【緊張の面接編】海外ポスドク就活のあれこれ②

こんにちは,Claraです.

本記事では「海外ポスドク就活〜ポスト探し・メール編〜」に引き続き,希望研究室から返事を貰ってから面接までの流れを記載します.


さて、私は全記事で言及した「論文で見つけた研究室」以外にも,所属研究室の共同研究先(イタリア・面識は全く無い)にポスト伺いのメールを送っていました.

しかし1週間程経っても返事は来ず,リマインドを送るも音沙汰なし.最終的に「ピザ食ってて忙しいんやろ」と諦めました.めげてはいけません,そんなもんです.

果報は寝て待つに越したことはありませんが,1-2週間待っても返事が来ない場合は,2-3回程度まではリマインドを送っても良いと思います.それでも返事がない場合は,残念ながら空いているポジションがないということでしょう.


それはさておき、ドイツの研究室にメールを送った翌日のこと・・・

「CV見たよ.研究内容もマッチしているし,うちもちょうどClaraのやりたい分野に挑戦しようと思っていたところ」

的な内容の返信が早速来ていました.そして最後には「具体的にどういう研究プランか青写真はある?一度zoomで話そう!」と.

昨今のパンデミックのせいで不便の多い世の中ですが,zoomやskypeでのオンライン会議がより身近になったことは評価したいです.


③面接(2月・任期開始まで残り14ヶ月)

面接のスタイルについては,研究室によりけりです.私の場合は,希望研究室のボスと1on1の面接でした.一方私の友人は研究室のPh.D.や先生方全員と話したらしく,そちらの方が主流なスタイルではないかと思います.

面接に際して準備したのは以下の2つです.

  1. 面接用スライド

  2. 質問

スライド内容は大きく分けて

  • 自己紹介

  • 現在の研究内容

  • ポスドクでの研究内容案

の3つで構成しました.

自己紹介スライドは必要か少し悩んだのですが,アイスブレイク的役割も持つので1枚くらい作っていても損は無いです.現在の研究内容は,普段の報告会などで使っているものを英訳しておけばそのまま使えると思います.当然といえば当然ですが,ポスドクでの研究内容案は一番力を入れて作りました.もちろん英語でのプレゼンとなるので,自信のない方は練習必須です.

質問に関して,どんな面接でも「最後に何か質問はありますか?」という恐怖の時間があると思います.私の場合はそもそもお互い全く面識のないところからのスタートだったので,研究室の雰囲気や研究の進め方の指針について5つくらい質問をあらかじめ準備しておきました


〜当日〜

こちら夕方,向こう朝の時間で面接をスタートしました.こういう時の挨拶ってどうすれば良いか分かりませんよね.ちなみに私は緊張でお腹を少々壊していました.

しかし「大学はコロナの影響とか大丈夫?うちはね・・・」「北海道の学会に参加した時行った温泉が最高だった」というような軽い世間話でかなり気持ちがほぐれ,いざメインの博士での研究内容とポスドクでの研究内容案プレゼンへ・・・

結果,指導教員かと突っ込みたくなる量のコメントを頂きました.

そんなこんなで世間話や密な議論をしていくなかで,「この教授はきっと陽気な性格ではないけれど,実直で面倒見がかなり良い人なんだろう」というような,ベールに包まれていた教授の人間性が少しずつ見えてきました.面接とはボスが候補者を見る場ではなく,候補者側がボスを品定めしてやるくらいの気持ちで臨むべき場ですね.

用意していた質問のうちのほとんどは会話の中で解決していたので,最後に2つほど質問をし,合計1時間30分ほどの面接を終了しました.

(終了間際に「そういえばドイツに来たことがあるんだよね?前回は冬だったみたいだけど,夏もいいよ〜!」と言われ,本当にちゃんとCV見てくれたんだと感動しました.)

そんなこんなでzoom面接を無事乗り切り,その後はメールで研究計画について詰めていくことになりました.


次回に続きます


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