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日本酒を紡ぐ

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愛してやまない日本酒への想い。
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#文章

映画「君の名は。」と日本酒に関する一考察

3年前の記録に少し書き足してnoteに放り出します。改めて読み返してみたら、「君の名は。」の名を借りたただの日本酒コラムでした。 宮水と日本酒2016年12月、連休を使って神戸に行ってきました。道中で訪れたのは、日本酒の三大聖地の一つ「宮水」の発祥の地です。残り2箇所は京都の松尾大社(日本酒の神様を祭祀)、奈良の正暦寺(日本酒発祥の地)。後者にはまだ行ったことがないんだよなあというか、そもそもこの三大聖地はぼくの勝手な定義です。でも何となくそんな感じです。 「宮水」は兵庫

日本酒に魅せられて

日本酒が好きです。深遠な歴史と豊かな文化を兼ね備え、多彩な味わいで食を懐深く包み込む。惹き付けるに余りあるその魅力は、ぼくなんかに語り尽くすことはできません。 でも日本酒も書くことも好きだから、出会ったお酒のことは言葉に紡いでおきたい。そうこうするうち10年近くが経ちました。 出会い大学生として迎えた最初の正月、ぼくは「浦霞 禅 純米吟醸」に一目惚れをしました。 謙虚に漂う吟醸香と、透明感のある口当たり。ひんやりと涼し気な甘味は上品で、柑橘系の酸味が次の1杯を惹きつける