[Match RE:View]FC東京VS横浜F・マリノス2022/09/03
こんにちは、こんばんは。1か月ぶりのReviewです。
去る8月は公式戦全敗と散々。
それを払拭するためにも勝ちたかった試合。
引き分けに終わりました。
Line Up
マリノスは公式戦2週間ぶり。
消化試合数の違いはあるけども川崎に首位を奪われた。
川崎戦からはメンバーを一切変えず。
現状のベストという判断だろう。
2週間空いたことが試合にどのような
影響を与えるのか注目したい。
FC東京は1週間空けての試合。前節柏戦では
クラブ1試合における最多得点試合だったそう。
中盤の安部とLSB中村帆高がスタメンに抜擢。
勢いそのままに勝ち点3を持って帰れるか。
人を集めて
東京は前回対戦時と変わらず守備時4-3-3の陣形で
自分たちの中央へとボールを誘い込むプレス。
いわゆる外切りと呼ばれるプレス方法
余談ですが
外を消して誘導するので見かけ上は
SBやWGへのパスコースは無くなっていますが
実際は外が空くことになります。
背中で見えなくしているだけで
ボールの置き所と受け手の立ち位置を
変えればコースは新しく創出できます。
マリノスも少なからずそのようにしてSBが
パスを受けようとしていました。
これは逆も然りで内から外へと誘導するということは
内を空けることに繋がってる。
なので内→外誘導に平行サポートが
大切だったりするのも関係している。
もう一点、この試合で大切にしていたのが
相手の中盤3枚付近に人を集めて攻撃すること。
んね?んね?
ボランチに付けばSBが空くよね?
SBを気にしたらボランチ空くよね?
ワンピースのトレーボル並みにうざったい
問答を相手の中盤に対して行っていました。
26分には東京の安部に対し喜田と内に絞った永戸で
2v1の関係性を作りプレスを躱し
ほとんどの人がPKだと思うようなビックチャンス
を創出。
2点目にはここを起点に相手を崩して
取ることができました。
仲川の2019年以来の2桁ゴールが射程圏内に。
残り10試合近くで4点。仲川なら取れると思います。
わりかし上手くいってたと感じています。
守備
マリノスのハイプレスは今まで以上に
人に厳しく、ボールに襲いかかるようになってました。
東京の狙いとしてはマリノスを引き込み
空いたスペースを森重、木本という砲台で
攻めるといった感じ。
なのでこの砲台に時間とスペースを余裕を与えない
ようにガンガン行くことが徹底されていました。
その先鋒を担ったのが
レオやエウベル・仲川といった面々。
彼らが相手中盤3枚へのコースを切りながら
サイドへと追い込み漁を行っていました。
このプレスにより東京の組み立てを
ある程度の回数、阻害することが出来たので
前半の主導権を握る一因となりました。
明確に自分たちの誘導したい方向に
ボールを動かすことが出来たので
森重、木本に時間とスペースを与えずに
苦し紛れのロングボールを蹴らせたり、
奪ってショートカウンターを発動出来ていた。
それでも東京の選手たちが手ごたえを感じていたように
4月に対戦した時に比べると選手が
より動くようになりハイプレスを躱して前進すること
が増えていたのも事実。
来年度はさらに厄介なチームになりそう。
東京の攻撃で面倒くさかったのは左サイド。
WGの渡邊凌磨は割と内へ絞ることが多く
自由にフラフラ空いているスペースを探し
パスを受けようとする。
そうして空く大外をSBが躊躇せず
オーバーラップしてくるので捕まえきれない
ということ。
渡邊に対してSBが見るのかCBが見るのか
はたまたボランチか。この辺の対応が
本当に面倒くさかっただろうなと思う。
なんだか家長みたいな選手になりそう。
後半に入り東京が2点差を追いつくために
ギアをかなり上げて立ち上がりをプレーしていました。
そのためテンポも上がってオープン合戦になったので
そこでもっと自分たちでボールをじっくりと
保持する時間が作れたらより楽に落ち着いて
いなすことが出来たのかなとも思います。
相手を引かせてブロックを自陣で作らせれば
少なくとも時間を稼げるので。
だからこそ2-1になってからマルコスが
攻撃の矛として暴れていた仲川に代えて
投入した意図があるような気もする。
縦への鋭さをある程度捨てるから
その分マルコスを活かして数的優位を
作りながら前進して相手をいなそうぜ。
みたいな。
まあ勝手に考えただけなので正しくありません。
単に負荷調整で替えたってのも有り得るし
怪我の影響も有り得る。
連戦が待ち受けていますので。
試合後マスカットさんも
「なんか足痛めたらしいから変えた」
と明言しました。
ただそういう風にゲームを落ち着かせることが
勝ち点をより多く取るためには大事なのかなと。
〜セットプレー対策〜
背が足りないなら人海戦術じゃ!
