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Day20 カールじいさんの空飛ばずもがな


朝7時、毛布の中で目を覚ました。

芋虫ごっこ。

どうもどうも、ちったです。

あれ、いつ寝たんだっけか。

ぼーっとしていると、

ホストのおじちゃんのカールさんが降りてきて朝ごはんできたよと声をかけてくれた。

ん、朝ごはん?

上にあがるとフレンチトーストに卵焼き、そして湯気がたってるコーヒーとバナナがあった。

ココロがあったまった。


カールじいさんとリンカーン大統領のお話をしたり、これからのルートを教えてくれと地図をだしてきたり。

英語ができないながらなんとなく会話した。


そのほのぼのとしたやりとりに、

きっとこの家は風船で浮いていたと思う。


「セントルイスに向かうなら、この道を行くといい。」

一度夫婦でアメリカをチャリンコ横断してるカールじいさんのアドバイスは説得力があった。

そしてわたしは念願のCozy Dogを食べるため、 "Cozy Dog Drive In" に行くんだと言うと、

「11時から開くから、それまでスプリングフィールドを案内しよう。

わたしについてきなさい。」


こうしてカールじいさんとわたしのチャリンコぶりゃり旅がはじまった。

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さすがは横断したことのあるカールじいさん、頼れるたくましい背中だ。

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この旅はじめてふたりでチャリンコをこいでみて、また漕ぐことが楽しくなった。

少し肌寒く、曇り空。

だけどチャリンコこぐには丁度いい気候。


ROUTE66のかっこいい老いぼれ達。

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まずはセントルイスだ。

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カールじいさんとわたしと66。

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スプリングフィールドはリンカーンの第二の故郷でもあるらしく。

リンカーンのお墓。

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中に入ると、

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いきなりドドーンとお出迎え。
お、お邪魔してます。

リンカーンの顔の大きな像があって、鼻をなでると幸運が訪れるそうで、みんなが触るからか鼻のとこだけ金ピカになってる。

汚そうだから触るのやめた。

というのは嘘で、せっかくこんな機会はないからと、撫でた。

無事にゴールできますように。


リンカーンの家。

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風船はついてないみたい。


そういえば映画のカーズの舞台はROUTE66なんだってね。観てないけど。

カーズにでてそうな車がたくさん展示されてたよ。

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観てないんだけど。



「そろそろ11時だ。」

念願のCozy Dogのお店に連れてってくれました。

これがアメリカンドッグ発祥のお店かああ、、、

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中がもんのっすごく可愛くて終始きゅんきゅん!


すると、

「フレンチフライと飲み物もつけるかい?」


そう言ってカールじいさんがご馳走してくれました。

ここまででたくさんお世話になってるのに、泣きそうになった。

本当にありがとうございます。

いただけるものは、いただきます。

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アメリカを横断してるんだというとお前本気かと言ってきた2代目のおっちゃんと。

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そしてこれが、


これが、


Cozy Dog!!!!

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いただきますううううううう!!!

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わたしは昔からアメリカンドッグが大好きで、特に大好きなのが食べた後棒に残ってるカリカリしてる部分。

頬張ったあとあそこのカリカリの部分をいただくのがたまらないのよね。カリカリーっつってね。いやあ、その、カリだとかあそこだとか変なこと想像しないでください。アメリカンドッグの話ですから。やめてください。


コージードッグは全部がそのカリカリしてるような感じで、

口に入れると、

カリ、ふわっ、ソーセージ!!!!

ん、

んんん、


んっまああああああ!!!!!!!!


美味しすぎた、ご馳走さまでした。


「隣町まで送ってあげよう。」

そこから1時間ほどふたりでこいだ。


たっくさん親切にしてもらってあたたかくしてもらって、なんだか別れがさみしかったけど、

このもらったハッピーをアメリカに振りまくことにして、思い切り抱きついた。
ありがとう、カールじいさん。


涼しくてこぎやすくて、いつもよりすいすいーっと、婦人さんも上機嫌でカーリンビルという町までついた。


いつものようにマックに入り、

シャワーを浴びた。


なぜだろうか、


なんだか、しっくりくる。


今日はこいでて本当に楽しかった。

婦人さん、絶対ゴールしよう!

はっはっはっはっはっ


走行距離 : 85kmほど(+スプリングフィールド観光ぶりゃり旅)

総走行距離:2015kmほど

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2014.9.6

少しでもニヤリとなれたなら幸いです。 よろしくお願いします☺️