装いの性
現在24歳の1(いち)と申します:)
私はいつの時からか、性というものに対して違和感を抱いて生きていました。
私の体と心は、いわゆる"女"性です。
女性なのは理解しているが、私を女性と言う枠に当てはめられる事に違和感があるのです。
私自身も自分について模索中であると共に、
同じような人はいるのか、共感してくれる人はいないのか、この気持ちは何なのか。
何かを探すためにnoteを始めました。
またこんな人もいるんだな、と心の片隅に置いてくれたらいいなと思い、自分の記憶を整理するように書いてみようと思います。
色々な視点から自分の性について見つめていくnoteを書きたいと思っています。
今回は今も私をがんじがらめにしている「装いの性」について書いていくために、長くなりますが幼少期からの性に対する変化をお話しします。
(セクシュアリティに関する事はまだ私にも完全に理解していない状況です。難しいので専門的な話ではなくあくまで私の感じている世界の話なのでご了承下さい!)
弟が生まれて感じた性差
私はごく普通(?)の家庭でごく普通に生まれ4つ下の弟と、両親と暮らしています。
幼い時はキティちゃんやポムポムプリンなどサンリオのグッツを身につけ、ダンスを習っていたり、冬でもショーパンでいわゆる陽キャ(笑)のようなキャピっとした幼少期を過ごしていました。(今の性格からは全く想像できません😂)
今考えると4歳の時に弟が生まれてから、特に持ち物に性差をうっすらと感じていたのだと思います。
私は女の子だからと当たり前にキティちゃんなどの可愛い絵柄の食器や箸、コップ等様々な持ち物がピンク色で揃えてくれていました。弟は新幹線などの青色で。
それまでは与えられるものだけしか知らないので女の子だからピンクや可愛いものという概念ではなく、そういうものとして受け入れていたと思います。
弟との持ち物の色分けをするようになり男女の色の差があることに気づいたのです。
弟が青を使うなら私はピンクは嫌だと、
だからこっそり弟のものを隠して自分が使っていたり(弟はいじめられたと思っているかもしれないが)私はピンクより青が好きだったのです。
親を悩ませたランドセルの色
今となれば各々好きな色のランドセルを背負って学校に通ってる小学生は増えているなと街を見ていて思います。私が小学生の時は男の子は黒、女の子は赤で、クラスに1人か2人いるかいないかたまに水色やオレンジの子がいるという程度でした。
私はミントグリーンのランドセルが良かったのです。
(当時も選ぶ人が少なくてもカラーバリエーションはそれなりにあったような記憶があります)
ミントグリーンがよかった私はだいぶタダをこねましたが、私が小学校から新しい街の学校に入学することもあり、友達もいないスタートなので、いじめや6年間使うものだから心配だという理由で親は赤にした方がいいんじゃないかなと説得をしたようです。
そこで説得の末、妥協した私はみんなと同じ赤は嫌だから違う赤ならいいと、ワインレッド色で納得したようでした。(ワインレッドという色を5〜6歳で知ったませガキでした笑)
スカートが恥ずかしい小学生時代
それでも戦隊ものやなんとかマンよりはおジャ魔女どれみやディズニーなど趣味はよくある女の子のように過ごしていた幼稚園児時代。
洋服の趣味も夏はワンピース、モー娘。に憧れて冬でもショートパンツを履いたりしていました。
小学3年生くらいの時にクラスのちょっとボーイッシュな同級生が、ショートヘアに半袖ハーフパンツでラフな格好をしているのを見てかっこいいと思ったのがきっかけでその時くらいからは、とにかく女の子がするような格好は全部嫌で、子供服売り場でも男の子売り場の服しか着たくないと言っていました。
(当時ボーイッシュというものの概念は持っていなく、純粋に短髪で活動的な服装の友達がカッコ良かったのでそれになりたいと思っていました)
ピアノを習っていたので年に1回の発表会のドレス、弟の七五三の時の撮影、綺麗で可愛いお洋服を着なきゃいけない時がとてつもなく嫌でした。
弟の七五三の家族写真でワンピースを着なさいと言われて、絶対に嫌でコナン君の格好がいいと言って、親に散々説得された結果、青色という理由でシンデレラのドレスなら着る事を承諾した私でした(笑)
制服生活スタート
中学校に上がると制服を着なければいけないんですよね、、、本当に嫌でした。ズボンが良いと何度思ったことか。
基本的には学校にいる間はほとんどジャージに着替えているのでそこまで嫌ではなかったのですが、式典や校内行事、部活動のコンクールの時は制服を着なければいけなかったのでその度に憂鬱でした。
特に中学生からは男女の体の差がどんどん開いていきますよね。私は成長が遅いタイプでそんなに女性らしい体付きでもなかったのですが、胸が大きいくて体育の時に揺れちゃっている友達を見て、いつか私もあんなに大きくなっちゃったらどうしよう…と要らぬ心配もしていました(笑)