たださあこっからだ!ってとこで同点にされた。
2失点ともセットプレーで
ファーからやられてしまった。
1失点目はマリノスの誰かが競り合いで倒れ
一旦動きが止まってしまったため塚川に
時間を与えてしまった感じ。
セルフジャッジってこわい。
2失点目に関しては狙い通りだったようで
試合後コメントで塚川が
「ファーが少し低いことが分かっていた」
と言っていた。
そもそもPA内に居た選手の平均身長で比べると
東京は6人いて平均181.6㎝
マリノスは11人全員いて平均174.9㎝
と約7㎝も差がありました。
これは試合前から予想できた差ではあり
その差を埋める為に11人全員がPA内の守備に参加し
ゾーンでスペースを消しながらも
相手のターゲットになりうる選手には
マンマークで付くというやり方を採っていました。
基本的に数名はセットプレー守備の時、
カウンター対策兼セカンドボール用にPA外にいますが
セットプレーの守備で11人全員がPA内にいる
ということからしっかりと準備をし
やられたくないという強い意志が窺えます。
背が足りないなら人海戦術じゃ!
という感じでしょうか。
5・9・24・16で中央のゾーン守備を担当
エウベルとマルコス・仲川はニアのゾーン担当
西村はキッカーから近いポストと
ファーから飛んでくるシュートブロックを担当
2・8・25と身長が低い組がターゲットになる選手を
マンマークで対応。
といった感じに役割分担していた。
ここまでしっかりと準備しただけに
やられてしまったのが悔しい。
確かにファーがチマだけなので
身長が低いっちゃ低い。
その分高さがあるエドゥたち中央で跳ね返す
ということだったんだろうけども
そもそもそこを越えられるボールを蹴られたら
無効化されてしまうよなとも思う。
帯に短し襷に長しって感じ。
ただこの身長差を人数で勝とうとするやり方は
一発勝負の大会とかでは有効に使えそう。
そしてセットプレー守備の修正は試合中に行うのが
不可能に近い。逆に混乱してしまうから。
なのでより注意深く対処するとか
もう一度選手間で確認しなおすぐらいしかない。
しかもそれを確認することが出来るのも
セットプレー前ぐらいしかまとまって
時間が取れないからなおさら難しい。
時間を作らせない2CB
2CB、「岩田・エドゥ」ペアが本当に素晴らしかった。
あれだけ前に重心が傾けばカウンターリスクが
はちゃめちゃに上がるけどそのリスクを
上手く対処していました。
空中戦で競り勝ち1v1では無理に突っ込まず
遅らせながら丁寧に対峙する。
特に対D・オリヴェイラにおいてほぼ負けなしで
潰すことが出来たのでマリノスが敵陣でプレーする時間を
増やすことに繋がっていました。
代わって出たアダイウトンやルイスフェリピにも
負けることなく相手の攻撃の芽を潰していた。
アダイウトンは1or100みたいな選手で
毎回対応を替えなければいけないため
多少やられてしまってヒヤヒヤしましたが
素晴らしかったと思います。
ここが勝てなければもっと苦しい展開に
なりえたのでMVPを選ぶなら2CBを同時選出
したいぐらいです。
その後
その後塚川が足をつり交代したことで
東京は3-4-1-2に変更。後方の人員を確保しつつ
アダイウトン・ルイスフェリピという2人を
カウンターに専念させオープンになったところを
仕留める方向に。
アルベルさん曰く昨シーズン0-8で負けたので
選手にかかる重圧を和らげるために
質の高いマリノスアタッカーをなるべく封じる為に
後ろを重たくしたようです。
マリノスもプレスに一生懸命尽くしたレオと
エウベルに替えアンロペちゃんと水沼を。
疲れたチマに替え渡辺を投入。
ギアを2段階ぐらい上げて勝ち点3を目指しましたが
ギリギリ届かず。同点のまま試合は終わった。
最後に
まあなんというか審判関連で勝ち点どうこうなった
試合ではないですけども、
見ている人に、プレーしている選手に
疑念を与え過ぎるようなレフェリングだと
良くないよなあと思います。
結構スピーディーな展開で切り替わりも
スムーズだったので大変だったとは思うんですけど。
それを差し引いても….ね….
連敗が止まったのが救い。
ただそんな悠長なことも言ってられないぐらいに
首位争いが激しくなってきました。
1試合、1試合愚直に1つでも多くの勝ち点を
かっこ悪くたっていいから
もぎ取っていきたい。
次は中3日、9/7H湘南戦。
悪天候により延期されたこの試合。
湘南は理想と現実にけりをつけたのか。
川崎を破りテンションは高いはず。
プレスの波をいなして、いなして
圧倒したい。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また次回もよろしゅう願います。