モードの基本を熟知した立体的なデザインに、クラフツマンシップを融合させた新しい衣服ーIRENISA
IRENISA
24FWよりPOESIES(ポエジー)にて新たなブランドがスタートします。小林祐氏と安倍悠治氏によるデザイナーデュオが手がけるIRENISA(イレニサ)。TOKYO発のクリエイティブなファッションブランドがここ数年、いろいろ面白いなあと思っていて、Rakuten Fashion Week TOKYOを中心にムーブメントとしても大きな盛り上がりを感じる中、個人的に興味があったブランドでした。
もちろん以前からブランドは存じておりましたが、IRENISAの世界にグッと引き込まれたのは、23FWのショー「HAZY MOON(朧月)」がきっかけでした。
ブランド全体に漂う、洗練された芯のあるミニマリズム。それだけでも十分すぎるほど好みでしたが、その裏で驚くような素材の奥深さがあったり、シルエットが建築的で美しかったり。コンセプト、哲学、デザイン、ビジュアル等すべてを引っくるめていいなと思っていました。
「モードの基本を熟知した立体的なデザインに、クラフツマンシップを融合させた新しい衣服」
このコンセプトの一文にとりわけ惹かれました。
ここ最近、洋服やデザインの分野において「職人技」「伝統技法」などのワードがとくに気になっていました。「もの」が溢れる現代において、ものつくり本来の価値を感じることができたり、また新しい製品からヴィンテージのような趣きを感じられるからです。
IRENISAはそう言った職人技を駆使した丁寧なものつくりに、その対極とも言える、感性を極限まで研ぎ澄ませた、建築やアートを想わせるモダニズム的なクリエイティビティを融合させています。
IRENISAの世界感はどこかシュールで「未来」「宇宙」を連想します。その空気感とも相まって、今まで見たことがないような、伝統と革新が交錯する「新しい衣服」を感じることができるのだと思います。
FALL/WINTER 2024
REENVISION
24FWの展示会に伺い、初めてしっかりとフルコレクションを拝見しました。どのアイテムも質感が素晴らしく、近くで触れて感じると、より魅力を味わえました。
そして着た時のシルエット。24FWはワークウエアやユニフォーム的なスタンダードなアイテムが中心でしたが、決してクラシックに着地するのではなく、いい意味「裏切り」を強烈に感じる、コンストラクティブなシルエットがずらり並んでいました。程よく身体とのゆとりを持たせ、男性女性、体型を問わず美しく着用できるものが多いです。
着ていくとクセになるだろうなと思わせる、静かに主張がある、きれいなフォルムの洋服ばかり。
IRENISA×:cafca
24FWのファーストデリバリーとして、IRENISAから新しく登場したジュエリーラインの一部が店頭に到着しています。
ジュエリーブランド:cafca(カフカ)とのコラボレーションでアイテムはリング、バングル、イヤーカフの3種類。リングとバングルは細いものと太いもの、それぞれ2種類の展開となります。
※バングルの展開は8月くらいから開始
素材はシルバー925。長方形パーツの表面はヘアライン仕上げ、丸線はポリッシュ仕上げ、長方形パーツの端部分には18Kピンクゴールドを職人の溶接仕上げで付けています。
現在、サイズサンプルを店頭にご用意し、オーダーを承っております(納期は3週間ほどを予定)。
IRENISAらしい構築的なフォルムと、職人仕事が融合した魅力的なコレクションです。
ぜひ店頭にてご覧ください。
(僕もリングとイヤーカフを買いました)
洋服の本格的な入荷は8月中旬頃を予定しております。どうぞお楽しみに。
---IRENISA(イレニサ)
小林祐と安倍悠治によるデザイナーデュオが手がける日本のメンズブランド。
ブランドコンセプトは、“CHIC WITH SARCASM”。
モードの基本を熟知した立体的なデザインに、クラフツマンシップを融合させた新しい衣服。そこに、常識の見え方が変わるきっかけを組み込んでいく。
既成概念に捉われない遊び心で、衣服の概念を裏切る。本当に永く付き合える衣服とは何か、未完成の完成とは何かを提案する。
---デザイナープロフィール
小林祐はYohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)でパターンの経験を積む。
安倍悠治はSUPPORT SURFACE(サポートサーフェス)にて企画・生産・デザインを経験。
2018年、東京を拠点に活動するデザイナーデュオとしてdo-si LLCを設立。
2020-21年秋冬コレクションより、IRENISAをスタート。
IRENISA──自由な創造性で飛躍する、新世代デザイナーたち vol.8
IRENISA Official Site