ただ単に作り方を1から10まで淡々と説明するんじゃなくて、プラスアルファで、「ここはこういうやり方もあるよ」という話や失敗しないコツなど、寄り道や雑談を入れたつくりにすることを意識していました。クラスの講座動画つくるのは大変でしたけど、ちょうど時間がある時期だったということもあり、しっかり制作できました。わたしのクラスの場合、キット作成が大変したね。ビーズをグラムで計って小分けにしたり、布を切ったり、金具を2つずつ袋詰めしたり。内職的なことが大変だったりしました。

自分のペースで進められるオンラインクラスの魅力

 オンラインクラスの良いところは、自分のペースで進められること。開講しているクラスでは「チロリアンチューリップのイヤリング」を作っているんですけれど、これをもし対面ワークショップでやろうとすると、片方で4~
6時間ぐらいかかってしまうんですね。対面は時間の都合上難しいけれど、オンラインクラスは時間の制限がないからいいですよね。何回でも見ることができますし。
あとは対面だと質問できない人もオンラインだと質問できたり、細かいチャプターごとにコメントをつけたりすることができるので、自分の疑問がしっかり解消できるのもCLASS101の特徴的なところですよね。

シャイな人や、授業を止めるのが悪いと思う人も気軽に質問できるのかなと思います。

ボーナスチャプターでは刺繍をもっと楽しめるコツを配信

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 刺繍は色を合わせるところが面白いので、クラスを受けて「刺繍アクセサリー楽しい!」ってなったら、自分で色を組み合わせて作ってもらえるとオリジナルの作品ができてさらに楽しめると思います。そういう考えから、ボーナスチャプターの1で色合わせのコツ、ボーナスチャプターの2ではビーズやアクセサリーパーツのおすすめのお店を紹介しています。クラスで学んだことにプラスアルファして、自分のオリジナルを作ってみてください。私はいつもDMC 25番刺繍糸を使用しているのですが、刺繍糸は500色前後ほどあって、同じ図案やモチーフでも色やビーズが違うだけで印象が違ってくるんですよ。そういうところが刺繍アクセサリーの面白いところです。

迷っている人に伝えたい「刺繍アクセサリーの良さ」とは?

 刺繍っていうと難しそうと感じる人も多いとは思うんですけど、小さな面積を刺繍するだけで作品が作れるので、大きな作品が難しそうだなって人にもおすすめです。作ること自体ももちろん楽しいですが、身につけられるという実用性もあるので、2倍楽しいですよ。

おわりに

 オンラインクラスは初心者から「本やキットを買ってみたけれど正解がわからない」という刺繍中級者まで幅広い生徒が受講しているそう。刺繍への入り口としても、プラスアルファで学びたい方にもおすすめのクラスです。秋に発売予定の2冊目の書籍は刺繍をつかった布小物とアクセサリーの解説がされているので、こちらも是非、チェックしてみてください。

-プロフィール-

ハイトモニカさん

 普段は会社員として働く傍ら刺繍アクセサリー作家としても活動。インスタフォロワー数は1万人を超える。魔女と旅と異国情緒をテーマに制作された刺繍アクセサリーは幅広い層に人気で2017年には初の著書『ハイトモニカの刺繍アクセサリー』(ブティック社)を発売。その後もデザインフェスタ出展や雑誌掲載、オンラインクラスなど幅広く活動している。2021年秋には2冊目となる著書も発売予定。