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それまでの「普通」を疑うこと

私の親は毒親だ。
気付いたのは大学に入ってからで、今までは少し厳しいだけの普通の家庭だと思っていた。
しかし、1人暮らしをしたり、毒親に関する書物を読んだり、Twitterを見たりしているうちに自分の親はおかしいのでは?と思うようになった。

https://okataduke-trip.net/manual/toxicparents/

毒親について書かれているこの(↑)記事を参考に私の親の特徴を話していきたいと思う。

毒親は以下の4タイプに分けられるらしい。

過干渉・統制タイプ
無視・無関心タイプ
暴力肯定タイプ
病気持ちタイプ

私の親は過干渉・統制タイプに当てはまる。

以前noteに書いたことがあると思うが、私の今の進学先(大学)は自分の希望通りの進路ではない。私は本来別の学部に進学したかったが、その大学が国立ではなかったことと入試で面接が必須だったこともあり、猛反対された。「何としてでも国立に行かせたい」「失敗してほしくない」という考えが強いところは過干渉・統制タイプと言える。

挙げたらキリがないが、他にも様々なエピソードがある。

社会生活をする上で一番困ったのは公共交通機関の乗り方を知らないことだった。
「公共交通機関を使うと勝手にどこかに行くから使わせたくない」という考えを持っている親だったので、大学生になるまで1人で公共交通機関を使ったことがなかった。中学のときに友達と30分かけて市街地に遊びに行ったことはあったが、最寄り駅は無人駅だったため機械を使って切符を買ったり、改札を通ることがなかった。当時の友達は私の家庭環境を知っていたため、紙の時刻表を私に渡し、「これ見て乗れるようになりな」と言ってくれた。
(ちなみに、このときの友達は↓のエッセイに書いた友達のこと)

高校のときはバスの乗り方で困ったことがあった。
行事で芸術鑑賞があり、バスを使わなければいけなくなった。目的地に行くためにどこを経由すればいいかもわからない私は、ダメ元で友達に同行してくれないか聞いてみた。「バスの乗り方わからないから一緒に行こう」なんて恥ずかしくて言いづらかったが、友達は快くokしてくれてちゃんと目的地に着くことができた。
後に母親にこのことを話しても、「お前はバスなんか乗らなくてもいい、無駄だ」と言われ、相手にされなかった。

大学生になり、自分のバイト代で旅行に行ったことがあったが、母親は「お前ばっかり自由にしててずるい」と言われた。

子供を管理しようとし、思い通りにならなかったら怒鳴るところは毒親だと思った。

しかし、これらのことがおかしいと思ったのは大学に入ってしばらく経ったころだ。同期の中に大学入学前にメイクの仕方を親に教えてもらったという人がいた。私の親は「そんなものいらない。勉強だけしていればいい」と相手にされなかった。また、長期の休みに入ると必ずと言っていいほど同期との話題に上がる、実家に帰るか帰らないか問題。私は帰りたいと思えなかった。バイトを言い訳に実家に帰らなかったが、それに関しても「お前がバイトをできるわけがない。帰ってこい」と毎日のようにメールが来た。ちょうどそのころ「毒親」に関するツイートがバズっていて、自分の境遇に似ていると思い調べてみたが、やはり自分の親は毒親なのだとわかった。

周りの環境やSNSで自分の環境が普通じゃないことを知れた。
これが私の「一人じゃ気づけなかったこと」だ。

#一人じゃ気づけなかったこと

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