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原宿で開催している展覧会ルイ・ヴィトン &(LOUIS VUITTON &)へ

先日、原宿駅前の「ジング(jing)」で3月19日から開催しているエキシビション「ルイ・ヴィトン &(LOUIS VUITTON &)」に行ってきました。
ルイ・ヴィトンがこれまでに発表してきた数々のコラボレーション作品や、日本との結びつきにフィーチャーした内容で、メゾンの伝統や匠の技、アート性を間近で体験できる素晴らしい展示になっています。
入場は無料(オンラインで事前予約必要)にも関わらず、充実したラインナップで非常に楽しめました。
撮影もOK。

会場は異なる趣向でデザインされた10のスペースで構成され、それぞれが独立したコンセプトを持っています。ファッションとアートの融合を常に時代の先端を見て実践してきたルイ・ヴィトン。自分の中でも今アートを感じられるファッションに何故か強く惹かれる部分があるので、この展示は特に意味のある魅力的なものに感じました。それでは内容をご紹介していきたいと思います。

1.クリティカルポイント

パリで活躍する電子音楽/現代美術作家、池田亮司氏によるインスタレーション「クリティカルポイント」で展示はスタート。天井のスクリーンに作品が映し出され、床に敷き詰められた同じ大きさの鏡にも作品が映る仕掛け。エントランスからダイナミックな迫力に圧倒されました。

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2.受け継がれる真髄(こころ)

2つ目の部屋は、ブランドの原点を表現した展示。壁にはアレックス・カッツら現代の作家3名が手掛けた、創業者ルイ・ヴィトンのポートレイトが。ギターや絵画を運搬するための特注ケースのほか、指揮者ストコフスキーのために製作されたデスクトランクなどを展示。歴史を尊重しつつも、時代に合わせ進化してきたメゾンの革新性が伺えます。

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3.アーティスティック ・ コラボレーション:伝統の創造

ルイ ・ ヴィトンが手掛けてきたコラボレーションを展示。ピエール・エミールルグラン、マルセル・ワンダース・スタジオ、nendo、吉岡徳仁など。背景に使用されているモダンサイケデリックアートはKenta Cobayashi。

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4.シルクを彩るアート

カレ ・ ド ・ ソワ(シルクスカーフ)が絵画のように並べられた、今展示のハイライト的な空間。スティーブン・スプラウスによるテキストが全面に施され、ソル ・ ルウィット、村上隆、ジェフ・クーンズのモナリザなどの作品が壁一面を鮮やかに彩ります。

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5.アイコンの再解釈

モノグラムキャンバスが100周年を迎えた1996年に発表された「セブン デザイナーズ コレクション」や、2014年の「アイコンとアイコノクラスト」で披露された数々のレアなコラボバッグが集結。カール・ラガーフェルド、ヘルムート・ラング、アズディン・アライア、マノロ・ブラニク、ヴィヴィアン・ウエストウッド、シンディ・シャーマン、フランク・ゲーリーなど豪華メンバーが独自の視点で解釈したモノグラムバッグが並びます。

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6.川久保玲によるルイ・ヴィトンの世界

いよいよ登場です。2014年に発売され、今年ブラックモデルで7年振りに復刻された「バッグ ウィズ ホールズ」。まるでバッグの内側にいるかのような空間から、川久保玲氏の作品を穴から覗くことができます。この展示を通して、唯一単体で紹介していて特別感を感じました。

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7.真っ白なキャンバスに見立てたバッグ

ルイ・ヴィトンのバッグは、多くの芸術家たちのキャンバスとしても機能しました。村上隆、スティーブン ・ スプラウス、ジェフ ・ クーンズ、草間彌生らによって解釈されたボストンバッグが鮮やかな映像とともに展示。反対側には12人のアーティストがデザインした「アーティーカプシーヌ」が。

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8.ルイ ・ ヴィトンと日本:レザーグッズの伝説

ルイ・ヴィトンのコラボを語る上で欠かせない日本人アーティスト、村上隆と草間彌生の作品を展示したセクション。特に12年にコラボした草間彌生の作品は、当時表参道のウィンドウで見て凄いなあと思った記憶が蘇りました。

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9.アートとファッションの出逢い

マーク・ジェイコブス、ニコラ・ジェスキエール、キム・ジョーンズ、ヴァージル・アブローといった歴代のデザイナーが、アーティストや他ブランドとコラボした歴史、そのランウェイのルックをそのまま再現したセクション。個人的にはキム・ジョーンズがクリストファー・ネメスとコラボしたシーズンは胸が熱くなりました。

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10.ルイ ・ ヴィトンと日本:ファッショナブルなラブストーリー

最後は日本とルイ・ヴィトンの関係について。2017年に滋賀県のMIHO MUSEUMで行われたコレクションから、山本寛斎の作品にオマージュしたピースなどがラインナップ。当時このショーの映像を見て感動し、翌年京都旅行のついで(というかこちらが本命)にMIHO MUSEUMに行きました。映像で見た通り、長いトンネルを抜けた先には桃源郷のような美しい世界が広がっていました。

そして山本寛斎がデヴィッド・ボウイに提供した衣装「TOKYO POP」のジャンプスーツも展示。寺田倉庫で見た展覧会「DAVID BOWIE is」の記憶と重なります。藤原ヒロシ氏、NIGO氏とのコラボレーションも大変貴重です。

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いかがでしたでしょうか。とても見応えがある展示なので、まだ見ていない方には是非おすすめです。
あと1ヶ月くらいありますが、どうぞお早めに!

■ 「LOUIS VUITTON &」
会期:2021年3月19日(金)〜 5月16日(日)
   10:00〜 20:00(最終入場 19:30)無休
住所:東京都渋谷区神宮前 6-35-6 jing
入場無料
予約ページ:https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/magazine/articles/lv-and#



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