マリサポはつらいよ
いやあ最近勝てないですね！
全くもって。
なんか試合やっても数年前のような躍動感はないし、流れから点決まらないし、同じやり方で相手にボコされるしもうテレビで観てて悲しくなります。
そんな中、19日に行われたACLグループリーグ開幕戦
対仁川ユナイテッド戦を現地で観てきました。
結果はご存知の通り2-4で負けました。
しかも同じようなロストから同じように崩され
4失点というボロボロ具合。
サッカー初観戦の友達と見に行ったのですが
友達曰く
「仁川の10番エグい、11番足速い、サポ楽しそう」
とのこと。
マリノスのことは印象付けられなかったようです。
てな具合には良くなさそうな試合でしたが友達と観た話は一旦、縦置きして、仁川戦を通して見えたマリノスのサッカーを記していきたいと思います。
なお敬称は略させていただきます。
スタメン
マリノスはミッドウィークということもあり
鳥栖戦から一森以外ターンオーバー。
フレッシュな面々が並ぶ。
加藤聖はこの試合がマリノス初スタメン。
対する相手の仁川は良くわからない。
でも調べる感じ1.5軍な感じっぽい。
フォーメーションは本来の形。
ムゴジャは神戸にいた選手。
何がしたかったのか
試合開始から終了までマリノスから観た構図としては
攻撃
5-3-2で自陣にブロックを敷く仁川に対して
どうやって崩して点取りに行こうか!
守備
押し込んだ時の被カウンターの予防
ワイドに振られながらのクロス対応
という感じでした。
攻撃に関しては結構難しそうでマリノスにとって
苦手と言われる部類の構図です。
守備は長い間悩まされているSB裏のケアについて。
主に攻撃については記していきたいと思います。
マリノスはこの試合攻撃時以下のような立ち位置を取りました。
喜田がアンカー気味になり両SBが内に絞る。
前の中央を吉尾・植中・西村で埋め
大外を右を井上が左を宮市が担当する立ち位置。
数字にすると2-3-5みたいな感じですかね。
当方的には今シーズン初めて見た配置。
(昨シーズンはやってたような気もする)
仁川のブロックと組み合わせるとこんな感じ。
どのラインでも数的同数になっています。
なんでこの立ち位置を取らせたのか考えてみると
相手が「仁川だから」が1番の理由だと思われます。
仁川は5‐3‐2ブロックなのでいつものマリノス4-2-4で
プレーするとこんなかみ合わせになります。
相手中盤と2トップには数的優位
DFラインに対しては数的劣位な感じ。
これだと仁川の3枚の中盤が守備がやりやすい状況に
なるのかなあとも思います。
仁川の中盤からすると
自分たちの後ろは3v2(3CBv2枚)で数的優位が保証されているので例えSBに食いつきすぎて中央に差し込まれてもパスの受け手となった選手に対してチャレンジとカバーを行いやすいため守備が決壊する可能性が低くなります。そのため中盤がSBに対してプレスをしやすくなります。
(ここまであからさまには中盤が食いつくことはないけれども)
それに対して自分たちの後ろが数的同数だと
差し込まれた時どこも1v1になるためCB同士のカバーがしにくくなり守備が決壊する可能性が高くなります。
そのためなるべくそこにボールを入れさせたくないという心理になりSBに対してプレスが行きにくくなり、時間とスペースを与えてしまうポジションが出来てしまいます。
この日でいうとSBがそのポジション。
この日の西村・植中・吉尾の3人はパスを受ける為の動き出しが良い選手たちなのでどこかで時間とスペースを得たパスの供給役が居ればその3人の質で仁川ブロックを壊すことが出来るのでは？という予測が多分あり
この立ち位置になったのかなと当方は考えています。
あとは楔のパスを刺したあとのサポートがいつもの形だと難しいのではという予測もあるかと。
ということからこの試合のSBに求めていた役割はいつものようにサイドに＋1を作ってサポートするというパスの受け手のことよりもパスの出し手として楔を打ち込むことだったのかなと。
だから必ず攻め上がることは期待してなかったのかもしれません。そもそも事前から仁川のカウンターが鋭いことはわかっていたので相手の狙いを発動させないためにもカウンターの時一番危険な中央3レーンを5人で予防的にカバー出来て相手を封じ込めることにも繋がります。
憶測ですけど。
この立ち位置を取った理由は以上のことからだと
当方は見ていて思いました。
なのでこの立ち位置は仁川相手の物なのか
そうじゃないのかは要経過観察ですね！
最近のマリノス
で、この立ち位置を取ってどんなサッカーを
展開しようとしてたかというと
相手を自陣に釘付けしボールを左右にじっくりことこと美味しいカレーを作るかのように回して、相手のブロックに差し込むタイミングを伺い、行けるときに楔を差し込み、コンビネーションで崩す。
というもの。
そしてこのゆっくりとしたサッカーは今シーズン途中からチャレンジしているようです。
XのTL上で今のマリノスはスローテンポやろうとしている的な意見を2，3か月前からちょくちょく見かけていたけれどほんまか？と疑ってました。
が、仁川のサッカーとそれに対するマリノスの立ち位置やプレーを観て少し納得しました。
アンジェ以降ベースとなった
イケイケGOGO、テンション増し増し、速さ増し増し
な超高カロリー二郎系サッカーとはまた別の
ゆっくり、じわじわと真綿で首を締める系サッカー。
アンジェボールに比べると直線的にゴールに迫ろうとしない分迫力やワクワク感がないという見栄え的な部分で言うと地味な展開が続きます。
だからこそなんか面白みに欠けるんだろうなと思います。
なんで違うことをやり始めたのかは現状に満足しないアタッキングなマインドからだったり、やり残したことだったりetc.
