【詩的感情表現】自分の声を、聞いてみようか。

怖いのはいつも、他の誰かじゃなく自分。

ここまでって決めて、もう無理ってあきらめて。

そうやって、立ち止まるのは自分。

そのくせ、自分をむげに責める自分がいて。

このままじゃダメだ。

もっと頑張らなきゃ。

焦るほどに見失い、霧の中で彷徨う。

誰より自分をわかってるはずなのに。

誰かの言葉が聞こえてくる。

早くしなきゃ。

ちゃんとしなきゃ。

普通でなきゃ。

常識でなきゃ。

自分で自分を箱に入れていく。

何が大切なのか。

どれを選ぶのか。

自由なはずなのに、選べるはずなのに。

自分が自分を、不自由にする。

生きるって、なんだろう。

命って、なんだろう。

不安はつのるけど。

情けなくなるけど。

それでも、生きるのなら。

それでも、生きるのだから。

そんな自分を愛してみようか。

そんな自分で生きてみようか。

誰かの声から解き放たれて。

自分の声を聞いてみようか。

揺れ動いても、情けなくても。

焦っても、完璧じゃなくても。

それが自分で、それでいいと。

自分で自分に、言ってあげようか。

自分の声を聞いて、生きてみようか。

自分だけの道を、生きてみようか。

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