Day14 CHICAGO!自転車初心者なりに漕いで漕いだ
わたしのテントが聖なるバリアミラーフォースになったかのような安心感に包まれぐっすりと眠れた。ドロー!ここでディアンケト。わたしの体力は1000回復。
どうもどうも、ちったです。
教会のひとがどれほど早起きなのかわからないから、
というよりもそもそも早起きなのかもわからないけど、
ひやひやこそこそと6時にテントを畳んだ。組み立てるのも畳むのも慣れてきている。初日にテント立てずに潜り込んで寝たのが懐かしい。
さっそく婦人さんにまたがって1時間ばかしこいでガソスタに寄った。
とうとう今日シカゴに入るのかと思うとうれしくなり、
おっぱいとお聖水を、ごほん、アップルパイとお水を買うときに、
自転車でニューヨークからきて、ついに今日シカゴにいくんだ!!
とお店のおっちゃんに自慢した。
お店のおっちゃんは何も言わずにニコニコしているだけだった。
おいおいびっくりしてくれないのかいと紫乳首と聖水納言に言った。
処女無常に、ごほん。
外でアップルパイを食べながらストレッチしていると、
先ほどコンビニの中に入ってったトラックのおっちゃんが出てきてわたしの方へ寄ってきた。
「話は聞いたぞ。」
おっちゃんはポケットからくしゃくしゃの$9を握りしめてわたしに渡してきた。
「気をつけろよ!」
一瞬訳がわからなかったけど、
お店のおっちゃんが話したんだと気づいた。
ありがたく、いただいた。いただけるものは、いただきます精神がこの旅で図々しくなってきている。
ありがとうトラックのおっちゃん。
再び "笑えれば" を再生して、ストレッチをしていると、
今度はおばちゃんが寄ってきた。
「話は聞いたわよ。」
おばちゃんはペットボトルのお水を2本わたしに渡してきた。
店主のおっちゃん、おしゃべりだったんだね、ありがとう。
みなさん、どうもありがとう。
朝からココロあたたまって、
あとはひたすらシカゴに向かって走るのみ!
あははと笑えれば!
途中スコールに襲われガソスタで休憩。大丈夫、きっとすぐ止む。
慣れてきたのか焦ることなく待ってるとすぐに止み、また婦人さんにまたがった。
何時間かこいでいた。いつの間にかサウスシカゴについていた。
イリノイ州の看板みつけられなかった。
そろそろ休憩にしようかとのろのろ婦人さんと進みつつ、
道会う人たちに笑顔をみせると、
?って顔してきて、
あれ、笑顔、、通用しないじゃないか!
目的のマックについて休憩しようとしたけど、直感的にやめた。もっと北を目指すことにした。
ひたすら漕ぎ続けた。
海みたいなミシガン湖についた。
ああ、懐かしい匂い、、、肉だ、肉を焼いている、、、
BBQを楽しむひとたちがたくさんいた。遠くから匂いだけお裾分けしてもらった。
風船売りのおじさんふたり。
だんだん街の色が変わって、都会に近づいてきた。
ここで一旦マックで休憩。
わたしの後輩のりくまるぼーい君が世界を旅してて、(カナダで半年くらい一緒に過ごしてたんだけど)今ちょうどシカゴにいるみたいで会うことにした。
宿に困ってたけど、りくまるぼーい君の宿泊先のホストファミリーさんにお世話になることになった。
ありがとう。
もうりくまるぼーいって呼ぶのやめていいかな?
本当は彼はサイレントテコキングっていうBBOYネーム。
日本だと呼びづらい。
カナダでテコキ君はいつも臭くてパンツも履き替えないキャラだった。
久しぶりに会うと、
わたしのほうが臭かった。
ねえねえ、臭う?
「会った瞬間から臭ってますよ^^!」
このボロボロの格好でも普通だったのに、
シカゴにつくと急にわたしふわっと浮いてやってられない。
たくさんオシャレなお店とかBARとかあって、
お金があったらきっと楽しいだろおなあとボロボロの格好で街を歩き回った。
午後は踊りたいから日曜日のお昼までにきたものの、
踊ってそうな人も見当たらない。シカゴのbboyからお返事がこなかったのと疲れてたから休むことにした。
調べたら土曜日ならバトルイベントがあった。
ホスト先につくととっても優しい人で、
雑貨がたくさん転がってるかわいいお部屋だった。
とてもいい空間にほくほくしていると、
「ほとんど盗んできたんだ」
と聞いて、
そ、そおかあ、、、
テコキ君と目を合わせた。
んでも、いい人。
5日ぶりのシャワーに感動して、
テコキ君と2人で合計$5のピザをたくさん作ってたらふく食べた。
まさかのビールもいただいた。
お腹いっぱいになり体もスッキリしてゴロゴロしていると、
これからハウスミュージックがんがんのクラブにいかないかと誘われた。
いきたかったけどものすごい眠気に襲われていたから断った。
テコキ君含めみんなクラブに向かう中ひとりぬくぬくと、ゆっくり目をつむった。
チャリンコも買ってない状態でニューヨークに行って、
全然準備も整ってない状態でスタートして、
はじめて婦人さんにまたがった初日はいろんなことに押しつぶされそうになってやめたくなって、
それでもひとまずシカゴにいってみよう。
ひとまずシカゴについて、婦人さんもカスタマイズしてリュックも降ろして準備整えよう。
とにかく、まずはシカゴだ。
そう思いながらひたすら漕いできた。
1500kmほど。
ついたんだ、シカゴに。
これでこのアメリカチャリンコ横断の旅も第一章を終える。
やってやった、やってやったぞ、、、
そんなことを考えていたらいつの間にか眠りについていた。
走行距離 : 120kmほど
総走行距離 : 1500kmほど
2014.8.31
少しでもニヤリとなれたなら幸いです。 よろしくお願いします☺️