見出し画像

夕刊ゴジらじ公開収録2022 in NHK名古屋放送局

こうして改まって、ラジオ番組のリスナー活動を振り返る事というのは案外今までやってこなかったと思うので、ひとつ。

中学生の頃からなんだかんだで常にラジオが傍らにある生活を送ってきたので、ラジオ番組を視覚で感じる事ができる公開収録(公開放送)というのは貴重な場である事は重々理解してます。
2年前のアレ以降はそういった場がすっかり無くなっていたので、実に3年ぶりの催しとなれば、多少遠くても行かない手はないワケです。
熱心に聞いているラジオ番組なら殊更。
記事のタイトルから察しがつくと思いますが、東海エリアで放送している番組の為、聞き逃し配信で追っかけられるものの「イベント=都内」という図式は成り立たないので、ライブツアーの追っかけよろしくこちらから遠方に出向きます。

僕が愛聴する「夕刊ゴジらじ」は、今までも定期的に公開収録を開催しており、今回で3度目か4度目の参加です。
回を重ねているので、番組を通して知り合ったリスナー仲間の方々が愛知方面にいて、イベントに参加する事がメインではあるものの、再会が同じくらい楽しみなのです。
その中のどなたかにオススメしてもらったのが、番組を聞き始めるキッカケだったと思うんですけど…覚えてないんですよねぇ。

さて今回、今までの公開収録とは一番異なっている点があります。
それは、局内のスタジオで開催する、という部分。
これまで参加してきた催しは、局の建物のエントランス付近にあるイベントスペースで行われてきており、ゲートの向こう側に行く事はあり得ないという認識でした。
しかし3年ぶりのイベントで、更にゲートを潜れるというオマケ付き。
この情報を知っていたら、リスナーではない人でも興味本位で応募してきそうなファクターです。
抽選で90人という狭き門だったので、あまり知れ渡る事が無かった様子なのは、リスナーとしては喜ばしい結果でした。
番組としては喜ばしくないかもしれませんが…

というわけで、仕事を半休で切り上げて新幹線に飛び乗り、15時頃に名古屋駅着。少し前に東海道新幹線の停電騒ぎがあったので、無事降り立つ事ができて、胸を撫で下ろします。
緊張で3回ほど新幹線車内のトイレに行きました。ただの観覧者なのに。
ゲート前の集合場所で、リスナー仲間の方々と再会を果たし、いざスタジオ内へ。
局のアナウンサーも動員されていて、割と大がかりなイベントである事を肌で感じ取ります。
ゲート前の受付では、観覧者の本名とラジオネームが書かれたリストがあり、一人ひとりに入館証が手渡されます。
上階にあるスタジオへの案内人は、パーソナリティの村竹アナウンサー。
僕がプロフィールでファンを公言している人です。
番組の顔である人に、案内人を務めさせるって…不意打ちもいい所です。
エレベーターは狭いので、5人ずつ移動します。

スタジオのある階に着くと、リハーサルっぽい音が聞こえてきます。
開け放たれた扉の向こうでは、イベントを彩るゲストの一人(5人)のボイメンが、今回披露する生歌を、ダンスをしながら確認中。
その向こうでは、もう一人のゲストであるチャンカワイさんがポツンと座っています。
本番でも使う椅子なのですが、チャンさんの背丈には高過ぎて足が地面に届いておらず、ポツン感が際立っています。

熱心な女性ファンが多いであろうボイメンは、リハーサルを終えると、ぶつかりそうな距離感でフツーに目の前を歩いて控室に向かいます。
程なくして会場の座席に通されました。早いもの順で好きな席に座っていいそうです。
なんとなく先頭集団に紛れ込んでいた僕はラッキーでした。
結構アンフェアな決め方だとは思いますが…クレームは出てなかった様子。
最前列の端の方に陣取ります。

