ダンスで「物語」を創り上げる 『東京大学ジャズダンスサークルFreeD』
こんにちは、ライターのまつかりです。今日は東大最大級のダンスサークル、東京大学ジャズダンスサークルFreeDを取材していきます。上の写真は自主公演の写真で、ダンスだけではなく音響や照明やストーリー性、そして衣装にまで拘っているそうです!公演にかける熱い想いを伺いながら、その魅力を徹底取材してきました。
ーまず、東京大学ジャズダンスサークルFreeDはどんなサークルですか?
FreeDは、名前の通りジャズダンスのサークルです。と言っても普段の活動では、ジャズダンスだけでなく、ヒップホップやR&Bといったストリートダンスの様々なジャンルも練習しています。ジャズダンスだけではなく、いろいろなダンスができるサークルです。
ーそうなんですね!普段はどういった活動をされていますか?
新歓発表、五月祭と駒場祭での発表、Dance Night(FreeDのイベント)と自主公演という年5つのステージに向けての練習を行っています。
特に自主公演は1年以上前からコンセプトについて考え始めるほど力を入れているイベントです。
ーでは、普段の練習はジャンルごとに活動されているんでしょうか?
他のストリートダンスのサークルでは、自分の1つのジャンルを1つ決めて引退まで練習することが多いのですが、FreeDではその辺りがかなり柔軟です。
公演では、ジャズダンスやストリートダンスなどいくつかのジャンルごとに演目を披露します。その演目のことを、Mと呼んでいます。
人によってどのMに出演するかは自由です。練習頻度も、出演するMの数によって変わります。「このMは毎週水曜日に練習する」というように練習日が決まっているので、自分の都合に合わせてどのMに出演するか選ぶことができます。
例えば兼サーをしていて、1つのMに絞って毎週その曜日だけ集中的に練習する人もいれば、複数のMに出演して週に沢山FreeDの活動に参加する人もいます。
ー自分のペースで参加できるんですね!
ダンス初心者と経験者の人数比はどれくらいですか?
FreeDでは、東大女子:他大女子:男子で1:1:1くらいの男女比なのですが、女子は半分ほどが経験者です。ただ男子でダンス経験がある人はほとんどいないですね。
自主練や、初心者向けの追加練習があるので、初心者でも臆せず入部してきて欲しいです!
ーでは、FreeDが1番力を入れているという自主公演について、詳しく教えてください!
1つのMには、1-2人のM責任者(M責)というのがいます。
M責はMの振り付けを考え、メンバー決め、Mのコンセプト、衣装や音照などの演出を全て決定します。非常に重要な役割で、2年生以上が担当します。
自主公演の場合、M責は公演の1年前くらいに決定して、1年間かけてMを創り上げていくんです。特に自主公演の場合は、衣装を布から作るくらいこだわるので思い入れも強くなります。
例えば民族衣装っぽいコンセプトにするためにアシンメトリーなデザインを取り入れたり、ターンが綺麗に見える素材を選んだりと、沢山工夫を凝らしているんですよ。
ーただダンスを踊るだけでなく、演出も合わせて1年間かけて世界観を創り上げているんですね!
そうです。そこがFreeDの公演の特徴で、ダンス、演出、衣装、世界観の全てを合わせて1つの物語を創り上げていきます。
1つの公演に一貫したストーリーが流れていて、それぞれのMや全体の構成が1つの物語を織りなすように、魅せ方や構成にもすごく拘っています。
それぞれのMにもストーリー性があって、ダンスで登場人物の心情を表現したり、Mのメンバーで解釈を話し合って深め、世界観を全員で共有できるようにします。
1つのMで表現したストーリーが別のMの伏線になっていたり、別のMを彷彿とさせる構成になっていたりと、公演全体を観終わったあとは1つの物語を体験したような感覚になります。
創作することが好きな人、演出することが好きな人は、自分が見せたいものを徹底して拘って創り上げることができるので、魅力的なんじゃないかと思います。
ーとことんこだわるからこそ、こんなに素敵なステージが出来上がるんですね。
それでは最後に、FreeDの魅力を教えてください!
他のサークルとの違いなどを聞かれたときに挙げるのは、先ほどお話しした多様なジャンルを練習できるところです。1つのジャンルを極めるのもよし、沢山のジャンルを経験して楽しむこともできます。
また、FreeDはダンスへの意識が高いサークルでもあります。
例えば夏合宿では、BBQや花火といったレクリエーションがあるサークルが多い中、FreeDではひたすらダンス練習に打ち込んでいます。
練習も基本的に毎週ありますし、初心者のための補習練習などもあるので、真剣に上達したい人におすすめのサークルです。
かと言って部活のように厳しいわけではなく、どれくらい練習するかは自分の都合に合わせて決められます。それこそ週に1回だけ、1つのMだけ集中して参加するということができるので、たとえ兼サーしていても全力で取り組めて、中途半端にならないというのが魅力です。
また、真摯にダンスに取り組みながらも、厳しくなく、とってもアットホームなサークルです。
大学の壁も男女の壁もなく、学年を超えても仲がいいです。ダンスに真剣に取り組むからこそ生まれる仲の良さなのかもしれません。
ただダンスを発表するだけでなく、長い時間をかけてこだわり抜いて「物語」を創り上げるというのがとても素敵ですね!自分の都合に合わせつつも中途半端にならない向き合い方ができるのも、FreeDならではの魅力だと感じました。表現することが好きな人、様々なダンスに挑戦してみたい人には必見のサークルです!
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