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愛しい君の名前

お題に挑戦してみるのも楽しそうなので
どれが書けそうかな?とわくわくしつついろいろ見ていて、選んだのがこちら。


名前の由来


私の名前ではなく娘のことについて書いていこうと思う。

娘の名前は読み間違えのないように、という前提をもってつけた。

なにしろ私の名前が非常に読み間違いをしやすいものであり、子どもの頃嘲笑のネタになったからである。
だから娘の名前は読み間違えのないようにつけよう、と旦那に提案した。


旦那も旦那で、旧字体を使っているため保険とか銀行とかの手続きで大抵もめる。
パソコンで出てこないとかでもめる。
というわけで旦那は私の提案に否やもなく、さらに漢字も難しすぎないやつで、と付け加えただけだった。


臨月に入ったころ、お互い名前の候補を3つずつ出し合った。
漢字は後で決めるからとまずは平仮名で。


お互い紙に書いて机の上に出したそこに、娘の名前があった。
旦那の書いた候補の中の一つを見て、すぐにこれだ!と分かった。
漢字もすぐに頭に浮かんだ。
これ以外はないと思った。自分で考えた名前候補なんてどこかに飛んで行ってしまった。


とはいえ名前を決めるのは二人の合意が必要である。
無理に押し通すと禍根が残る、と私は冷静さを必死に装った。
そして上手いこと旦那を誘導し、その名前および漢字に決定した。


ちなみに私が提案したのはなつめちゃん。
夏生まれだし。あとお茶のお道具に棗(なつめ、と読むけれども人名には使えない)という名前のものがあるのでそれをかけてみた。
漢字にしたら夏芽かな、と思っていた。


娘の名前は無事に私の直感通りのものに決まった。
植物の漢字を使っているので時期外れだな、とは思う。
思うけれども良い名前だ。
最近娘の顔を見ていると特にそう思う。
娘にはこの名前以外ないな、と。


植物には詳しくないが、最近は旦那と娘の名前に使った植物について話すことが増えた。
なんとなく好きになったのである。
好きだから名前に使ったわけではなく、名前に使った後好きになったパターンである。

娘に贈った最初のプレゼントの筈だが、もしかしてプレゼントをもらったのは親の私達だったのだろうか。などと結んでみる。

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