20世紀初頭にヨーロッパで発明された伝統技法を現代に伝える。世界にただひとりの染色職人「pas deux pareils」POP UP STORE開催
渋谷区幡ヶ谷のコンセプトアパレルショップPOESIES(ポエジー)にて、京都マーブルのファクトリーブランドpas deux pareils(パ・ドゥ・パレイユ)のPOP UP STOREを開催します。イベント会期中はメンズ、ウィメンズのモアバリエーションが揃うほか、今回のPOP UPのために用意された新作フリル付アロハシャツもローンチします。
pas deux pareils POP UP STORE
at POESIES
POP UP 期間
6/8(sat.)ー6/30(sun.)
※開催日は上記期間の店舗営業日に準じます
今回のPOP UP開催に先駆けまして、pas deux pareilsディレクターの水野氏にお話しを伺いました。
ー改めてpas deux pareilsとはどのようなブランドですか?
1920年代に開発されたマーブルプリントの技法は、発祥の地ヨーロッパでも90年代に途絶えたと言われていました。pas deux pareilsはその技法を世界でただひとり継承する染色職人、野瀬守可さんのプリントを贅沢に使用しています。
その野瀬家が代々営んできた「京都マーブル」のファクトリーブランドであり、私がディレクションを担当させていただいています。
柄は京都マーブルのアーカイブから選んだり、アレンジしたり、私が新たに原寸大に描いたものを野瀬さんにプリントしてもらっています。
職人が野瀬さん一人なので年間で作れる量は僅かです。
軽い気持ちで新作を依頼することも、服にすることもできないのです。
ー野瀬さんを知ったきっかけ、またpas deux pareilsをスタートしたきっかけを教えてください。
某ラグジュアリーブランドのプリントを見て、他のプリントとは違う何かを感じたのが最初でした。そしてDESSIN DE MODEのプリントを野瀬さんに依頼してカプセルコレクションを製作しました。
京都マーブルの福永社長が展示会を見て気に入ってくれて、コラボレーションという形でブランドpas deux pareilsがスタートしました。
すべてWHITE MARBLEのコレクションから始め、徐々に色柄を増やしていきました。
デザインも定番に都度新型を加え、シーズンを重ねる度にバリエーションを増やしています。
ー新しいアプローチとして作り手側からも認められ、そして強固な信頼関係を構築できたという事ですね。では、この染色技法の一番の魅力、特色を教えてください。
粘土状にした色糊粉を組み合わせて模様を作って染織するこの技術は、別名100色プリントと呼ばれるだけあって、色が混じることなく原色のままプリントされます。
液体ではないので混ざらないまま極細の線としてプリントされるのです。
意図してデザインしても、どう変化するのか、完全にコントロールする事は不可能なんです。
しかし、それが狙った以上の魅力を生み出します。
一点一点柄の出かたも異なり、個体差もあります。
今までいろんなものを見てきたので、自分の想像通りの仕上がりでは満足できなくなっていたのかもしれません。
ブランド名でもあるpas deux pareils(フランス語で「ふたつとして同じものがない」の意)が、この技法の魅力を端的にあらわしていると思います。
ーなるほど。デザイン性や背景に加えて、上質なポリエステル素材であることが自宅で洗えてシワにもならないという実用性も兼ねていて、お客様から好評です。
さて世界的にも評価の高い京都マーブルですが、コラボレーションなどで印象に残っている作品はありますか?
実はいろいろなラグジュアリー/デザイナーズブランドのプリントを手がけていますが、個人的に最も印象に残っているのはDiorのアロハシャツです。
ラグジュアリーとストリート、その振り幅の大きさ、実際に着たいと思う男性は多かったと思います。
ーPOP UPのために新作もご用意いただきました。 またpas deux pareilsはもともとはウィメンズのみでしたが、POESIESエクスクルーシブでメンズコレクションもスタートしていただきました。今回の新作について教えてください。
今回のPOP UPのためにフリル付アロハシャツを作りました。昨年、初のメンズアイテムとして好評だったアロハシャツをアップデートしたものです。
サイズも2つあるので男性も女性も好きなバランスで着ることが可能です。
ポエジーのお客さんは着ることを自由に楽しんでいる人が多いので、どんなふうに着崩すのか楽しみです。
ーpas deux pareils今後の展望について教えてください。
現在もいくつかのコラボレーションが進行中です。
コラボレーションは新しい発想の可能性があるので楽しみです。
様々な理由から現在は信頼できる限られた店舗でしか販売していません。
一方で海外でも販売したいと考えていて、本当に大切に扱ってくれる店であれば洋服屋でなくギャラリーでもいいと思っています。
本当に限られた量しか作れないので、1mでも無駄にならないように裁断時の残布を使ったパッチワークなども作り始めています。
パッチワークは24FWの商品として予定しており、このポップアップ会期中は一部サンプルもご覧いただけます。
ーお話、ありがとうございました!
pas deux pareils POP UP STORE
at POESIES
[ 期間 ] 2024年6月8日(土) 〜 6月30日(日)
※開催日は店舗営業日に準じます
[ 時間 ] 12:00 〜 19:00
[ SHOP 情報 ] POESIES(ポエジー)
東京都渋谷区幡ヶ谷 2-1-3 高橋ビル 1F
tel : 080-5739-0795
▪︎POESIES POP UP STOREのために用意した新作フリル付アロハシャツをローンチします
▪︎メンズ、ウィメンズのモアバリエーションが揃います
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