今更ながらラーメンズ『採集』を考察してみる。
Twitterにて
「スタバのマグカップが男性ブランコに似てる」とあり
衝動買いをしてしまったクララリネットです。
今回は、今更ながら、
ラーメンズコントライブ「ATOM」より『採集』
の考察(主に台詞重視)をしていこうと思います。
高校の時に、このコントに出会い、
しばらくの間、
頭の中をぐるぐる埋め尽くされていました。
それぐらい伏線があるし考えさせられるコント。
めっっちゃネタバレを含むので、
未視聴の方はコチラを見てからをオススメします。
それでは参ります⬇️
都会に憧れるジャック
キーワード(台詞)
・「通称『切り裂きジャック』は健在だな。」
・「こっちだと変わり者扱い受けるようなことでも、
東京だとなぜか
『個性』とかいってもらえるじゃん?」
・「誰に見せてるってわけでもないのに。」
考察&感想①
まず、体育館にいるので音が反響していること。
細かい表現がたまりません。
この時は
「サーブのカットが切れ味抜群」という意味で、
『切り裂きジャック』と呼んでいました。
プリマが『切り裂きジャック』の名前を口にした時の
ジャックの表情が何とも言えなくて。
ジャックはプリマの外見、有様、生き様など
外側に溢れる魅力に憧れていて、
恋心よりももっと深い「興味」があるのでしょう。
そして、
その異常な癖を「個性」と思いたいのでしょう。
いや、もう思っているし、もう狂っていると思います。
「画になるプリマ」を
記憶だけでなく記録として残したい。
これは推測ですが、
この体育館にカメラが仕掛けられてるのではないかと
私は考えます。
『誰に見せてるわけでもないのに』の後の間が、
そう考えさせられるぐらいシーンとしてます。
プリマを呼んだ目的
キーワード(台詞)
・「離婚して益々って感じ。」
・「徹夜で棚卸し。」
・「好きだったんだな、お前も。」
・「昆虫の標本1000匹。500種類つがい。」
・「動物の剥製ぐらい作ってるかと思ってた。」
考察&感想②
『好きだったんだな、お前"も"』
この「も」は、
「プリマとマドンナが実は両思いだった」
ともとれるし、
「俺(ジャック)もマドンナが好きだった」
ともとれるので恐ろしい。
ただし、
プリマが抱く「好き」は恋心。
ジャックが抱えている「好き」は生物的な興味。
全く異なります。
ジャックには記録(標本や剥製)に残すとき、
「つがいにする」
というこだわりがあるようです。
ジャックが作りたいのは
ニンゲンの剥製『プリマドンナ』。
プリマもマドンナも、
足が付かない(離婚と棚卸し)状態です。
マドンナが離婚するまでジャックは待ってたのか?
それとも別れさせたのか…?
妄想分析が止まりません笑。
ジャックの手作り
キーワード(台詞)
・「なんか実験みたいな味がするぞ」
・「さっき研いだばっかりだからなぁ」
・「俺別に中身に興味ねぇから」
・「ついでにウォッカも買ってくるわ」
・「あ、ちょっとこれ貸してくれない?」
・「破けて綿の出ているマットだけは使うなよ」
考察&感想③
ここの場面は情報過多で伏線の密集地帯。
後の伏線回収のところで
まとめて考察しようと思うので、
とりあえずこれだけ覚えておいてください。⬇️
・ビールが変な味。
・ジャックが研いだ切れ味抜群のナイフ。
・プリマの上着を借りてウォッカの買い出しに。
・綿の出ているマットがある。
『俺別に中身に興味ねぇから』
この台詞から、
「プリマの生き様に惚れてるのではないか」と
推測しました。
1人残されたプリマ
キーワード(台詞)
・「ブタ ウサギ ニワトリ ニンゲン」
考察&感想④
小林賢太郎劇場、開幕(笑)。
賢太郎さんの1人芝居です。
徐々に怖くなっていくプリマの様子が
リアルすぎて怖くて笑ってる私。
ジャックの日記は『解剖日記』でした。
この日記はおそらく、
「解剖したものリスト」だと推測します。
(このあとウサギとニワトリの剥製が出てくるので)
だとすると、もうこの時点で
「ニンゲンを解剖し終えている」はずです。
もうマドンナは、既に……?
※普通なら「ヒト」って書くべきなのに
「ニンゲン」ってのが、余計に怖いですね。
何かに気づくプリマ
キーワード
・ウサギとニワトリの剥製
・「あいつなんで上着持ってきてねぇんだよ」
・「そもそも刃物がいるじゃないか」
・「中に詰める綿がいるじゃないか」
・「消毒用のアルコールだって…」
・「手術台の代わりになるものなんて…」
考察&感想⑤
さあ、伏線回収しまくりパートです。
ここのゾワゾワは記憶を消してもう一度見たい。
プリマを外に出さないために、
ジャックはわざとプリマの上着を着ていきました。
剥製を作るのに必要な道具は以下の通り。
・刃物 … ジャックの研いだナイフ
・綿 … 体操マット
・消毒 … ウォッカ
・手術台… 卓球台
そして、ビールには睡眠薬。
これだけ点と点が繋がってしまうと
悪い方へと思考が偏ってしまう。
小林さんの、恐怖に飲み込まれていく演技。
何回見ても引き込まれます。
冒頭の『切り裂きジャック』も意味が変わりました。
ここで、私の妄想推測。
剥製を作るには、中身をからっぽにするはずです。
内臓や眼球など。
昔調べた記憶では、
眼球のところにはガラス玉を入れるそうです。
(間違ってたらm(_ _)m)
そのガラス玉の代わりに、
卓球のピンポン玉を入れるのではないか?…と。
あくまで推測。妄想。
ジャックからの電話、そして…
考察&感想⑥
最後のジャックの表情はホントぞっとします。
緊張と緩和の終着地点。
早歩きで襲う、動きの表現だけで、
こんなにも怖い。
ここで1つの疑問。
なぜ、ジャックはプリマを1人にさせたのでしょう?
そのまま執り行うことはできたはずです。
私は、
ジャックが体育館を去ってから、
プリマが1人で恐怖の波に襲われる様子を
監視カメラの映像などで見ていたのではないか
と考えます。
ジャックはプリマの全てに関心があります。
「プリマ」という生き物そのものを作品にしたい。
恋に悩み、気持ちが昂っているプリマも、
恐怖心で顔も思考も歪んでいくプリマも、
「生き物」として楽しみたいのです。
最初の「隠しカメラ説」もこれに繋がります。
記録としてのこすため。
だって、中身に興味が無いのですから。
とても長い考察になってしまいました。
高校の時から脳内をぐるぐるさせた結果です。
他の説、考察がありましたら、
コメントで教えてくださると嬉しいです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
「夜の体育館は、俺の箱庭だ。」
(ラーメンズコントライブ「ATOM」より『採集』)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?