この辺は他に詳しく話せる人が居るだろうから書きません！
前半は両SBが役割を遂行出来なかったこともあり良くなかった。SBはめっちゃ前がかりだしサポートとしての意識が強かったしSBが消えちゃう分をCB2人が無理をして攻撃にしなきゃいけなくなりその分残った後方広いピッチを予防的カバーが出来なくなっていた。
それが顕著に出たのが2失点目のシーン。
喜田から上島、上島から井上のパスがズレる、カウンターという流れから失点しました。
上島のパスがズレたのもよくなかったけどそれ以上に
全体のバランス！！！どうなってん！！！
後ろはもう角田1人しかおらずカウンターが相手の武器だということを知りながらもなぜここまでリスクを冒したのか。
この試合の役割として上島がパスを受けたところは
本来SBが居るべきだと思われるが松原はゴール前。
居ないからこそ上島が無理して出ることになった。
防げたかもしれない1点だったと思います。
またその他にも新しいことのチャレンジの過程故に
パスがズレたり選手間の意図が噛み合わなかったといった細かくてダメージのデカいミスが多発。
同点だったけど良くない前半だった。
それでも後半になりSBの役割を整備したのか伝えなおしたのか全体的に良くなったような気がしました。
SBはそれなりにバランスを気にした動きをしていたし
斜めの楔を刺すようなシーンも増えていました。
バランスを取ることでカウンターの予防も出来るようになりつつあったのでピンチを迎える頻度も減っていました。
ただ、押し込んだまでは良いけど押し込んで密集を作ってからのアイディア不足であったり背後へのアクション不足、ミドルシュートをあまり狙わない等々ラスト、決めるにはどうするの？という部分に問題が発生しました。
これは敵陣に長い間押し込めるようになったことで起きた問題なので次の試合に向けてのトレーニングで修正するしかないかと思われます。
鹿島戦までトレーニングできる日数は少ないですが
少しでも良くなることを祈るばかりです。
このラストを打開する為に交代枠を使い、また
ポジションのローテーションもし始めますが
なかなか上手くいかず。
そうこうして焦っているうちに角田のロストから
仁川がカウンターを発動。
これはムポクがドリブルを開始するシーン。
またもバランスが悪かったようです。
良く守れていたときは丸の部分に誰かが居て
遅らせることも出来たけれど左サイドに人を割いている分ここが空いてしまった。
誰がどこのポジションと入れ替わっているのか
っていうのも冷静に頭に入れながらプレーしないと
いけないのかもしれません。
このドリブルを止められなかったゆえにエルナンデスの
勝ち越しゴールが生まれてしまった。
結局このまま悪い流れには抗うことが出来ず連続失点。
2‐4で終戦となりました。
この試合では押し込んだ時にどのように保持すると
良いのかということが学べた試合なのかなと思います。
下手な保持の仕方だとカウンターでボコされるし
上手く保持出来ればカウンターを食らう頻度が減る
っていうのが見えたと思うので！
(立ち位置は二の次)
なので次はこの敵陣保持からどのように崩していくのか
っていうのをチームとして深掘りするのでしょう。
鹿島が引きこもればすぐ試せるけど。
多分彼らはホームだし勇敢に振る舞う可能性が高い。
だから鹿島戦また別の自陣組み立てが重要になるかと。
最後に
個人的には悪くはねえなっていう印象です。得点こそなくともチャンスは作っていたしアイディアやパターンさえあれば徐々に上向くのでは？？と淡い期待を抱いています。
とはいえ同じ形から4失点食らってるのは良くないよなあ。
難しいはずなんですよ夏にアイディア豊富な人失ったので。マルコスとかチマとか。
でも彼らが抜けても出来ると踏んでマスカットさんも
チャレンジしているんだろうしとりあえず12月までは
様子見です。
できっこないをやらなくちゃ！