クラリネットのこと4♪「クラリネットパーフェクトブック」評

Facebookのコミュニティで話題になっていたので、クラリネット吹きの端くれとして、買ってみた。

The Clarinet パーフェクトブック[ザ・クラリネット増刊号]

たしかに、読みやすい。また、楽器のオールガイドなどは最新情報が盛り込まれていて良い。ある程度の網羅性もあって、良いとは思う。

しかしながら、物足りない。あと、偏っている風にも感じる。国内楽器メーカーや有名楽器店の意向なのか。国内流通の観点からすれば分からなくもないが、総花的な内容の割に網羅性が充分でない。

せめて、「往年の名器」のコーナーでもあれば良かった。仕様変更や受注生産は載せない、としながらクランポンのバスクラリネットは載せる。編集方針に疑問。

ハーモニークラリネットが少ない。もっとあるでしょ？コントラバスクラリネットはセルマーのローズウッドしかないらしい（怒）

また、マウスピース やバレル、リードなどもカラーとグレースケールとの扱いの違い。本の値段（なんと1980円！）を考えたら全部カラーでもいいのに。Paulus＆Schulerはないの？MAXTONは？レジェールの扱い悪過ぎない？

まー期待はしていなかったけれど、こんなもんかな、という印象。逆に、学生や初心者にとっては中途半端に情報量が多過ぎて、混乱させるかも。もっとメリハリをつけるか、網羅的に徹底するか、どちらかでないと訳が分からなくなる。

誤字脱字や写真の間違いも散見。イチイチ指摘するのも面倒。グレラナディラって、新しい素材か！と勘違いした。

唯一、三戸先生の記事は面白かった。貴重な写真もズラリ。メルカリに出そうかと思ったけれど、先生の記事の価値で留め置く。

#クラリネット  #マウスピース #バレル #ベル #リード #雑誌評