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起業をして気づいた3つのメリット。そして3つのデメリット

お疲れ様です!

2023年3月に起業して1年ちょっと経ったので、これまでに得た気付きをまとめてみます!

テーマはサラリーマン VS 起業になってしまうかと思いますが、どちらか一方を凄い!片方が全然ダメ!みたいなプレッシャーをかける内容にしたくないです。

起業メリット① 稼いだお金がダイレクトに入ってくる

起業のメリットは金銭です。

儲かるんやね、ということではなく、納得感が凄いという話です。がんばったらがんばっただけお金が入り、サボればサボっただけ貧乏になる。わかりやすい。

「いやサラリーマンだってそうじゃねーか」と言われそうですが、サラリーマンは評価が悪かったからとて、給料がゼロにならないし、大口の取引を獲得したからといって年収1億円にはなりません。そういう意味で、活動と収入がダイレクトにつながっているのは自営業の醍醐味であり怖いところです。

思い出すのは商社時代、飛び込みでたまたま入ったお客さんから、ウン千万円の受注をぽろっともらったときのこと。おかげさまで、その年の目標はイッパツ達成。

それから1年間、ていよくサボっていたんですよ。スマホゲームのブログを書いていました。そして、そんなふわふわした働き方が仇をなしたのか、上司の心象を悪くしまして達成評価は満点ながら、状況評価?とかいうやつは前年比マイナス。給与増えず。なんでやねん。

「今回の結果は能力と紐づいていないから。ごっつあんゴールは認めない」とのこと。まあ、そのときはそういうもんかと納得しました。素直なので。

ただ、いま自営業で同じようなことがあったら誰に評価されるでもなく、誰に差し引かれるわけでもなく、稼いだお金がそのまま懐に入るわけですよね。これが資本家のやり方か!

なので最近、「働く」ってどういうことなんだろうかなと思うわけですよ。同じことをしてるだけなのに、なんでこうも違うのかな、と。

仮定の話ですが、会社に1億円の価値を生み出す人がいたとして、賃金が1000万円だった場合、さしひき9000万円くらいの価値は、会社とか、国、社会の価値に還元してるんですよね。マルクスが言ってた剰余価値ってやつです。

もちろん、会社に個々の剰余価値を集約させることで、ひとりでなしえない大きなことが、できます。そしてその1億円は会社の看板があったからこそ稼げた面もあるでしょう。

さらには「適正な評価制度」というものがあってこそ会社はなりたつのもわかります。会社の決めたものさしにどれくらい合っているか、それによって社員の進む方向を会社の向かわせたい方向に向けていく。

だいたいのロジックはわかってるんですけれども。バカじゃないので。

それはそれとして、「上司に評価される」「それによって入ってくるお金がちょっとだけ変わる」というのが僕は最後までしっくりこなかったです。

そういう意味では、生きるか死ぬかの今の方が、少なくともわかりやすいです。

余談ながら、会社さぼって書いてたスマホゲームのブログのおかげでドズルさんやらSUPERCELLやらにつながって、いまゲームの仕事をさせてもらってるんで何が幸いするかわかりませんね。

起業メリット②老化が怖くなくなった

私の前々職では55歳になると役職定年があって、60歳で定年退職でした。

なのでどうしても「老化による企業内価値の劣化」という問題は付きまとっていました。

簡単にいうと、「中年より若い子の方が、イキがよくて、投資対象として魅力的だよね」という価値観が社内にはびこっていたのです。

気持ちはわかるんですよね。だって中年は覚えが悪い。中年は先が短い。中年は容姿が劣化している。どう取り繕っても、それは事実。

たとえば、同じスキルの 中年 VS 若者 でどっちを雇いたい?って言ったら後者でしょう。同じ土俵に立って強いのは若者です。おじさんそう思うな!

