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ずっとキモく「好き好き好き」って言ってたら、別にYouTuberでもないのに公式生放送に呼ばれて、なんか演者としてしゃべってたんですよねの巻

お疲れ様です、pontaです。

私はいまでこそSUPERCELLのClash of ClansやClash Royaleの人として認知されていますが、これまでの人生でプレイしたゲームの総量でいえば光栄(現・コーエーテクモゲームス)が一番長いです。

ちなみに、総プレイ時間の2位はスウェーデンのSLGメーカーParadox、3位でSUPERCELL、4位 は任天堂です。この4社に対しては、無条件で尊敬というか、畏敬というか、憧れに近いひるみを感じてしまいます。

だからいま、SUPERCELLの社員さんとお仕事で話ししていると「自分はなんてすごいことをしているんだ」という不思議な感覚に襲われます。

自慢とかそういう意味じゃないですよ。SUPERCELLの社員さんは誰にでも気さくにSNS上などで絡むので、私の特権的なアレではないです。

ただ単に「自分のいつも遊んでいるゲームの関係者だ!やべえ!」的な、そういう「いい意味での違和感」が抜けません。

このあたり、私はコミュニティ上がりの素人臭さがいつまでたっても抜けないです。ゲームメーカーの人たちが、TGSとかで、勝手知ったる感じで同窓会のように情報交換をしあう、そういう立ち位置にはいつまでたってもなれそうもありません。

大事にしたい、この「一介の素人ふぜい」感覚。

ちなみに僕はエンタメ消費量が多めなので、本でもマンガでも音楽でも憧れの存在がたくさんいます。なのでそういう人のサイン会とか、よく行きます。でもビビりなんで、声をかけられないんですよ。「一介の素人ふぜい」感覚が邪魔をして。

「あ、あの、好きです!あなたの本が!!」なんて、目を輝かして、初対面の人にめっちゃ重い感情をぶつけていく、そういう全力中年、ひくわーみたいな自意識が働いちゃったりなんかして。

相方に「えー声をかければいいじゃん。相手だって絶対喜ぶよ」なんて言われても「無理無理無理無理ィーッ」とか身もだえしたりして。めっちゃ弱気なDIOじゃないんだから。

でもそういう憧れの対象が後年、亡くなったのを知ったときに、ああ、好きでしたって言えばよかったなと後悔するのです。いつもそう。いつだってそうなんだ。

自分も、ブログを書いていて、読者の人に「あなたの文章が好きです」って言われたら、それをおかずに1カ月はご飯が食べられるのに。それを知っているにも関わらず、他人におかずをあげないって罪深くすらある。そして相手に言葉を届けないまま、永遠の別れよ。

愛なんて、それはどこにでもあるもんじゃないのに。

私もこうして、日々、YouTubeのお仕事をしていると「ぜんぜん知らないゲーム」の番組やディレクションを担当することもけっこうあります。

もちろん演者のことは理解しています。企画に対して思い入れもある。

でもそのゲームは知らない、やってない。これ、とっても恥ずかしいことだよねと思いつつ、時間は有限なのでどうしてもできないんですよ。

そのゲームに愛がない…というと言葉が強すぎますが、「愛をはぐくむ時間がないまま仕事を任される」というケースは実際にあります。ごめんなさい。

だから、もともとプライベートで愛があるゲームなんて、それはもう資産なんですよ。損得抜きでやり込んで、裏設定を想像して、グッズ集めて、コミュニティにのめりこむ。

こういうオタク的行動は、どんなに優秀なビジネスマンでもマネができない愛がなせる最高のムーブだなと思っていて、僕にとって、それができるのは、コーエーテクモゲームスであり、paradoxであり、Supercellであり、任天堂なんです。

で、こんな風にキモく「好き好き好き」って言ってたら、別にYouTuberでもないのに公式生放送に呼ばれて、なんか演者としてしゃべってたんですよね。

ちょっと意味がわからない。

いまでも意味がわからない。

シニカルに見れば、コーエーテクモゲームスさん的には、数ある公式生放送のひとつであり、なんとなく呼んだゲストだと思いますが、こっちはちょっと、初恋のアイドルから急に連絡がきて、いきなりホテルに誘われたみたいなそういう「何言ってるかちょっとよくわからない」って混乱があります。

サーセンwwwフヒヒww

2015年に、Supercellのじゅんぺいさんに声をかけられてマリカと一緒にお食事をしたときも感動しましたが、それと同じ方向性で、普通に生きてるだけなのに、なんかえ?え?みたいなそういうアレがありました。

コーエーテクモゲームスさんのエレベーターでめっちゃ偶然に『三國志14』の越後谷プロデューサーと会い「三國志14、ちょーやってます」と言えたのもよかったです。

「あの赤個性と高山のウザさが最高です!!」と言おうと思ったのですが、ちょっと若干ディスってる感じになりそうだったので思いとどまりました。

覇道の伊藤Pも、コーエーのスタッフも、社長のシブサワコウさんもめちゃくちゃ自社ゲームをやってらして、めっちゃ課金していて、それが本当にうれしかったです。

これがみなさん「ああ、自分のところのゲーム、そんなにやってないんですよ~」なんて言われたら、僕はもう、一生涯、ニヒリズムのとりこになっていたところでした。

この社員さんがたと24時間、コーエーゲーについて語れる自信がありますね。

私は別に、たいした人間でもないんですが、「愛」ブーストのおかげで能力以上にいいコミュニケーションができ、いい機会が恵まれるって、ありがたいっすね。おっさんも夢見ていいんすね。

愛も才能なんすよねえ。

理屈(ロジカル)は後天的に時間をかければ準備できる。でも感情(エモーショナル)だけは内側から湧き上がってこないとどうにもならないんですよ。

だからこの、愛とかいう有限の資源は絶対につかんで離さないほうがいいです。面白いなとか、好きだなとか、どうしてもやっちゃうなとか。もちろん仕事や勉強など、ちゃんとやるべきことはやらなければいけませんが。

いっぽうで、内側から湧き上がってきた愛はあなただけのあなたの立派な才能なので、きちんと夢中になれば、きちんと愛は返ってくるよなあという。

以上、よろしくお願いします。


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