2020.4.11 光、再考/amazarashi

お世話になっております。扶養不朽の美少年稼業、立花です。
このご時世ですんで美少年稼業の方が廃業の危機。
何かコンテンツを売ろうという話になり「日記が読みたい」と言われたのですが、家に篭ってる奴の日記マジで虚無ですよ。というわけで日記は例のごとくオマケということで。課金してください。虚無だけど。

話が変わるのですが、最近ちょっと音楽制作を教わってまして、フォロワーさんと音楽の話をよくするようになりました。好きな曲を挙げて、歌詞とかメロディとかバッキングとかコード進行とか、詳しくないなりにツボポイントを説明するコミュニケーションをやっております。好きな物を語るのってなかなか楽しい!ちょっとまとまった文章にしてみようかなということでnoteでやってみることにしました。暇だし。(暇ではない)
愛する何かのどこがどう好きなのか説明することで自分の好きなものの輪郭を掴めたらいいな、という感じでやっていきます!一発目は好きな曲!!音楽のことは全然わかってないからお手柔らかによろしくな!!!

1発目 光、再考/amazarashi

最初の投稿に選んだのはやっぱり一番好きな曲、光、再考です。
個人的には最も回数を弾いた曲なんじゃないかな。基本的にコード譜を見ないと弾き語りができないんですが、この曲だけはソラで弾けます。(他の曲も覚えろ)

なぜこの曲だけソラで弾けるかというと、(まあ回数やってるからってのは当然あるんですが、)この曲、コードが4つしか出てこないんですよね。
https://ja.chordwiki.org/wiki/%E5%85%89%E3%80%81%E5%86%8D%E8%80%83
C♯m7-Aadd9-E-B の4つをずっと繰り返してるんですよね。これキーEであってる?Ⅵ m7-Ⅳ add9-Ⅰ-Ⅴ ですかね。まあだからなんだってのは知りませんが。(余談ですが同じくamazarashiの曲で「風に流離い」という曲があり、この曲もC♯m-A-E-Bを繰り返しています。amazarashiチックなんですね、この進行。)
いやー弾きやすい、そして弾きにくい。シンプルだから簡単かというそうではないですよね。シンプルだからこそ難しいみたいなのあるじゃん。
たとえばコード4つを繰り返す曲だと、有名なのはやはり「丸の内サディスティック」ですかね。個人的に好きなのはアジカンの「アネモネの咲く春に」とか。コード進行を意識して聴く人じゃなければ、ずっと一緒なんだ〜とか思わないんじゃないですかね(漠然と聴いててもわかっちゃう耳のいい人はいると思うんですがそうやって揚げ足を取らない!)。世の中には凝りまくったコード進行とかも死ぬほどあると思うんですけど、たった4つだけというシンプルさでもそんなことを意識させずに聞かせるって凄いよねみたいな話です。
作曲をされる某フォロワー曰く、コード4つで繰り返すのは「サビとサビ以外のメリハリをつけるのが難しい」とのこと。わかる。
演奏する側としても、シンプルなコード進行でどうニュアンスを出すか、みたいなのは課題ですね。難しいっちゃ難しいけど面白いから僕は好き。あとコード覚えるのが楽(素直)。

もっとも、最初っからコード進行がどうとか思っていたわけではなく。きっと僕がこの曲を好きな一番の要因は歌詞ですね。
「もし生まれ変わったら なんて言いたくない」「ときどき虚しくなって全部消えてしまえばいいと思うんだ」歌い出しから言葉が素直で強い。きっと陰鬱びとは一瞬で掴まれてしまうんじゃないでしょうか。
わりと、歌、っていうか喋ってるよね。歌詞というものはだいたいすごく歌詞っぽいじゃないですか。夜中にフォロワーがツイートしてたら知らない曲でもなんか歌詞ツイートだってわかるでしょ。でもこの曲はそんなに歌詞っぽくないんですよね。すごく自然な言葉だからそのまま読み上げてもあまり違和感がない。深夜にフォロワーがツイートしてたら「おっやってるな」って思うんじゃないかな。メロディもすごく単調だしな、喋ってるよなこれ。
初めて聴いたのがいつかはもう覚えていないけど、多分高校生とかだったはず。人生がはっきりしないまま歳を取って、この歌詞は以前よりずっと身近になりました。そんで、多分この先もっと近付いていくんだと思います。嫌だな〜〜〜。
amazarashiのことを「暗い歌ばっかり」と認識してる人はそれなりにいると思うんですけど、実はそんなに暗い歌ばっかりでもないんですよね。この曲も歌い出しがこんなんだから暗いのかと思いきや、実は「めちゃくちゃ暗い前向きな歌詞」という。これがツボなのかな、と。暗いだけの歌ではない、けど明るすぎない。
まあ僕はこういう感じなのでわかると思いますけど、めちゃめちゃ前向きな曲とか暑苦しく諭してくるようなのが苦手なんです。WANIMAとかファンモンとか聞かされたら全身から血を噴き出して絶命すると思います。外野から適当な励ましとかもらったらいや誰だよお前って思うんですよ。「頑張れ」と言われれば「うるせえな」と思い「大丈夫」と言われれば「何がだよ」と思う、それが僕です。めんどくせえなコイツ。
「そうだよ 大丈夫 大丈夫 皆同じだよ 上手くいかない時は誰にでもあるよ」っていう歌詞、これ聞き手に言ってるっていうか自身に向いてるような感じがしませんか?僕はそう思います。はい。なので僕は自分に「大丈夫」を向けたい時に歌います(ちなみにクリープハイプの「大丈夫」とかも同じように運用しています)。
近頃僕は歌詞を書こうとうんうん唸ってばかりいるんですが、目指しているのはこの温度感です。自然な言葉で暑くもなく寒くもないような。なかなか難しいですけどね。あまりにも飾り気のない言葉で歌詞を書こうとすると長くなりがち。しかもこんな風に同じコードで淡々と歌おうものならお経っぽくなりますよ。歌にならない。実はこの曲めちゃくちゃすごいんじゃないかと思っています。

というわけで最後に僕が弾き語っている動画のリンクを貼っておきます。
https://www.instagram.com/p/B9yCw8vpR-_/?igshid=jrnsbkte8w5g
この曲はかなり頻繁に弾いているのでいつでも聞けますけどね。やってたらやってるなーと思ってください。でもやっぱり毎回違いますよ。それが弾き語りの面白いところだと思います。

日記 卯月十一日

ここから先は

2,489字

¥ 500

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

働きたくないでござる