そういう年齢差別はびこる社風もあって、前々職では役員の椅子を巡る争いがありました。そしてそれは企業の活力になってたと思うんですが、そこに興味がない私は本当にどうしていいかわからなかったです。

年をとったというその事実だけで若者におくれをとるのもきつい。

役員を目指すのもダルい(一族経営の社長に媚びなければいけない。社長の家のBBQとか行きたくない)。

無害な愛されスペシャリストおじさんになるのも性に合わないし…。

起業すると、そういう無価値な争いや、加齢による企業内価値の劣化という階段から降りれるのは良かったです。年齢差別というレイヤーからやっと降りれた気はします。

もちろん異性へのモテという意味では年齢差別的に底辺ですが、そっちはまあ、もういいです…。

起業メリット③成長意欲が爆上がり


独立してから、めちゃくちゃ本を読むようになりました。1.5年で専門書を200冊くらい読んだかもしれません。サラリーマン時代は、本を読んで自分の価値をあげても、還元されるのは会社にかと思うとどうもやる気がでなくって。

でも今は、スキルを上げたら上げたぶん、営業利益として自分に還元されるので積極的にインプットしています。

「いや自分に投資をして、スキルを上げて自分の市場価値を上げるのはサラリーマンとして大事でしょ」という理屈はわかります。

頭ではわかります。わかるんです。

自分もそう思っていて、リーマン時代もそれなりに本を読んできたつもりです。ただやはり自営はダイレクトに跳ね返ってくるので真剣みが違う。

例えるなら、平和な江戸時代に刀を磨くのと、戦国時代に刀を研ぐくらいの差があります。こっちは生きるか死ぬかだ!顔つきが違う。あくまで当社比ですが!

ここまで書き進めて気づいたんですが、自分はほんとうに忠誠心が低いなと思います。いい会社、尊敬する上司、社長に恵まれた人生でしたが、それはそれとして所属する団体に対するいちずな真心みたいなものに欠けています。

よくいえば、民主主義でしか生きられない男です。銀河帝国ではなく自由惑星同盟かフェザーンが向いています。

起業デメリット①褒められない

つぎはデメリット。例えば、1000万円の契約を結んできたとします。ふつうの会社だと、みんなに褒められ、嬉しいものです。でもひとり法人だと褒められません!ちやほやしてよ!と、周りを見ても、誰もいない。そういう意味で、承認欲求は満たされないです!

なので、「褒められたい」という欲求自体が、ビジネスにおいては雑味なんだろうなと思うようになってきました。

プロなら、成果と報酬がすべてですよ。

よって、X(Twitter)とかにいる、やたら自分を持ち上げるポストばっかりしてる社長さんは、承認欲求の行き場がないんだと思います!それか情報商材の詐欺師。

起業デメリット②不安定

言うまでもないですが、稼げなければ死にます!私はもともと安全・安定欲求が低かったので、そこのところは別にどうだっていいんですが、安定を求める人はとことん向いていないと思います。

安定を求めるのは悪いことでは決してなく、「明日のご飯を心配したくない」という心理は当然のことです。そこが気にかかるあまり、家族と一緒にいるときも気が気じゃない、とかだとなんのために生きてるのかって話になります。

ゆえに、その恐怖が強い人は、どんなに優秀でも自営には向いていない気がします!

起業デメリット③いってしまえば365日、24時間、仕事をしている

いま夜中にメールが来たりスラックが来ると、その緊急度合いによっては、たいていすぐに返事をします。つまり、土日も夜も仕事をしています。

サラリーマン時代の休日対応は正直、損をした気がしていました。休日は休むのが仕事であり、稼働しても給料が増えるわけではありませんので。

ただ自営業では休日に仕事をするのが当然かつ、個人的にはまったく苦になりません。だって、メールを早く返せばそのまま自分の価値だし、そのメール1通が1000円の稼ぎになると思えば、ありがとうございます、ですらあります。

なので、こういう働き方がキライという人は自営に向いてないし、楽しい人は向いていると思います!


といったところです!

どっちが良い悪いではないです。

僕の好きな言葉に「選んだ道はすべて正しい」というものがあります。

人間、どんな道を選ぼうが、性格や能力の影響で結局は同じような人生に収束していくらしいので、つまり何を選んでも正解であるということらしいです!

遅かれ早かれ、自営だろうがリーマンだろうが、結局はなるようになるので、お互い気楽にいきましょう!

以上、よろしくお願いします。


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