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(6)望みの種類:減らす望み vs 増やす望み #1

こんにちは。
本日は、初心者向けの方の記事をお届けします。

世界観についての話の途中でしたが、順番を入れ替えます。

「あなたは、何が起きれば好いのでしょう?」という質問から始まるクリーンランゲージ&シンボリック・モデリングの考え方の中で、おそらくは、日常ですぐ使えて、すぐお役に立つのは、この部分ではないかと考えたからです。

私が、セッションをしていても、この2つの望みと願いの違いに気がついていない方にはたくさんお会いします。
自分の願いが叶わない、自分の望みが叶わない、自分の周りにはいつも問題ばかりだという時、実は、この違いだけ知っていれば、「自分は【本当の望み】には辿り着いていない」(辿り着いていないから望みが叶わない)ということに、自分で気がつくことができるのではないか・・・と思うことも多いのです。

本日は、私が、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングを使っていたり、勉強している理由の根っこは、ただ、自分は人の笑う顔が好きで、人の喜びや幸せが好きだから、人の願いが叶うといいなと思っているからという根本に、立ち返ってみることにしました。

クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングのファシリテーターを育てる目的でこのブログを書いているわけでもないという・・・。それは、ブログでは無理です。

というわけで、「私自身の願い」を元に、順番を入れ替えます。
世界観も大事なお話なので、それは、また後から続けますね!


さて。本題です。

人は「望み」「願い」をさまざまな表現で口にしたり、心で願ったりします。

その望み、願いを、クリーンランゲージでは2つに分けて考えます。

減らす望みは、レメディ。
増やす望みは、アウトカム。

どう分けているか?というと、ランゲージ、そう!言葉で分けています。
そして、「増やす望み」に着目します。

では、「減らす望み」「増やす望み」がどう違うのか、早速見ていきましょう。

まずは、こちら。

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赤字で書いたところ、イライラ、ストレス、悩み、困った状況。
これらは、「問題」です。これはわかりやすいですね。

ちなみに・・・・

【問題(プロブレム)の定義】
その人が抱えていたり、持っているもの

その人が好きではないもの
または
そも人が価値を認めないもの

というわけで、悩んでいても、その人が悩んでいる状態に「これは悩んでいることに価値がある」と認めている場合は、この場合、その悩みは問題とは分類しませんが、今はちょっと脇に置いておいて、一般的な話で進めます。

「問題」の話は奥深いので、また別で取り上げますね。

さて、赤字は「問題(プロブレム)」です。

その後、「問題」を減らしたい無くしたい避けたいと続きます。

どうして、それを「望み」だと判断しているかというと、こちらも言葉です。
「〜したい」「〜たい」とくっついています。

この、「問題」を減らしたい、無くしたい、避けたい望みのことを、レメディと言います。


「あなたは何が起きればいいのでしょう?」とその人の「望み」を尋ねるところから、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングの対話は始まりますが、この「問題を減らす望み」については、探求しません。

さて、どうしてでしょうか?

ちょっと考えてみましょう。

レメディはRemedy。

辞書で引いてみますと・・・

*救済策
*治療・療法
*薬
*矯正/矯正策

などと登場します。

何かを直したり、正したり、治したり、癒やしたりする方法、それがレメディです。

例えば、「頭が痛い。頭痛を治したい」という望みがあったとします。
頭が痛いこと、頭痛、ははっきり問題ですね。

その時、飲む薬、これがレメディです。

この場合、レメディは有効です。
飲めば、頭痛は治ります。

その人がたまたま、たった一度だけ、単発的に、頭痛な場合は、話はそれで解決しますが、もしも、その人が慢性的に繰り返されえる頭痛を抱えていたとしたら、その薬は一時しのぎに過ぎない可能性が大きいですね。
その慢性的な頭痛は、薬では治すことができず、その人は、一瞬、頭痛からは解放されますが、またそのうちに、頭痛という同じ問題がその人に起きてしまいます。


人生上に存在する「問題」は、多くの場合、たった一度だけ、単発的に発生する問題ではないことが多く、それで、レメディ(問題を減らす望み)はその場しのぎで終わってしまうことが多いのです。

特に、

*私は「いつも」・・・・という話。
*同じパターンが繰り返される。
*何度も同じことが起きる。
*ずっと・・・・という話。

このような話の場合は、ほとんとの場合、レメディは「長期的」「永続的」な解決策としては働きません。

それで、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングでは、そこは探求しないのです。

問題を無くすこと、問題を減らすこと、問題を避けること、を、「望ましい望み」としては分類しません。

(もちろん、ご本人にとっては、それは、紛れもなく望み!であることに間違いはなくても。)


探究しない、というのは、無視をするということではありません。
ただ、「そこに時間をかけない」ということです。

それよりも、「別の望み」を探究すること、そこを膨らませていくこと、その別の望みを通してその人が変容していくことのサポートに時間をかけます。

さて、では、「別の望み」はどこにあるのでしょう?
それは何でしょう?

ヒントは「増やす望み」です。

本日は、ここまで。

次回は、その「増やす望み」についてお届けします。

では、また。

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