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地元密着型建築士の仕事ってなんだろう

住みたいエリアの駅に着くととりあえず目についた不動産に足を運び、ネット検索した施工例から工務店をいくつか回り、金額と雰囲気のあう工務店にお願いし家を建てる。というのがよくお伺いする家づくりの流れかと思います。そこであえて設計事務所にお願いする方は自分達と何が違うのかな?というのは実はこんなところにあります。

  • 土地探しからできる暮らしのイメージ

  • コストバランスについてのアドバイス

  • 顧客側に寄り添った工事監理

  • 認定住宅や助成金申請のフォローアップ

  • 新しい技術や建材の知識

  • 外構や植栽プランニングデザイン

  • 最後まで手を抜かないという建築士としての姿勢

土地探しからできる暮らしのイメージ

不動産は土地を売ってなんぼ、ビルダーは家を作ってなんぼかと思いますが、自分たち建築士はお客様と一緒に土地を探し、お客様に合った家と暮らしをデザインするのが仕事です。つまりは土地を探す段階から暮らしのイメージを同時に行うことができます。この土地ではこんな暮らし、別の土地ではこんな暮らしもできますよ・・・不安と共に新天地に降り立った時から最後まで夢を共有できることができる人がいることの安心感は違うのではないでしょうか?

コストバランスについてのアドバイス

資金には限りがありますが夢には際限がありません。土地探しの段階で家に残された資金までお客様の立場で考えてくれるところは多くありません。ビルダーとのうち合わせでは掛かるコストが本当に妥当なのかとも思うかもしれません。建築士はお客様の総コストに対して土地に使える金額、建物に必要な金額について第三者の立場からアドバイスを行います。お金をかけるべき項目は何か、各家庭で異なる家づくりの優先順位をまとめ、建築コストについてはその妥当性やあと工事に回せるものなど完成までアドバイスを行います。またデザインはできて当たり前で、お客様のコストを考えた適度なデザインというのも建築士の技の見せ所のひとつだと思います。

顧客側に寄り添った工事監理

建築士は管理ではなく監理を行います。監理とは設計図通りに施工が行われているか確認することです。工務店主導だと工事利益を上げるための現場優先の考えに偏よることもあるので、お客様の住宅品質を維持するためにも工事監理者は重要になります。但し、お客様の要望が工事見積りから逸脱するようなオーバーデザインや細かな要求にならないようにするのも重要なタスクです。

認定住宅や助成金申請へのフォローアップ

低炭素住宅、長期優良住宅、フラット35、ZEH住宅、住まいの助成金、太陽光システム助成金など様々な認定住宅や助成金に必要な知識を備えているので安心して相談ができます。こうした認定を取るために何をアップグレードすれば良いのか、そのためにはどれくらいの費用がかかるのかなど専門的なサポートが可能です。

新しい技術や建材の知識

家作りでは気密や断熱、漏水対策など常に建築知識は更新され、新しい建材や技術もたくさん開発されています。時に現場では長年の経験が過信となり技術が更新されていないことも多々見受けられます。昔ながらの知識や技は職人さんから学ぶこともたくさんありますが、我々の生活に求められるものや取り巻く住環境は常に変化しているので技術や建材などの知識もアップデートし最良なものを選択しなくてはなりません。元々こうした学びの姿勢が好きな建築士は常にアップデートしている存在でもあります。

外構や植栽プランニング

外構屋さんが行うデッキや塀、門柱などの外構工事はもちろん、庭のデザインなども行います。藤沢市や鎌倉市では風致地区などの植栽工事の規制などもありますので初期段階から植栽計画を行うこともできます。またお客様にあった外構業者や庭工さんも紹介できるので安心です。

最後まで手を抜かないという建築士の姿勢

この仕事をしていると現場から手間がかかると言われることが多々あります。しかしながらお客様はその手間に対して決して安くない対価を支払っており、建築士はお客様の立場で真摯に対応をしていきます。それはお客様にこの家で本当に良かったと思って頂けることに繋がるからです。設計事務所の建築士はデザイン優先で敷居が高いと思われることもありますが、お客様の安心に対して業務をさせていただいています。土地探しに半年、設計期間に4ヶ月、工事期間に6ヶ月、外構や植栽工事に1ヶ月とお客様と一緒に歩む時間を考えると決して高いものではないと思いますよ。



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