今回のイベントが今までと違っていると感じたポイントが、ここでも。
なんというか、スタッフからのお願い(イベント中の禁則事項)が、今まで参加してきたどのラジオ番組公開イベントよりもラフなんです。
前説として会場を盛り上げたのは、僕の隣に座っていたリスナー仲間でもある監督さん。軽妙なトークとウクレレでイベントを回します。
その様子を、セットに着席した村竹さんと、もう一人のパーソナリティである若竹キャスター、そしてチャンさんが背後から見守ります。
その「安心して任せている」感ときたら。これもある意味ラフ。
その後のスタッフによる説明も、
「今日は楽しみましょうね!!」
程度のモノ(だったと思う)で、タイトルコールを全員で叫ぶ練習も短時間で済ませます。

前置きが長くなりました。待ちに待ったイベントの本番です。
これが生放送として公共の電波に乗っていると思うと、客席にいても緊張する程なのですが、村竹さんとチャンさんの軽妙な会話回しで、気付いたら気持ちが解されています。
チャンさんはゲストというよりレギュラー陣の一人として参加しており、先ほどのボイメンと、トランぺッターの西崎佳代子さんと、料理研究家の伊藤華づ枝先生がゲストとして登壇。
それぞれ別々に登場してくるかと思いきや、全員がステージ上に居る状態で進行していたので、とても賑やかな雰囲気。
何度も番組にゲストとして出演している方々なので、一堂に会してトークセッションをする様子は、かなり新鮮です。
ワチャワチャしている中で、チャンさんの突っ込みと、ボイメン辻本さんのリアクションが際立ちます。
僕は華づ枝先生の料理漫談を生で味わい、笑いが止まりません。
ついでにお手製の料理も味わいたかった。

そうそう、ラフなポイントがもうひとつ。
ひとしきりゲストを紹介したあと、NHKの番組には付き物のニュース読みが入るのですが、ニュースを担当する平塚アナウンサーがスーっと舞台脇から登場して、その場で読み始めたんです。
ニュースといえば、当然笑いを入れてはいけない真面目な場面なので、会場も息を殺して見守っているのですが、そんな場面が訪れるとは一言も聞いておらず
「え?ここで読むの?外野の音入っちゃうよ?」
と少し戸惑いました。
とは思いながらも即座にサイレントモードに切り替わる観客席。
このラフさは、当選した90人が濃厚な番組マニアである事を見越したものだったのかもしれません。
総じて、リスナーもパーソナリティから信頼されているのでしょう。
うれしい限りです。

通常放送の倍、2時間の生放送が終わり、充足感に包まれます。
いやー面白いねボイメン。
この後特別に時間を取って、ファンミーティングが開かれました。
オンエアーには乗らない部分です。
(前日の放送でファンミーティングやります、と告知してたけど)
舞台には村竹さん・若竹さん・チャンさんが残ります。
チャンさんの立ち位置が、もやはレギュラーパーソナリティ。
内容は、客席からの質問に3人が答えるといったシンプルなものでしたが、ここで客席が生粋のマニアで構成されている事が表面化します。
まず僕が口火を切り
「メールの採用と併せて、音楽リクエストを採用する時の審査基準は?」
という質問。更に別の方が
「メールが採用される文章のコツは?」
といったような質問を被せ、大体7行くらいに収まっていると時間的に紹介しやすい、という答えを受け、更に別の人が
「7行といっても、スマホで打つ時の7行と、PCの時と、FAXの時では幅が違うので、具体的に何文字くらいですか?」
という質問をします。
観客席は全体的に高齢で落ち着いた雰囲気の方が多く、そんな方々が積極的にメールの採用を狙いにいっているワケです。
こちらの心も自然と引き締まります。面白くて笑いっぱなしでしたけど。

こんなにも深くゴジらじを愛する人が最低でも90人いるワケです。
更に村竹さんの話にありましたが、
「予定があり、残念ですが参加できません」といったお便りも結構来ているそうで、どれだけマニアが多いんでしょうか。
マニアの一員として、幸せな気持ちになった時間を過ごしました。
村竹さんの、包み込むような話し方(思いを込める部分をゆっくりと喋る)も堪能できましたし。
また何かあったら、すぐ名古屋まで駆け付けます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?