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衆院小選挙区アダムズ方式導入シミュレーション(大阪兵庫)

 関西の二大府県、大阪と兵庫は今回の区割り改定で定数維持であるものの、一票の格差2倍を超える選挙区をそれぞれ抱えるため、改定の対象となります。
 さて、今回だけ2つの府県を合併号としたのか、冒頭の新区割り予想図をご覧になれば分かると思うのですが、現行区割りからほんの少しの変更にとどまるためです。正直、片方だけだと見ごたえがないと思ったので、今回は合併号としました。とはいえ、頑張って執筆したので、前回の北海道予想ともども、いいね♡ボタンのほど、よろしくお願いします!

大阪現行区割り

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1区 500,077人 1.825倍 維新 井上英孝
2区 521,441人 1.903倍 維新 守島正
3区 425,558人 1.553倍 公明 佐藤茂樹
4区 481,702人 1.758倍 維新 美延映夫
5区 503,609人 1.838倍 公明 国重徹
6区 456,243人 1.665倍 公明 伊佐進一
7区 466,923人 1.704倍 維新 奥下剛光
8区 396,271人 1.446倍 維新 漆間譲司
9区 549,290人 2.005倍 維新 足立康史
10区 380,379人 1.388倍 維新 池下卓
11区 468,733人 1.711倍 維新 中司宏
12区 398,642人 1.455倍 維新 藤田文武
13区 480,705人 1.755倍 維新 岩谷良平
14区 495,822人 1.810倍 維新 青柳仁士
15区 453,081人 1.654倍 維新 浦野靖人
16区 386,788人 1.412倍 公明 北側一雄
17区 389,835人 1.423倍 維新 馬場伸幸
18区 515,008人 1.880倍 維新 遠藤敬
19区 358,897人 1.310倍 維新 伊東信久

 一票の格差2倍を超えているのは大阪9区のみであり、他もほぼ1.9倍以内に収まっている。改定の対象となるのは、9区とそのお隣の区だけあることは間違いない。

大阪区割り案

大阪区割り案1

1区 500,077人 1.825倍 現行
2区 521,441人 1.903倍 現行
3区 425,558人 1.553倍 現行
4区 481,702人 1.758倍 現行
5区 503,609人 1.838倍 現行
6区 456,243人 1.665倍 現行
7区 466,923人 1.704倍 現行
8区 499,382人 1.823倍
9区 446,179人 1.629倍
10区 380,379人 1.388倍 現行
11区 468,733人 1.711倍 現行
12区 398,642人 1.455倍 現行
13区 480,705人 1.755倍 現行
14区 495,822人 1.810倍 現行
15区 453,081人 1.654倍 現行
16区 386,788人 1.412倍 現行
17区 389,835人 1.423倍 現行
18区 515,008人 1.880倍 現行
19区 358,897人 1.310倍 現行

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                                                                         --Googleマップから引用

 新たに新8区となるであろう豊中市と池田市。阪急宝塚本線が市内を縦断しており、市域も接続している。大きな混乱もなく、区割り改定を実現できるだろう。

兵庫現行区割り

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1区 482,349人 1.761倍 立憲 井坂信彦
2区 446,276人 1.629倍 公明 赤羽一嘉
3区 369,257人 1.348倍 自民 関芳弘
4区 494,323人 1.804倍 自民 藤井比早之
5区 424,764人 1.550倍 自民 谷公一
6区 539,657人 1.970倍 維新 市村浩一郎
7区 529,619人 1.933倍 自民 山田賢司
8区 451,173人 1.647倍 公明 中野洋昌
9区 426,644人 1.557倍 自民 西村康稔
10区 408,001人 1.489倍 自民 渡海紀三朗
11区 477,367人 1.742倍 自民 松本剛明
12区 328,292人 1.198倍 自民 山口壯

 2倍を超える選挙区はないものの、当日有権者比で一票の格差2倍に達する6区が改定対象となっている。北海道と同様の事情である。

※リリース時、6区とすべきところを7区としてましたので、訂正しました。

兵庫区割り案

兵庫区割り案1

1区 482,349人 1.761倍 現行
2区 446,276人 1.629倍 現行
3区 369,257人 1.348倍 現行
4区 494,323人 1.804倍 現行
5区 487,994人 1.781倍
6区 476,427人 1.739倍
7区 529,619人 1.933倍 現行
8区 451,173人 1.647倍 現行
9区 426,644人 1.557倍 現行
10区 408,001人 1.489倍 現行
11区 477,367人 1.742倍 現行
12区 328,292人 1.198倍 現行

 川西市旧多田村域が6区から5区に移ると予想。旧多田村域はあの多田源氏発祥の地である。

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                                                       -- パラパラ地図から引用

 川西市は川西・多田・東谷の3町村合併により成立した。合併が1951年とだいぶ前であるため、今でも住民がその区分を意識して生活しているか怪しいが、既に東谷村域が5区に移っているため、今回もそのように対応することであろう。
 海産業が盛んな但馬と大阪との結びつきを強くする川辺地域を一緒くたにする兵庫5区。今回の区割り改定も反発は必至だろう。

おまけ

大阪20区

大阪区割り案2

 10年後の定数見直しで大阪20区ができるかも。場所は恐らく大阪市東部。大阪5区は淀川北岸で完結しそう。

兵庫全面区割り改定案

兵庫区割り案2

1区 490,544人 1.790倍
2区 435,468人 1.589倍
3区 449,936人 1.642倍
4区 466,393人 1.702倍
5区 388,484人 1.418倍
6区 419,233人 1.530倍
7区 479,483人 1.750倍
8区 451,173人 1.647倍 現行
9区 426,644人 1.557倍 現行
10区 408,001人 1.489倍 現行
11区 477,367人 1.742倍 現行
12区 484,996人 1.770倍

 恐らく実現することはないだろう区割り。自治体の分割を一選挙区分以上の人口を抱える姫路のみとし、川西・西宮の分割を解消した。
 12区の西播磨と但馬は播但線繋がり。密接な繋がりとは言えないものの、丹波や摂津よりかは結びつきがあるだろう。3区は旧垂水区域にほぼ一致。

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