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女性視点からの技術革新:STEM分野での多様性を求めて

女性視点を取り入れた研究開発が進む

研究開発に女性の視点を取り入れ、技術革新につなげる動きが広がっている。これまで男性視点に偏っていた実験や設計のあり方を是正することで、新たな市場を創出することが期待されている。日本でも、女性研究者が男女の「性差」に着目して成果を生んでいる。

国際女性デーには技術革新による男女格差是正をテーマに

国際女性デーである3月8日には、技術やイノベーションによる男女格差是正をテーマに掲げられる。女性が理系分野での活躍が遅れている日本においても、女性研究者が性差に着目した成果を生み出すことで、技術革新につながる取り組みが期待される。

日本の理系分野での女性比率はOECD最下位

日本はSTEM(科学・技術・工学・数学)分野で女性の活躍が著しく遅れており、経済協力開発機構(OECD)によると、STEM分野の卒業生に占める女性の割合は17%であり、比較可能な中で最下位となる。女性が理系に向かないといった偏見が根強いため、この問題の解決が求められている。

多様な人材育成の必要性

技術革新に取り組む人材の多様性が欠かせない。日本政策投資銀行が過去25年間の特許データを分析したところ、発明者に男女がいる特許の経済価値は、男性のみの特許よりも高かったことが判明している。人材育成の動きも広がっており、デル・テクノロジーズが2022年に、テクノロジーを取り入れた女性起業家を応援するコンテストを日本で初めて開催し、幅広い分野での新しいビジネスに挑む10人が選出された。

STEM教育の普及

NPO法人Waffleは、女子学生にプログすの普及を目的に、STEM分野における女性の活躍や魅力を伝えるイベントを開催している。また、多くの企業が女性の活躍促進を目的に、女性のキャリアアップ支援やワークライフバランスの改善などの取り組みを進めている。

以上のように、女性視点を取り入れた研究開発や技術革新による男女格差是正の取り組みが広がっている。STEM分野における女性の活躍を促進し、多様な人材育成を進めることで、新しいビジネスの創出や社会全体の発展につながることが期待される。

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