そして女性によって時期は異なると思いますが、私はブラジャーをつけるタイミングですらもかなり躊躇い人より遅かったと思います。
ブラジャーを付ける恥ずかしさがあったのです。
韓国イケメンに憧れる
中学3年の時に見ていた韓国ドラマの「コーヒープリンス1号店」と「美男ですね」いうドラマが装いについて違う方向で導いてくれたものがあると思っています。
「コーヒープリンス1号店」ではウンチャンという父親を亡くした少女が母と妹のために大黒柱として働きまくっていて、その中でイケメンしか働けないカフェで男と偽って働き始めるという話です。「美男ですね」は双子の兄に変わって妹が男装をしてアイドル活動をするという話です。(めちゃくちゃザックリですみません笑)
要するにどちらも女性が髪を切り男装をしているという点が同じで、これを見た私は、これになりたいと思ったのです笑
髪を切ってかっこよくなりたい、と。
そしてそこからkpopにも興味を持ち男性アイドルの私服や衣装、スタイリングが私のしたい服装の理想と変化しました。
(しかし急にボーイッシュな髪型にする勇気がなかったのでベリーショートではなく短めのボブくらいまでしか切れませんでした…笑)
膝下15センチのスカート
高校は市内の高校に進学したのですが、選んだ理由が2つありました。1つは入りたい部活動が有名だったため。そしてもう1つはその部活の部則では生徒は皆膝下15センチのスカートを履かなければいけなかったからです。
膝下15センチの話を大人が聞いたら誰もがスケバンかよ??!と言うのですが笑
決して荒れていた訳ではなくちゃんとした理由を持ってそのような長さの制服が部則とされていました。
ミニスカjkをしている姿が私には想像できなかったため、規則でこんなにも露出しなくて良いスカートは私にとって最高の制服でした。
年間休みが10日あるかないかの強豪校だったため遊びに行く機会も滅多になく、制服かジャージしか着ない生活でした。女子が多い部活でもあったため男装役が必要だったりした事もあり、衣装などで女性らしい嫌な格好を着させられるのは数回あるかないかでした。
自由な大学時代
制服に縛られることなく、自分が着たいものだけを着れる大学時代はとても自由で、ファッションへの関心が高まりました。
唯一考えられるのがアルバイトの制服の有無で、やってみたいバイトがあってもあの格好したくないから嫌だな、、、とできるものが狭まれていきました。(生きづらいな…笑)
幸いにも先輩に紹介してもらった居酒屋の制服は男女共通でニッカポッカにハッピという男性的な制服だったので、即決しました。
韓国を好きになって変わったこと
中3の時からずっとハマっていた韓国ですが、大学生でついに韓国の地まで行くようになりました。
現地では洋服が安いので行くたびに大量に服を買い、ファッションを楽しむようになりました。
その頃からInstagramなども流行るようになり、韓国のモデルさんや有名人の投稿を見て、好きな服装を真似したりしていました。
そこで決して着たいと思わなかった、スカートがファッションとして可愛い、アリだな、欲しいな、と思うようになったのです。
女だからスカート
私はおそらく女の子だからスカートを着なさい、女の子だからピンク色を持ちなさい、女の子だから可愛くしなさい、、、その「女の子だから」というものが嫌いだったのかもしれないと思うようになりました。
純粋に可愛いから、おしゃれだから、かっこいいからで見ると全然嫌いなものじゃなかったのです。
それに気付いてからは本当に私が着たいものは何かと考え、着ると気分がいい服だけを着るようになりました。
年齢や趣味やブームによって、服のスタイルも変わっていきますが、やはりボーイッシュな服装は好きで今も殆どがボーイッシュに過ごしています。
男性アイドルが好きで見てても、異性としてかっこいいのはもちろん、それよりもこのカッコ良さに憧れているような感じでした。それは私のなりたいでした。
その時々でかっこいいもの、好きなものが、男性的なものだったり女性的なものだったりします。髪型もずっとショートだったのが最近はロン毛のバンドマンに憧れて髪を伸ばしウルフパーマぽくしてみたり、自分にしっくりくるものを探し求めて今も色々模索しています!
持ち物や制服、女だから身に着けなければいけない物たちが、私を女という枠にはめさせる武器のように感じられて嫌悪感がありました。
女だからピンクや赤、男だから青じゃなきゃいけないとかスカートは女のものだとかいう概念を少しずつ外して、みんなが好きな色、好きなものを表現できる世界が、変ではなく個性として受け入れやすい世の中になったらなと思います。
長くなってしまいましたが、私の「装いの性」についてでした。
初めてでとても読みづらくなってしまったかもしれませんが、最後まで読んでくださってありがとうございました😊
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